ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

懐かしの第1次ガンプラブーム…

2006年09月05日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 ~前回のあらすじ~
 20年以上前のこと、雑誌で初めてガンダムやザクの絵を見て衝撃を受けた小学生の頃の筆者は、後日友人の家で「1/144シャア専用ザク」のプラモデルの前腕パーツを発見!ガンプラの存在を知ったのでした。


 目の前に転がる小さな赤い部品を目にした筆者は、あの赤いタコみたいな顔のロボットのプラモデルが出ているということでもう夢中! 家に帰ってからもあの「シャアせん用ザク(小学生表記で)」のプラモデルのことが気になって仕方がありませんでした。
 劇場版「機動戦士ガンダム」第1作の公開に合わせて、TVシリーズの再放送が始まっていたかと記憶しています。赤いやつ(シャアザク)でも青いやつ(グフ)でもいいから、とにかくガンダムのプラモデルが欲しかった筆者は、小学生の行動範囲内で必死に探し回っていました。結局手に入れたのは「シャア専用ムサイ」でしたが…(泣)。

 ワープでもしてきたかのような演出の巡洋艦ムサイの群れ。先頭のムサイの後部にはシャア専用ザクをはじめ数機のザクが! シャア専用ザクが手を挙げて合図し、ザクの大群が発進。戦闘が始まり、スペースコロニーが地上に落下(この部分の映像だけアニメの流用)。 場面が変わって、ぎこちない動きで1/60ガンダムが歩き、ビームライフルを構える。ガンダムの特徴的な駆動音。
 「おおぞら(大宇宙?)にきらめくロマンの輝き 機動戦士ガンダム。プラモデルでよみがえる! …バンダイのプラモデル(ナレーション:永井一郎)」
 当時としてはオシャレな感じの部屋に、大小さまざまなガンプラが飾ってある光景。これが最初のガンプラのCMでした。再放送の時は、このCMがよく流れていました。

 ガンプラはいつまで経っても手に入れられませんでした。やっとGMを手に入れたと思ったら、上級生に持っていかれたり…。仕方がないので、ガンプラよりも多く流通していたと思われる、塩化ビニール製のモデル(実は可動部分は少なかったものの、値段に対するサイズがガンプラより大きく、お得感があった)のザクやゲルググで我慢していました。

 再放送が終わるとすぐニュースの時間でした。そのニュースでガンプラが話題に出ていました。ガンプラが大人気で生産が追いつかず、ついには大型スーパーで入荷待ちの子供たちに事故が起こったという話でした。その入手困難っぷりは、今でいえばニンテンドーDSみたいな感じでしょうか。子供が手に入れられないので、親が買いに走るという状態でした。

 筆者も父にせがみました。「300円のグフが欲しい」と。父が問屋を回って買ってきたのは「1/60シャア専用ザク」でした(ドカーン!!)。いや、確かにうれしいし、ありがたいけど、これでは友達と遊べないんや~。
 1/60ザクは、当時のガンプラ(接着剤必要、塗装することが前提、ポリキャップ不採用がほとんど)としては、パーツ分割による色分け、ポリキャップ使用、発光ギミック内蔵可能(当時はLED:発光ダイオードではなく、「ムギ球」という小型の電球)という破格の内容で、小学生にとっては高嶺の花でした。
 シャア専用ザクを筆者と一緒に作りながら、父はパーツの合わせ目を非常に気にして、パーツとパーツのすき間に瞬間接着剤を流し込んでいました。
 ついにシャア専用ザクは完成しましたが、一週間もしないうちに肩の関節が折れてしまいました。大型モデルにも関わらず、肩の関節は1ミリ強の薄板で出来ていて、力のかけ具合ですぐに折れてしまうのでした。瞬間接着剤(当時は、万能接着剤だと信じていました)ですぐに接着したものの、衝撃に弱いという瞬間接着剤の弱点を知らなかった筆者は、またすぐに折ってしまいました。しばらくしてシャア専用ザクはお蔵入りになってしまいました。

 父はその後、1/144ギャンと1/144ゲルググを買ってきてくれました。この2つは父に教わりながら塗装して組み立てました。マスキングして塗装する方法は父が教えてくれました。ギャンは子供のセンスで、シルバーと紫とグリーンというスゴイ配色でしたが……。
 1/144キットはポリキャップ不使用なので、作っている間に関節がユルユルになってしまいました。父いわく「酔っ払いみたいやなぁ」。

 その後、ガンプラはブームのピークが過ぎたのか、近所の玩具店でも入手できるようになりました。が、当時の小学生の懐事情により、友達から組み立て中のものを中古で買うことが多かったのです。300円のキットを100円ぐらいで。
 顔の部分だけスケスケの白で塗られた1/144ガンキャノンの中古品。喜んで作ろうとしたらすぐにヒジの関節が折れてしまいました。筆者はすかさずツマヨウジで修復(?)しました。
 憧れのグフはというと、幸運にも1/100キットを入手できたので、気合を入れて塗装して組み立てました。当時の説明書には、ランナーにつながった状態で塗装するような感じに書かれていましたので、今のように合わせ目を消すということはプロ以外には知られていませんでした。
 完成したグフは、すぐに股関節が折れてしまいました…。OTL

 次回は、ガンプラの可動部の進化について、当時の最終到達点、「旧ザク」にいたるまでをつづって行きたいと思います(このペースで行くと、「ゼータ」まででも半年はかかるなぁ…)。

 それではまた…。 


 


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