・・・新聞によると、先月初め、考古学の学術交流座談会で、中国の学者から、「曹操高陵」から出土した象嵌鉄鏡は、戦前に日本の九州日田市で出土した鉄鏡と、とても酷似しているという発言があった。
地図で場所を示すと上の図の様に成る。
曹操は魏の基礎を築いた。生きた年代で云うと(AC155~220)で、日本で云うと弥生時代末期、邪馬台国の卑弥呼の生きた時代と重なる。
日本の鉄鏡は考古学者で有名な梅原末治が戦前、古美術商から求めたもので、出土の素性がハッキリしないが、彼が調査した結果によると、大分県日田市の遺跡から出土とされている。
上の写真は新聞から引用。
鏡はその時代、貴重品とされた鉄製で、金象嵌され、皇帝が持つものです。
それが、日本の九州の田舎にあったのはとても、不思議ではあるが、
これから、この鏡の研究が進むと、さらに面白いことがわかるかもしれない。
他に、日本列島の五世紀以後の古墳から、鉄鏡については、五面くらい出土例があるらしい。