・・・最近、日本政府や東電の原子力発電所事故に対する事実発表が事実を隠していると新聞などに報道されている。
私も製造現場に関係している時に品質問題や作業者の事故による負傷などが現実に問題が発生した時に、その対応をすることを経験してきました。
また、事故が起こった時の対応の仕方が、時代とともに変わってきたことを、長い会社員生活の中で見てきました。
事故が起きた時に、処置と報告をどうするかと云う時は、昔の対処は表に出さなくて良いものなら、出さないようにする傾向がありました。
今は、事故内容はすべて表に出すこと、これが事故現場をよくしていく為のやり方であると考えられています。
しかし、現場をよくしていこうという考えがなく、できれば、失敗を隠したいという気持ちが少しでもあるような職場だと、全面的にオープンにしない場合も時として見受けられる。
違いは職場をよくしていこうという気持ちがあるか否かだと思います。
問題を隠すと云うような事をすると、同じ職場でも当事者でなく、その問題を経験しなかった人は、同じ過ちを犯す危険があるし、経験しても真の対策を打っていないと又、同じ事故を起こすことになりやすいです。
上に書いたような理由で、今の原子力発電の事実を隠ぺいする体質から見て、政府とか東電は、同じ事故を二度と起こさないという気持がなく今の事故が起きた現実をどどのように都合よく処理するかという考えから、、隠すことになってしまうのだろうと思う。
この隠蔽体質を改善するには、組織のトップが、組織全体に、事故の真実をオープンにすることが今後、自分たちの組織をよくするために一番重要である、という認識を持つように部下を指導しないと組織の体質は変わらないと思います。