Roadie: The Misunderstood World of a Bike Racer
本当は財務関係の勉強をしなければいかんのはわっかってんのですが、一日の終りはどうしてもライトな読書を脳は求めてしまいます。
この本の作者はアマチュアシリアスレーサー。Cat IIと言っていますから、実業団E1レベルではないでしょうか。
長いこと北米のレース会場でアナウンサーをしてきたそうです。
本のテーマはローディという珍奇な人種の人類学的研究。一部の変人のライフスタイル、情熱、友情、犠牲、理解不能なしきたり、などを面白おかしく書いています。
体系的に書かれたローディあるある本とも言えます。
読む人が読めばにやにやする人、この国にも2000人くらいはいるのではないでしょか。
曰く、
『ローディが恐れるものは1に落車、2に千切れること。何のために練習するかというと、精鋭たちから千切れたくないから週5日間練習する。』
『少々調子が悪くても、他のスポーツなら勝負になるが、自転車競技は調子が悪いとあっという間に千切れる。』
『練習のループにはまり、打ち込めば打ち込むほど一般人口からライフスタイルやプライオリティが隔絶していく。』
『ローディはある意味法学部の学生に似ている。法学部の学生は睡眠、仕事、食事以外の時間図書館で勉強するが、ローディは練習している。』
『ローディはある意味法学部の学生に似ている。法学部の学生は他の学部の学生が飲み会をしている金曜日の夜図書館にいる、ローディは多分夜練している。』
『ローディが160kmのロングライドから帰ってきて、その後40kmの回復走に出かけても驚かないで欲しい。これは、実にノーマルなことなのだw』
おそらくアメリカのローディは日本の選手よりも輪をかけて変態なのではないかと思われますが、読めば必ず身近のあの人が脳裏に浮かぶこと必定。
トレーニング本は巷に溢れていますが、こういう文化的読み物ももっと増えてよいのかな、と思います。成熟度を測る物差しとしても。
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本日の夜のあえぎ
10min 301W 163bpm
10min 305W 173bpm
10min 310W 168bpm
あまりにも辛く、二本で終わるつもりだったが、BBCの歴史番組を漫然とみていたらやる気が復活して3本目ができました。
この3本目のおかげですっきり明日に臨めます。ありがとうございました。
しかし20分続きませんねぇ。