Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

ツール・ド・金太郎

2008年10月04日 | 超級山岳
土曜日は、被害者Kさんと、Bチーム顧問のくろさぎ@総長殿とで、詐欺師や山伏が盤踞するといわれる金太郎の地元、足柄の山々をぐるぐる回ってきました。

ぐるぐる回ったのはルートと目だけで、脚のほうはギーコ、ギーコ、としか回りませんでした。

結論:
主催者:あの峠には、二度と招待しない
参加者:あの峠には、誘われても二度といかない

クリックで本日の鋸図へ。
林道マニアK氏のレポートによると、累積獲得標高は3000m越え、来週の自殺行為にむけ一応Wake Up Callにはなったもよう。しかし、本来の目的である、『富士チャレにむけた、起伏のあるコースでの、ウプテンポな巡航』の練習にはとてもならなかった。
だって時速5 キ…



そもそも、今回のきっかけは、『箱根に、強羅の下から小田原城下に抜ける地元の人しかしらない抜け道林道があるらひい』という情報をキャッチしたことから始まる。林道マニアの2人がほっておく訳がなく、それに仙石原~足柄峠をくっつけたのが今回のベースルート。そう、強羅の下でK氏に決断をゆだねるまでは…

足柄幹線林道への入り方は、そんなに難しくない。小田原城から、小田原競輪の脇を通り、小田原厚木道路の上を右折、16%のワッカ道を下り、左へ「いこいの森」という標識がでる。いたって簡単。

しかし、今週は通勤で木金150km走っていた影響か、走りはじめからすぐ乳酸が溜まっている。今日は先行き不安だ…だが、荷物に輪行袋があった。いけるところまで3人火の玉じゃ!(ちなみに今日は小田原まで新幹線でワープしてました)


小田原駅からいこいの森まで、一気に登って標高を稼ぐ。ここがいきなりきつく、あっというまに風祭は眼下に。林道にはいると勾配は落ち着き、ときおりの抜け道トラフィックを除き、林道らしい緩い勾配が続く。


この道は大当たりだ。本当に気持ちがいい。途中早くも最高到達点を迎え、あとは尾根伝いを快走、眼下には箱根駅伝でおなじみの町がみえる。

編集部注:足柄幹線林道は、下りでは使わないほうがよろし。ローリング防止のキャットアイが鋲打ちしているので、登りの速度ではコース取りでエスケープできるが、下りの速度では乗り上げてしまうかも。最悪落車+リム割れの可能性あり。


気持ちよく強羅の裏、宮城野までダウンヒルを追え、右折すれば仙石原、左折すればGORA、という交差点で、K氏に進退伺いを。
K: 「強羅、話の種に一回行ってみたいっす。」
はぁ。


なんど登っても健康に悪い、公園下~中強羅


くろさぎ総長はお尻ふりふり先に行ってしまいました。


きっと、K氏は一番坂の先にあるものをつかんだはず。
次は、是非富士須走方面で。

この後、下湯で仙石原に抜けるはずも上湯までいってしまい、結局湖尻経由~仙石原を軽く登る。
初秋の仙石原のススキ野は見事でした。
あれ?写真がないや

この後は金時林道、正確には明神林道~黒白林道をつないで足柄峠の登り始め、地蔵堂を目指します。


明神林道。これまた大当たり。
丹沢の車両通行止め林道とは違い、こちらは許可車のみ通行ができるらしく、整備が行き届いていて、安心して走行できる。しかも箱根からだと下り基調(金時トンネル以降は)。

紅葉の頃は見事だろうな~


いきなり鄙びた集落にでると、そこが地蔵堂。お目当てのうどんやさんで、カレーうどんの大盛を食す。塩分が染みてうまかったわ~

この後足柄峠ですが、ここらへんからことごとく総長に置いていかれます。仲間と山に行って、「あ!今日はおいていかれるな!」と思ったときの常套手段、
『写真を撮るふりをして最後尾に下がり、超マイペースで登坂作戦』に切り替えました。
ただし、頂上までずっと10%以上が間断なく襲来し、写真が一枚も残っていないのは事実です。ヒー


足柄の関所まで登りきると山伏が迎えてくれました。


地蔵堂からの足柄峠はなかなかしゃれになりません。休めるところ一切なし!


この後、一行は金太郎ラインを快走ダウンヒルし、富士の裾野と富士スピードウェイを下に見ながら、駿河小山へ向かいます。


ダウンヒルの途中、どうもハンドリングがしっくりきません。オンザレールでコーナーをトレースできない、小さな挙動がある、という印象です。気のせいかな?自分のテクニックが足りないのかな?ということで放っておきました。


ニャロ:「あの稜線の鉄塔の向こうに、上に上っていく車道が見えるでしょ。あれが明神峠標高1000mあたりです。あれが山中湖に行く一番楽なルートですよ。」
くろさぎ総長:「ゲ~。きつそうだな~。」
ニャロ:「いやいや、ここまで登ってきたんだから、後は下…。」
この後、水先案内人は大失速する。

もうこの時点で三人全て足パン。富士スピードウェイ前で拍手をうってから右折し、明神峠へ。

ちなみに一番きつい鉄塔下から3kmくらいの平均勾配は11.8だったような…

登りだす。壁。
ギアはとっくに27T。感覚でいうと、平地の緩斜面でアウタートップでごりごり登る練習があるが、それに近い。ケイデンス30-40でとにかく真円を描くように、這うように進んでいく。時速は…7km
歩いたほうが早いのでは~という提案はここでは受け付けません。Bチームの面目にかけて絶対に足はつかない!ムグー!

鉄塔の下を潜ると、ワッカ区間が出現する。ここからは平均で15%以上。
あざみを思い出す。
時速は6km!!ヒョエー

前を見ると心が折れそうになるので、もう前は見ない作戦にでる。
時折前を見ると、K氏がもう止まらんばかりの勢いで、ダンシングスローモーションをしていた・・・

う~ん。健康に悪い。膝に悪い。


詐欺にかけたはずが二人においていかれました。
詐欺師冥利に尽きます。


この後は、山中湖で甘いものを補給し、快速道志道ダウンヒルで快調に帰宅♪といきたい所ですが、山中湖で出発時既に4時近く。一体どれだけの平均時速だったのか。

なんとか呪いもなく無事帰宅できるかと思いきや・・・

道志道の時速60kmダウンヒル中、先ほどからおかしかったハンドリング不調がまた再発します。そんなの関係ネーと下り区間限定で先頭をモリモリ牽きますが…

よーく前輪をみるとフレフレでたわみまくっているではあーりませんか!!ここで列車は緊急停止します。

キャノンボールで折れて交換したスポークのニップルが緩んで、ホイールが激フレしていました。
トホホ。
こんな山奥でタクシー呼んだら出費が凄いぞ。どうする俺!


いや、そういえばポケット工具にニップル回しがあったような
ありました!今日携帯していたのはこれだったのだよ!イッヒッヒ。


ホイールの振れ取りは心の振れ取り、明鏡止水の心境で橋本まで進んだところで日没コールド、なんと横浜線橋本から輪行して帰ってきたのでありました。

++++++
翌日の朝練で点呼の際に影を潜めていたのにかかわらず、先頭指名…さらに乳酸を追加注入させて頂きました。(・人・)