~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

上には上が・・・

2010年08月09日 12時46分15秒 | ピアノ
昨日の各地の結果が一気に開いたので、いまHPで見ていたのですが・・・
同日に名古屋と大阪であった両方のコンペ(本選)に出て、両方で同じ結果を得られてる方が2人いらっしゃいました。
いったいどうやって・・・しかも片方で先に通過したらもう片方に連絡しないと失格になるんですが・・・・
よーく時間割を見てみたら、中部本選が午前、西日本本選が夕方にあたっていたのですね。
たしかに移動可能。でもダブルヘッダーでコンクールとはすごすぎる。

それにしても審査員が違うとはいえ、各地で通過点は相当違います。
全カテゴリー通して低い場合は別として、ほかのカテゴリーではかなりの点が出ている場合は、やはり地域によって参加者の力量差があるということも考えられます。
ただ通過者なしというところもありましたので、一定の点数に達しないと通過させないということでもありましょう。


それにしても・・・コンクールは疲れますね。
自分でもこれだけ疲れるのだからまして子どもを出すとなると・・・
平気な方は平気なんだそうですけど、私は自分が出るほうがナンボかましなんで(逃)。


長い半日

2010年08月09日 02時16分03秒 | ピアノ
今回の本選遠征は、ある意味マイナス面で貴重な経験をいたしました。

まずは2年前に行ってるからと下調べを十分せず、ネットで時間だけを調べていったばかりにエライ目に遭ったということ・・・・・

大阪駅→梅田が行けども行けどもわけわかんない。
そうこうしているうちに、身体のなかの何かの装置がイカレ出したという感じがあって、体温急上昇。

・・・私かつて一度だけ熱中症というものを経験しておりまして、これはもう良い子は絶対にまねをしてはいけません、というもの。どういうものかというと、東京にいた頃のことなんですが、真夏のある日、息子を自転車の後ろに乗せて、ホームセンターに行ったんですね。何しにいったかというと、カメとカブトムシを買いに行った。で、帰り道ゆるい坂をどーっと一気にこいだならば頭が痛くなって吐き気がし、立っているのも危なくなりました。近くのコンビニに入ってポカリを飲んだりあちこち冷やしたり、しばらくじっとしていたら幸いよくなったのですが。その日はたしか最高気温が38度か39度あったのでした・・・。

どうもそのときの「イカレ感」に似た予兆あり。ただ駅を普通に歩いていただけなのになぜ?と言われても困るのですけど、なんとなく嫌な予感。
で、とにかく阪急電車に乗らなきゃ~と思って乗った電車が違う方向(涙)。
西宮北口で駅員さんに「箕面に行くにはどうしたらいいですかっ」ときいたなら「十三に戻るのが早いですよ。あっちのホームから特急がでます」と言われた特急が2分後。
「あっちのホーム」ですから階段上り下りしなきゃいけないわけで、これで最後の力を使い果たしましたねえ。
で、暑くて仕方ないのに、乗った車両が「弱冷房」・・・・暖房の間違いじゃないのか?という暑さ。
うちから持ってきた飲み物は底をついているのに、時間が気になって飲み物を買えない。
やっと乗換駅でペットボトルを2本買って、飲みかつ体を冷やし、少し体温が下がってきた感じがありました。

やっとホールについて控室にいったものの、ここにもなぜか貼り紙「省エネのため28度設定にご協力ください」。・・・・協力したくないです(泣)。
このときで16時過ぎ。私のカテゴリーの開始が16:55なので、1時間切っていたわけなのですけど、とてもとても「弾く人」になれそうな気がしません。どっちかというと「遠くからよくいらしゃいました。お風呂ですか?ご飯ですか?」と問いかけていただきたいような気分で、なんでわざわざこんな暑い中ここまでたどり着いて弾く?しかも点数つけられる?・・・と泣きが入りそうでした、ほんと。

・・・なんとかせねば・・・

まず着替えと化粧だな、というわけで顔を洗ったあと身支度をしたら少し落ち着いてきました。
今回エントリーしたカテゴリーは「ピアノ科卒OK。指導・演奏で報酬のある者OK」ということなので、ほかの方が身支度されている様子を見てもなんとなく「いつもこうやって本番迎えてます」的な慣れが見えるわけなんですけど、今回逆にそれに救われました。
なぜ救われたかというと、「コンクールだったら棄権でもなんでもアリだけど、これが有料の演奏会だったらどうするんだ?」ということで私に一種の正気が帰ってまいりました。前の晩に見た映画「剣岳」じゃないですけど、「われわれはただ山に登るだけですが、あなたがたはそこからが仕事だ(登山家が軍の測量隊の人にかけた言葉)」と言う言葉が甦ってきました。
来てただ弾くだけじゃダメですね・・・・最低でも、なにかやって(伝えて?!)帰らないと。
でもたぶん今日の今の状態で多くを望んだら(ミスなく弾こうとか、今までやったことすべてを発揮したいとか)自爆でしょう。モニターから聴こえる演奏からしても、私がかつて経験したことのないすごいレベルだということは知れてます。
・・・なにかひとつでいいや・・・そういえば、松本先生が「シューマンは誰かになにかを語りたかった人だと思う」とおっしゃってた・・・それでいこう。

もう今回はそれだけでした。
それも上手くいったとは言えませんけど・・・・
でもそれに絞らなかったらさらに困った演奏になっていたような気がします。


結果発表の時間が演奏後間もなくだったので(私は14人中13番目でした)、結果もいただいて帰りました。
点差バリ広(笑)。8.4~9.4までありました(審査員は7人。上下カットの5人の平均になります)。
審査員も朝から約50人の演奏を聴き続けて「最後から2番目」の私なので、ほんとお疲れだったと思います。欠点がどーっと書き並べてあるのに点数はそこまで辛くないのとか、そこそこほめてあるのにこの点は、はて?みたいなのとか、手ばなしに近い褒めまくりとかありました。
まだよく検討してないので、これからまた時間をかけて読んでみます。



遠路バスで応援にきてくれたよっしー^^と、帰り大阪駅までは一緒でしたけど、どう考えても夫婦に間違われたよなあ・・・と苦笑い。
ベルギービールとワッフルその他ごちそうさまでございました(礼)。