~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

船内コンサート(その4)

2010年08月14日 12時48分42秒 | ピアノ
<13日(金)>本番

15時20分くらいから、ティータイムで宣伝かねて1曲。
けっこうお客さまがいらしたのと、BGMでなくちゃんと紹介があってちゃんと聴いてくださる感じだったので、クラシック曲に変更。・・・ヘンデルの「ラルゴ」。

お客様はいったん15時半に外に出られて、会場セット。
私の方は、練習もですけど、譜面の順番、開け方を確認。あとはしゃべりの内容。
司会の方との事前打ち合わせでは、からみはなく、司会の方が私の(本当の?!)プロフィールを読み上げたあとはそのまま私に渡し、あとは私がすべて進行する、ということに決めていました。

演奏前にぱーっと見たところでは50人くらいでしたでしょうか?(MAXで70くらい入っていたらしいです)
司会の方がご紹介くださったあと、すぐ1曲演奏。

1.<夏の思い出>

弾いたあとトーク。まずは「Mちゃんでもなく、昨夜配布されたようなプロフィールの人間でもないので、もし、そこであまりにもがっかりされたなら、お引取り願っても・・(笑)」というようなことから始めました。・・・誰も帰られませんでしたけど(笑)。
で、さっきのはご存知<夏の思い出>という曲ですが、思い出といえば・・という話から、今夜の花火・・・花火の曲は残念ながら用意できなくて、映画「HANABI」から連想して、北野武監督の「菊次郎の夏」から1曲。

2.<Summer>

映画つながりで・・最近放映された「剣岳」の中ではヴィヴァルディの四季などクラシックが流れていましたが、そのなかにヘンデルの「サラバンド」がありました。これはもともとクラブサン組曲のなかの1曲で・・・ということなどなどで、ヘンデルから2曲。

3.<サラバンドと変奏(ヘンデル)>
4.<ラルゴ(ヘンデル)>

ラルゴが遅いテンポであるという話から、同じく遅いほうのテンポにアダージョというのがあり、どちらも「ゆるやかに」といわれますけど、ラルゴは「幅広い」、アダージョは「くつろぐ」という意味もあるそうです。・・でひとつおくつろぎいただけると幸いです。次の曲は表示にアダージョ・カンタービレ(ゆるやかに歌って)とある曲です。

5.<悲愴ソナタ第2楽章(ベートーヴェン)>

ここで、Mちゃんとのエピソードを。
・・・小さい頃からずば抜けた才能の持ち主という噂はきいていたけど、実際に会ったのは彼女は小6のとき。そして演奏をきいたのは中1のとき、その衝撃は凄かった。
その後、数々の国際コンクールに入賞、今回もそういうことで来られなくなってしまったわけなのだけれど・・・。
ときには一緒に練習したり、ご飯食べたり、メールしたり、年齢を超えた交際をさせていただいています(笑)。

さて、今年は、ショパン&シューマンの生誕200周年ということで、数々の演奏会が開かれています。ショパンは1810年3月1日生まれ、シューマンは6月8日生まれなので、ショパンの方が若干お兄さん。
まずはシューマンの方から演奏します。

6.<「子どもの情景」より、見知らぬ国より、大変なこと、トロイメライ、詩人のお話>
次にショパンから1曲

7.<雨だれ>

クラシックが続きましたので、ポピュラーな曲を2曲。

8.少年時代
9.千の風になって

これで、終わろうと思ったのですけど、さきほど紹介いただいたときに子どものころ作曲をしていたということを言っていただいたのと、朝門司港を歩いていて、ちょっと思い出した曲がありまして。自作曲ですが聴いてください(←曲目言うの忘れた・・・・汗)

10.ひとり浜辺で

私、10年くらい前から真面目にピアノを再開したというものなんですが、いろんな方に励まされ、またこうして10年目にみなさんに聴いていただく機会を得て、ありがたいことだと思っております。またどこかでお会いできましたらうれしいです。



というわけで、最後に司会の方にしめていただきました。
曲はゆるいのが多かったし、ポピュラー曲はアブナイとこもなきにしもあらずでしたが、まあなんとか穴を埋めたかな~という感じです(大汗)。


それにしてもデッキから見る花火ってすごかったですねえ。
どう表現しようもなく・・・・


この機会をほんとに楽しみにしていたMちゃん、・・・ほんとに残念だったけど、また来年でもいつでも、ね。
そしてなぜかこんな私に代演を依頼してくださった方々、契約違反と怒らずに聴いてくださったお客様、ほんとうにありがとうございました。
また直接お声をかけてくださった方、重ねて御礼申し上げます。


船内コンサート(その3)

2010年08月14日 12時24分04秒 | ピアノ
<13日(金)>

朝食の間も、プログラムが決定せず時々思いついてはメモ。
私は和食を頼んでいたので、ホールスタッフさん(もちろんガイジンさん)が注文をとりにきてくれました。
「オカユあります。シロガーとチェルミンガーどちがいいですか?」
「チェルミンガー?」
「はーい、チェルミンガーです」
「じゃ、チェルミンガーください」

それをきいてた息子、「・・とんでもないのが出てきたらどうすんだよ???」

で、きました、チェルミンガー。
・・・「ちりめん粥」でございました(爆)。

その後下船して、門司の町をふらふら。
ほんとはふらふらしたくなかったですけど、子どもだけで行かすわけにもいかず・・・。
途中旅行会社某氏からメール、「練習1時からでいいですか?」
4時からだからなんとかなるであろう・・(汗)

だいたい歩き回るというのは良いことが多いんですが、このころにはプログラム決定してました。主催からのリクエストで、Mちゃんとのなれそめ、じゃないこれまでのエピソードとかもお願いします、と言われてましたし、時間も稼がなくちゃいけないし、トークするぞ~の方向で。
食事途中でサークル仲間にメールいれて「〇〇を調べてください、3時までに!」とお願いしたりしてましたので、ネタもなんとか揃い、後は練習だ(笑)、ということで。

昼食終えてから早めにラウンジで練習始めたのですが、鍵盤のクセやらこちらの練習不足やらで、「やめたほうがいいかも・・」的な曲もあり。
練習途中で照明さんが入ってこられて、スポットを当てられたりしたのですが、ど真ん中からだとまぶしかったり、暗くしてカラーの照明をグルグル当てたりとか、一度はスモーク出てきたり。いったいこれはなんのショーですか?(爆)
娘はだんだん飽きてきて「ねえ、外でシャボン玉してきていい?」としきりにきくんですが、さすがに甲板にひとりで出すわけにはいかず・・・。子守りは息子に丸投げ。
ずっと練習できるかと思ってたら、司会の打ち合わせがあったり、3時過ぎからのティータイムで宣伝がてら1曲弾いてください、になったりで、思ったほどできず。
ポピュラーの楽譜って、1カッコ2カッコ、あとダルセーニョや、コーダ記号が鬼のようについていて、目がウロウロしているうちに手が詰まってしまったりするんですが、もし詰まったら即興、もう知らん・・・と腹くくり(笑)。

船内コンサート(その2)

2010年08月14日 11時56分41秒 | ピアノ
<12日(木)>
客船は大きいということはきいてましたけど、内部に入ってみたらなんと8階建て。
600人収容のホールもあるし、ラウンジやバーもあります。
明日弾く予定の場所は380㎡(250席)のラウンジで、行ってみたらピアノ調律中。
今回乗船のお客様は300人を超えているということですが、明日の夕方16~17時、夕食前にどのくらいの方が船に戻っておられるかはわからないし、どのくらいが聴きにこられるかも予想つかない、ということでした。
船内の従業員はなぜかほとんどが外国の方で、こちらが気をつけてしっかり発音しないといけなかったりもする・・・(汗)。
お客様は、バスの中では高齢の方が多いなあ~と思っていましたが、船に乗ってみると意外と若い人や子どもも多く、この方々対象にどういうプログラムで・・・・と思案。
船内をひととおり見学したあと夕食。和会席。
食事後は娘と大浴場に行き、部屋に帰ったあとはひたすら譜読みとプログラムの組み立て。
・・・どうも完全なBGMってわけでもなさそう。でも、プログラムは作ってないわけだし、1時間もあるわけだし、これはトークいれないともたないっていうか、わけわかんないんじゃないだろうか・・・・

で、睡魔に襲われながら譜読みしていて、午前1時ごろふとドアのところを見ると船内新聞が。
そこに「明日の催し」として、Mちゃんが出られなくなったお知らせとともに私のプロフィールが掲載されてましたが・・・・・別人!!
いや名前はあってるんです。あっているのですが、音楽大学を出て、留学し、すばらしいキャリアをお持ちのどなたかのプロフィールが載っている(汗)。
で、深夜でしたが、旅行会社某氏(乗船中)にメールしました。そしたら某氏もびっくり。
某氏は私に出演が変更になった時点で、私のプロフィールをちゃんと新聞担当に送ってくださっていたんですね。ですが、なにかの手違いでこうなってしまった・・・おそらくはネット検索で同姓同名のピアニストをピックアップしてしまったのではなかろうか・・・
いやそうでしょう、そうだと思います。私もたまたま検索でその方に行き当たったことあります・・・・
いやあ、それにしても、もう訂正の時間はないわけですから、このプロフィールみてお客様は集まられるわけですかあ・・・手違いとはいえサギ?(殴)

考えてもしかたないです、寝よ。。。。。。



船内コンサート(その1)

2010年08月14日 11時22分12秒 | ピアノ
今朝(14日)の9時過ぎに帰宅いたしました。
ここ3日ほどの日記はわからない方にはさっぱりわからなかったかと・・・・(汗)。
11日あたりから思い返してみます。


<11日(水)>
街で友人ふたりと娘とランチ。10月のサークル発表会で連弾でもやりますか~ということで、楽譜を見ながらのんびり相談。そのなかで「Mちゃんがドイツのコンクールで日本時間で今日の16時半(あちら時間で9時半)に決勝なんだよ。頑張ってほしいよねえ」と世間話。
ふたりと別れて娘とデパートのおもちゃ売場あたりうろついていたところ、Mちゃんのお母さんからメール「・・・万が一・・万が一ですけど、上位に入賞したら残って受賞者演奏会に出なければならないそうです。そしたら、船に乗れなくなるかも。仮装さんそちらにいらっしゃいますよね?万が一の時はお願いします。」
・・・お、おりますけどね・・・
・・・弾くの?何を?・・・Mちゃんだからなあ、「万が一」というほどの確率の低さではないよね正直。どうしよう・・・・・
まああとあと役立つこともあるかもしれないから、ポピュラーの楽譜は買って帰るか、ということで、デパート内の楽器店で3冊それっぽい曲集を買って帰りました。
なんでも楽譜見ながらBGM風でかまわない、ということでしたから。
夜7時ごろ、友人の旅行会社某氏よりメールあり「電話してもいいですか?」
夜9時前に電話で「万が一・・ということなんですけど、明日の夜から乗船できますか?」
乗船はできますけどね、弾くのがねえ・・・・・とりあえず曲集めてみます。

で、その夜11時半、結果発表、Mちゃん3位。
これは残らなきゃならないんじゃないのかなあ・・・・
お母さんから正式に依頼があったのが、日付変わって1時52分。
この時間から、出る出ない言っても始まらないので、OKさせていただく。

<12日(木)>
起きたなり練習。この時点で曲は、
クラシックが8曲、ポピュラー6曲。時間にして45~47分。
昨日2時間くらい練習してみたとはいえ、本気ではなく「万が一」のための選曲だったので、明日の夕方これいきなり人前で弾けるのか・・・楽譜見ていいとはいえ・・・
ある程度で練習を切り上げ、楽譜コピー。ひとりでめくりながら弾けるように製本。
一方で、洗濯、ごちゃごちゃの片付け。衣装ほか旅行の準備。
17時半に出て、17時50分の五日市駅からのシャトルバスに乗る。18時乗船。
これはどういうクルーズかというと、五日市港から出て門司港へ行き、そこで関門大花火大会を見る・・というもの(ちなみに、Mちゃんは時間の関係上、翌日からの参加の予定でした)。