~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

弾く前&弾いてる最中

2008年07月28日 01時25分09秒 | ピアノ
20~27日の間は、そうたいした用事もなく、うちでダラダラできたのですが、28日から始まる一週間はそうもいかない予感です。
午前中は毎日娘のスイミング、午後は同じく娘の習い事やら私のレッスンやら合わせやらが連日入ります。そして、その翌週の8月8、9、11日と本番続き(うち伴奏が2日間)。
ただ本番といっても、曲そのものは7~8分ですから、短いもんです。
これがオーケストラなんかだとリハーサルからあわせて丸一日拘束されますから大変だと思います。

緊張はともかく、コンクールって自分で企画したり運営しなくていいし、自分の番だけ出ればいいだけなので、当日の労力はたいしたことないんですよ。特に長い曲を弾くわけでもないし、何曲も用意しなければならないコンクールでもないし。
・・・・要は練習をちゃんとやって弾けるようにしておけばいいということなんですが、それだけのことが結構難儀だったりします。

私、本番というのはみんな上がるし、お客さんが多いとプレッシャーを感じるものだと思っておりましたら、最近どうもそうでもない人も結構いるんだということに気づきました。アマチュアでも「お客さんが少ないと弾く気がしない」という人に複数遭遇しましたし、「練習は嫌いだけど、人前で弾くのは大好き」という人、いるんですねえ。そりゃいるだろうけど、実際そういわれるとびっくりします。
私は、本番の種類にもよりますけど、それなりに緊張しますし、お客さんは少ないほうがいいし(笑)、人前で弾くのは嫌いではないですが、それはどこか「機会を逃したくない」と思っているから参加するのであって、「出たい!出たい!」と手を挙げて出るわけではないです。

ところで、コンクールでも発表会でも難しいのが、自分の出番の一つ二つ前の演奏のときの態度。
発表会というのは、基本的に「みんなの演奏を聴きあいましょう」ということなので、ほんとは自分の一つ前でもちゃんと聴かなければならないと思いますけど、まあそうもいきません。緊張で聴く余裕がないということもあれば、自分の曲を弾く気分を作っておきたいがために、あえて聴かないということもあるでしょう。
コンクールの場合は別にみんなのものを聴き合う必要はないのですけど、どうしても耳に入ります。それがメチャクチャうまかったりすると、緊張してしまう場合もあります。
子どものコンクールの場合は同じ曲をみんな弾くケースもあり、これはこれで自分とテンポが全然違うのを聴かされると調子が狂うし、ある箇所でコケたのが耳に残ると自分は大丈夫か・・と心配になったりする。
私らの場合は、みんな違う曲を弾くわけなんですが、これも結構大変。たまたま自分の好きな曲だったりなんかすると聴き入ってしまい、自分の曲が飛びそうになったりすることもあります(笑)。
なので、だいたい一つ前の人のはほとんど聴いてないです。聴いても最初だけ。あとはシャットダウンして自分の曲に集中するよう努めますけど、これもうまくいかない時があります。

ステージに出てからも、なんだか曲を忘れそうな気がしてならず、以前はすわっていきなり弾いていました。2人ほどからこれを指摘されたのと、あるレッスンで「いきなり弾くと、お客さんも聴く姿勢ができてないから、こちらに注意を向ける時間が必要」といわれたこと、また、某先生門下の発表会で、小さい子どもから大人まで弾く前の時間をたっぷりとっていたのを見て、すわっていきなり弾くのはやめました。コンクールだと時間制限はありますが、持ち時間はどう使おうが勝手ですから(笑)。


ちょっと話が飛びますけど、ピアノでなく弦楽器の方(先生)が、「弾いている時に会場をすべて見渡せて、誰が来てるとか誰が寝てるとか全部わかってしまう」とおしゃっているという話を聞きました。これはいくらなんでも相当視力がいいんだと思うのですけど、なるほど客席を向いて弾く楽器はそういうことも目に入るんでしょうね。ピアノの場合はランランみたいにぐるっと客席にでも顔を向けないと見えないですけど・・。
ただ、この前聴講したレッスンの時、コンサートピアニストの方がおっしゃってましたけど、曲に入りこんでしまって走り過ぎるのを防ぐために、ちょっと客席のほうを見るんだそうです。練習の時も、ちょっと右のほうに顔を傾けたりあちこち見て練習するのだと。
・・・理屈はわかりますけど、余裕がないと出来ることではないですね、これは。ちょっと雑念が入ると「あれっ」てことになりかねないので、集中のために視界を極力広げないようにしているのが私の現状です。
あ、でも伴奏の時は、共演者を見ますので客席まで視野に入ります。ソロとは全然違うものですので、どうしてもそうせざるを得ません。


8月は、毎回違う会場で弾くことになると思いますので、それなりにまたいろいろ経験できると思います。楽しみです。