~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

鏡よりもリアル

2012年06月22日 01時17分39秒 | ピアノ

5月26日分の録音を聴いてみました。

録画は会場後方で撮影したものでしたが、録音はステージ近くの3点釣りマイクで拾ったもの。

必要があって、フォーレのエレジーだけを聴いたのですが、おそろしいほどクリアに入ってました。

それだけに、ボロも自信のないところももろバレですけど、細かいニュアンスも拾ってくれてまして、

「そう弾いてたのか・・・」という発見が自分なりに。

本来は、失恋の痛みや、慟哭をチェロが切々と訴える曲なのではないかと思うのですが、

楽器が変わったということもあるのでしょうけど、

なんといいますか・・・・気だるい。ちょっとアンニュイな感じがします。

痛みも慟哭もリアルタイムではなく、古傷が梅雨時になると痛むといいますか、

「そんなこともこんなこともあったわね的」なところがありますか。

そのように弾いたつもりは全然ないですし、それなりに心情を表現できるのではと思ってましたけど、

う~ん、年は裏切れないというか、音は裏切らないというか、

まさに過ぎ去ったなんとか・・・・で、中年どまんなか・・・・orz

これがまた練習の時うちで録ったのとはかなり違うわけで(ピアノや会場の違い以外にも)、

本番は緊張してるとかなんとか言ったところで、ズバリ地がでますね。

演奏のデキがどうこうということよりも、こういうことの方が自分としてはびっくりします。

他人の演奏を聴いていて、「音にすべてが出るということがいかに恐ろしいことか」というのは常々感じるわけですが、

自分の演奏も客観的に聴いてみるもんですね(たとえ録音という形であれ)。

そして、ソロもたまには弾いてみるもんです(笑)。