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~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

<まん>を持して

2006年01月20日 19時54分13秒 | 雑感
明日、あさっては「センター試験」だそうだ。

そういった方面にまったく縁のない生活をしていたのでとんと忘れていたが、
私の時代にもそういうものはあった。「共通一次試験」といった。
国立大学(今ではそういう名称も存在しないのですね・・・)受験に、
一期校二期校もなく、前期日程後期日程もなかった、正真正銘一発勝負のイヤな時代の話だ。

受験なんて好きな人間がいるわけはないが、
当時の私には、かなり困った習性があった。
「数学の問題が配られると、とたんにトイレに行きたくなる」という悪習だ。
行きたくなるだけではなく事実行ってしまうことが多く、
ただでさえ苦手のところへ持ってきて、これでは解く時間自体が不足した。

当日の受験の時間割は覚えていないが、
弁当持参の関が原、当然母親はあれこれ悩んだ・・・・と思う。
別に弁当の中身と私の習性とはあまり関係なかったと思われるが、
まあ、そこは親だ。責任重大!

学校からはとにかく「寒くないように。手がかじかまないようにカイロ持参」という注意を受けていたように思う。
ところが、会場に行ってみたところ、大学というところは暖房が備えられており、
私の席は、しかもヒーターの真横だった。
暑い!!!参った。

午前の試験を終えて、中庭で弁当を広げた。きっと、ただでさえ暖かい日だったのだ。
弁当は・・・・異様に軽かった。

肉まん 
あんまん

ラベルもあざやかな二つの包みが入っていた。

ことわっておくが、母はウケをねらうような人間ではない。
万一、そうであったとしても、子供の初の大学受験でそのようなことを仕掛ける親がいるとも思えない。
日ごろ、栄養には神経質なほど気を配る母の、
知恵をしぼりにしぼった結果がこれだったのだ。
おそらく「たんばく質を備え」「糖分を補給し」「おなかにもたれず」かつ
「食べやすい」(参考書片手に・・ということもあるわけだから)
ということだったのだろうと思う。

その成果かどうか、一次における私の点数は、
もう二次を受けなくてもいいんじゃないか(なわけないか)というほどの高得点だった。

ちなみに、「手づかみで食べられるよう」にと一緒にいれてあった濡れタオルが、
午後からの試験で、ヒーターであぶられた頭の冷却に役立ったことは言うまでもない。