指輪を捨て、ピアノを弾こう！

やっと、買い物に出てみた。
もう４日だというのに、まだお休みのかたも多いのか、相当な人出だった。

あまりこういったことはないのだが、たまたま一人で出ていたこともあり、アクセサリーショップをのぞいてみた。
若いころは安物をじゃらじゃらと恥ずかしげもなく付けていたものだが、今では結婚指輪さえしていない。
これは別にポリシーや悪意があるわけではなくて、完全に入らなくなったのだ（爆）。
はずした当時（約６年前）１０号だったが、今いったいどれくらいなのかと遊んでみたら、
１１号でもアブナかった。

そんなに指の太さって変わるものなのだろうか？・・・・
体格の良いピアニストの中には、黒鍵と黒鍵の間に指がはさまってしまい苦労するかたがおられるらしいのだが、
それはリヒテルとかゲルバとか相当な巨体の持ち主の場合であり、まさか私ごときがそんな事態には陥るとは思えない。
がしかし、このごろ黒鍵を押さえた時の安定がすこぶるよろしい（笑）。
でもその黒鍵にしても、国産のピアノと舶来モノは微妙に幅が違うというのだから、たかが指の太さ、されど鍵盤の幅（？）である。

ピアノは巨大な楽器だから、いくら体格が違うといったっておもちゃのように見えることは有り得ないが、
バイオリンなんか奏者によっては、分数バイオリンに見えたり、ビオラに見えたりする（体格というよりも顔の大きさかもしれないが)。
ここまでの体格の違いが、演奏に影響のないはずがないのだ。
声楽家は体そのものが楽器なのでそのあたりのところは大変敏感で、声のために増量することもあるそうだが、
他の楽器だとどうなのだろうか？
豊かな音量にするために体重を増やすとか、繊細な音にするために減量するとか・・・
ロバート・デニーロじゃあるまいし、まさかそこまでのことはないと思うが、どんなものだろう。
身体面と楽器および音楽の関係についての興味はつきない。

ちなみに私の卒論は、ある詩人における身体語の研究（目について・手について）だったのだ（爆）。