てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

イタリアンジェラートの味遠し

2010-09-30 14:03:00 | グルメと料理

再訪伝説で有名なトレヴィの泉(2003年12月10日撮影)

 未曾有の猛暑が信じられなくて、冷たい秋雨に思わず身を引き締めて衿をかき合わせるほどの時候となった。この夏は暑さを少しでも紛らわすこともあって、すっかりジェラート作りにはまり大活躍したアイスクリーマーだが、その冷却ポットも今では冷凍庫の中で眠ったまま出番もめっきり減った。

 これまでジェラートで舌と心に焼き付いている味は、初めて沖縄で知った「※ブルーシール」、倅の学友家族が経営する「安富牧場」、同じく牧場が経営する「ジェヌイーノ」、神戸で食べた「六甲山牧場」のものくらいだろうか。

 それと何と言っても卒業記念旅行先の、ローマ・トレヴィの泉の広場の右脇にある名物ジェラテリアで食べたジェラートである。普通のイタリアンジェラートだが、この場所に居て食べるから美味しかったのかも知れないが。
 かの名画「ローマの休日」(1953年米国製作)の中で、スペイン広場でヘップバーン演じるアン王女が階段に座ってジェラートを食べたシーンに思いを馳せつつ、映画の中の二人になりきって口にしたジェラートの味は今も忘れ得ない。

 そもそもそれまではジェラートとアイスクリームの違いすら気にも留めなかったほどであるが、目から鱗が落ちる思いだった。あの味を再現したいと願って試行錯誤したのだが、とうとうその味は出せず仕舞いである。
 そう言えばトレヴィの泉では、肩越しにコインを投げ入れるとローマに再訪できるという伝説に肖って試みたのだが、まだその夢を果たしていないからだろうか。

※文中「サーティワン」は「ブルーシール」の間違いでした。訂正してお詫びします。
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悩ましい区画整理事案

2010-09-29 09:14:00 | ノンジャンル

朝焼け(都市計画道路中島-中井間東詰め付近)

 これまで定点観測で追ってきた都市計画道路竹田-升田線の中島-中井間
であるが、下記写真の通り東詰め(中井地区)で国道219号線にぶつかりT字交差点でつながっている。目下、道路工事はここで止っているが、沿線では区画整理が進んでいる。


都市計画道路東詰め(中井地区)

同東から西を望む(中井地区)

区画整理が進む高島新屋敷地区

 いつのことになるかは定かでないが、どうやらこの先も延長計画があるようで、その沿線にあたる岡山市中区国府市場、同雄町、同中井の3町内の地権者による区画整理組合が近く発足しそうな気配である。国府市場、雄町両町内は、既に前向きに検討中だという。

 計画素案によれば我が田圃と倅の宅地がモロに引っ掛かり困った問題が生じる。我が田は、農地相続の減免のため、まだ向こう3年間は売買できず、もし農地を売れば元々の相続税に利息をつけて払わなければならない。
 その農地とて家族が食べて行くのがやっとの状態なので、区画整理に伴い減歩にでもなれば、保有米だけでは賄いきれず米を買わなくてはならなくなる。

 今は市街化調整区域だが、22㍍という大きな道路がつくことによる地価の上昇に伴い、農地ながら宅地並み課税がくる。安閑と米など作っておれなくなる。追い討ちを掛けるように新聞は米価の下落を報じる。
 この際、個人的な事情はさておき、将来を見据えて「小異を捨てて大同に就く」決断をせまられているが、正直なところ悩ましい事案だ。
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招待旅行とは言うものの

2010-09-27 15:36:00 | レジャー
 日頃はくじ運などとんとない家内が、某スーパーの招待旅行を引き当てたので、それに相伴(実費負担)して松山日帰りバス旅行をしてきた。

 あれほど長い間好天気が続いていたにも拘らず、日頃の精進が足りない所為か、朝の曇天は途中から雨に変わった。

 定刻より10分遅れの7時10分に林原駐車場をスタート。早速にバスは岡山ICに乗るものと思いきや、渋滞の地道を走って昨年5月にオープンしたばかりの総社市にある珠屋に案内され、のっけから1時間半もかけて淡水パールのショッピング。その手には乗るまいと固く心に決めていたので全てスルー。早起きして参加しながら、貴重な時間こそ費やしてしまったが、お金は浪費せずに済んだ。

 9時40分、やっと倉敷ICに入り、小雨に煙るしまなみ海道をひた走り、途中来島海峡SAで一息つく。ここから先、松山へは高速道は使わず地道を山越えして1時間がかり。

 昼食場所の道後○リンスホテルは、道後の地名こそ冠しているものの、道後の中心街のはずれにあり、道後温泉元湯へは遠過ぎて限られた時間では足を運べない。
 案の定、昼食中にある参加者から「ショッピングばかりに時間を割き、おまけに高速道を使わず肝心のゆっくりしたい場所で時間がとれない。被招待者ならいざ知らず、お金を払ってまで参加した者には無意味だ。」と添乗員に声を荒げる一幕も。

 昼食後は松山市内の観光もなく、来た道を折って返すのみ。只1箇所の観光は、今治市大三島町にある「大山祗神社」のみ。傘も用を成さないほどの本降りの中を、主催ツーリストが提携する大山祗神社傍の土産物店の店員嬢が俄かガイドとなって、境内を駆け足で回っただけで、国宝、重要文化財の指定をうけた日本の武具類の8割が保存されている宝物館の拝観もなし。大山祗神社は、家内共々再訪問だったので救われたが、これでは当てにしていたせっかくの観光も台無し。

 「今日の目玉は何じゃったん?まぁ、道後の湯には一応浸かれたし、ご馳走も頂いた。土産ものも沢山揃うた。」との、ある老夫婦の声を待つまでもなく、所詮招待旅行とはこんなもの。
 この旅行プラン、帰宅してからネット検索したら。あるクリーニング店のキャンペーンから、某スーパーマーケットの抽選招待旅行まであるわあるわ、全く同内容のものだ。まんまとしてやられた感がする。

 ただ、家内については正真正銘の無料招待なので、実費負担分9,800円を1/2換算すればほぼ値段相応だし、宝石ショッピングにハマルこともなかったのでよしとしよう。くれぐれも旨い話にはご用心。


淡水パールが満タンのバスタブで手を濯ぐ(珠屋にて)

小雨に煙るしまなみ海道の斜張橋(車窓より)

道後○リンスホテルでの昼食メニュー

【大山祗神社】

鳥居(奥に総門)

竣工したばかりの総門



宝物館の前で(1969年4月25日撮影)

学生時代以来41年ぶりの再訪(1969年4月25日撮影)

神木の大楠(樹齢約2,600年)

能因法師雨乞いの楠(日本最古で樹齢3,000年)

拝殿
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岡山道試走

2010-09-25 16:56:00 | レジャー
 6月から始まった高速道路の無料化社会実験の実施区間に、岡山県内では唯一岡山自動車道(岡山JCT―北房JCT間、44キロ)が選ばれている。
 同自動車道は、目下進行中の2車線化工事に先駆けての無料化実験だけに、渋
滞などの影響を懸念していたので、それを確かめるべく試走してみた。結果、上
り坂以外はさしたる渋滞もなくスムーズに走れた。

 ただ理不尽なことに、起終点がインターではないため、山陽道の岡山インターから岡山道経由で中国道の北房インターまで行く場合、岡山道以外の区間を走ったということで僅か有料(200円)になった。

 先ずは北房インターで下りてすぐの所にある「コスモス広場」を目指した。約1haに約150万本のコスモスが咲くコスモス広場と、備中川に沿って全長6kmに及ぶコスモス街道が北房のまちを彩り、10月17日(日)にはコスモスまつりが開かれるが、まだ見頃には少し早く観光客もちらほらだった。残念ながら、09年に訪れた武庫川河川敷にあるコスモス園や、07年にみた万博記念公園のコスモスにはるか及ばない。

 口直しに南隣の高梁市有漢町にある、うかん常山公園の「石の風ぐるま」を訪ねた。岡山道、有漢ICのすぐ近くにある。そよ風でも回る7基の巨大な石の風ぐるまは、動く芸術品であり圧巻だ。

 せっかくの機会なので高梁の街まで下り、備中松山城に登った。標高430mの臥牛山頂上付近に建つ天守は、国の重要文化財で、現存天守を持つ山城としては最も高い所にある。
 臥牛山は、小学校の遠足で訪れて以来2度目のはずだが全く記憶に無く、全て
が初めての感覚であった。思い出されるのは仕切りのないトイレで皆と横に並ん
で小用中のこと。心ない悪友から不意に背中を押されたばかりに、途中止めになり残尿感にさいなまれた。これがトラウマとなって、半世紀経った今でも周りに人の気配がするとダメで、公衆トイレでは個室に入らねばならない。

 倅家族の高梁土産は、決まって同市東町にある植田菓子店のおかき。創業50年を越える駄菓子屋で、昔ながらの木組みのケースの中に懐かしい豆菓子や飴玉、せんべいなどが100種類以上も所狭しと並ぶ。
 ご主人から試食を勧められながら、色々と貴重な話を伺うことができた。かね
てから小生が追い求めていた極め付きのおかきを大阪・心斎橋の菓子店で、10数
年前に見つけたが、それと同じおかきがここにもあると話をしたところ、そちらへ先代が丁稚奉公して修業したと明かされた。

 小生にとっていま一つ忘れ得ぬ高梁名物が日本酒には最高の肴「鮎のうるか」
。これも長年追い求めて先年見つけた栄町の吉田良鮮魚店を訪ねたが、残念なが
ら秋の落ち鮎から作るのでもう少し先になるとのこと。
 岡山道試走の一日も、どうしても食べ物の話で総括することになった。




















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十六夜の月

2010-09-23 20:55:00 | 暮らしと生活
 生憎の小雨の中、お寺さんが彼岸供養のお勤めにみえた。

 除籍謄本や土地登記簿に基づく、我がルーツ探索も7代遡った辺りで頓挫して
いた。ところが最後の手段としてお寺の過去帳があることを思いついた。

 彼岸を控えて何かと繁多の折にも拘らず、当方の申し入れを快諾、今日のお勤
めの際に詳細なデータを知らせて頂いた。十分に納得のいく内容だったので、も
うこれ以上の詮索は止めルーツ探求にピリオドを打つことにした。

 ところで、昨日の中秋の名月、昼から雷を伴う大雨に見舞われた当地で、てっ
きり観月は無理と諦めていた。今日になってmariさんのブログ記事で20時過ぎに拝めたことを知った。次いで家内からもそのことを知らされた。

 中秋の名月を見逃したのは誠に残念至極。その代わり今宵は十六夜の月を心行くまで堪能することができ、溜飲を下げた思いだ。

(追記)…24日午後9時48分
 今日のギター教室では、昨日の十六夜の月の話題に及んだ。折りしも、M下さ
んの「昨夜午後8時にかけて前後1時間ほど、南南東の空の月と木星の中間あたりに何色にも色を変えて輝く人工的な光(UFO?)を目撃した。誰かに連絡をとり確認をしたかったが、果たせなかった。」という話で持切りだった。

 小生も丁度その時間帯の南南東の空を、20数カット撮っていたので、その写真
を改めて仔細に調べたが、残念ながらそのような痕跡は認められなかった。












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