てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

法話

2010-12-26 12:08:00 | ビジネスと社会
 早いものでT叔父(母の弟)の急逝から2年になる。本日叔父の三回忌法要を営み家族並びに懇意な親族だけで滞りなく済ませた。

 法要の後、金泉山正満寺のご住職より法話があった。その中で、何気に「金泉山正満寺」でネット検索したところ拙ブログ記事「2009/1/5 最良の日に旅立ち」がヒットしたので、「えぇ~っ!」とビックリされたそうだ。中国漁船衝突映像 YouTube流出事件などを例に、ネット社会にあっては情報漏えいの怖さと、便利さが背中合わせであることを話された。

 叔父の祥月命日は、あの天台宗中興の祖といわれる慈恵大師良源上人と同じ正月3日であり、これに肖って戒名には「慈恵」の二文字を授けてくださったものと安易に受け止めていた。
 ところが、実は超有名人や高貴な方の名はあまり使わず、本来付けるべきではないのだが、生前の叔父の姿から徳がある人だし、同じ1月3日に亡くなったことでもあるので、一抹の不安を残しながらも、どうせ本山の方に分かることはないだろうと考え、敢えて片目をつぶって戒名に入れたとの裏話。それが拙ブログ記事で公になってしまったことを苦笑交じりに話された。

 ご住職の法話は、いつも有難く拝聴している。同叔父の一周忌法要の様子は、小欄「2009/12/27 一隅を照らす」で書いたように、二つの示唆に富んだお話を聞かせて頂いた。
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お別れ会

2010-12-22 11:13:00 | ファミリー
 義妹の生前の遺志により無宗教葬・自由葬としてお別れ会を滞りなく済ませた。参列者は家族・親族とごく親しかった友人だけで、読経の代わりに静かなBGMが流れる中、喪主(弟)の焼香に続いて、後は着席順での焼香のみ。

 お互いが出会えた喜び、伝え切れなかった感謝の念を花に託して、祭壇には家族や親族から寄せられた生花に囲まれた遺影が2葉。

 弔辞は義妹と同郷で幼馴染のミッチャンからのメッセージ代読(訃報を聞いて突然声が出なくなったため)があり涙を誘う。彼女は仕事が休みの水曜日には必ずやって来ては元気づけ、何くれとなく身の回りの世話をしてくださった。家族と親友仲間で千羽鶴を折って快癒を祈ってくれた。奇しくも、その彼女の一番下の娘さんの誕生日が義妹の命日となった。そして友引を挟んでお別れ会もミッチャンが休める水曜日を選んでくれるという粋な計らいであった。

 旅行会社に勤める弟は、仕事柄家に居る時間が少なく、家族に寂しい思いもかけたが、看病についた2年半はそれまでの30年分にも匹敵する濃密な時間であった。
 次々と襲いかかる病魔に「4つ5つかかって来んかい!」と力を振り絞って闘いながら、病臥中に亡くした義母と実母の墓参りと、息子夫婦の住む憧れの地への上京を夢見て、過酷な治療に専念してきたのだが、いずれの夢も遂げぬまま薬石効ならず力尽きた。
 皮肉にも海外旅行経験は新婚旅行のヨーロッパと、先年息子の結婚式をハワイで挙げた時の2回きりだったことを、弟は不憫に感じていると挨拶の中で詫びた。

 式場と控え室では、前夜息子がピックアップしたスナップ写真と、35年前に私が撮影した二人の結婚式の8㍉フィルムがフラッシュで流された。短くも太く生きた義妹の生涯が走馬灯のように駆け巡り、何よりの故人を偲ぶ会となった。


 蛇足ながら、高速道を下りる直前でうっかり覆面パトと知らず追い抜き交通反則キップを切られた。20日、22日の2日間にわたり岡山-芦屋を車で日帰りし、憔悴しきった心を一刻も早く我が家で癒したいと、つい家路を急いでいたようだ。スピード違反は交通三悪の一つであることを率直に詫びた上で、思いつくあらゆる抗弁を試みたが、当然のことながら容赦はなかった。高速道を制限速度(80㎞)で走行するなど渋滞を招く元でもあると思うのだが。
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早過ぎる別離

2010-12-20 13:48:00 | ノンジャンル
 よもや57歳という若さで幽明境を異にするとは夢想だにしなかったので、弟からの突然の訃報に驚愕し絶句した。義妹が2年半の闘病生活の末、正月を前に帰らぬ人となった。

 そもそも義妹の里は、我が家と違って長生きの家系で、祖母は98歳の天寿を全うした。昨夏には84歳で母親が他界したが、自身は病床にあって親の死に目にも会えず、87歳でなお健在な父親よりも先立つ「逆様事」という不幸である。

 一昨年の秋(病に臥せって5カ月目)には、かける言葉もなくて痛々しい姿に会うのを躊躇していたが、一時退院したのを見計らって自宅へ見舞った。面やつれもなく持ち前の明るい笑顔に接することができ、元気そうな姿を見て少し安心した。後から聞けば、その時に届けたワタリガニやちらし寿司を「美味しい」を連発しながら食べ、『(親が頑張っている間に)早く元気になり、会いに帰りたい』とまで言っていたそうで、見舞えて良かったと溜飲を下げたものだ。

 2度目に新米とイチジク、淡し柿を持って見舞ったのは1年前。イチジクは好物とあって目の前で3個ペロリと平らげた。淡し柿も喜んで食べてくれた。長びく治療の病床にあって、やつれた心身を気遣って会うことを逡巡していたのだが、頭髪も元の様に生え至って元気そうなので再び安堵した。1時間少々しゃべり通しだった。この時の快活な笑顔が目に焼きついている。

 そして3度目の見舞いは、無菌室の中のため果たせぬまま、何もして上げられず見守るだけの無力さに自己嫌悪すら覚え、世の無情を嘆いた。壮絶な病魔との闘いだったが、その死に顔は安らかで眠っているが如くであった。

 生者必滅、会者定離は世の習いとは申せ、余りにも早過ぎる別離である。遺族はもとより、逆様事だけに残された老親の悲嘆はいかばかりかと心中を察すると居た堪れず追慕の情は尽きない。彼女の遺言は、「献体・葬儀無用・戒名不要」の3点だった。合掌。
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師走の悲劇

2010-12-16 12:24:00 | 暮らしと生活
 12日のTV全国ニュースで、県内東部地区に住まわれる親父と同姓同名の方が火事で被災したとのテロップ流れた。なるほど親父は月並みな名前だが、それでも姓名まで同じで、しかも年恰好が似ている(5歳違い)とあらば、とても他人事とは思えなかった。

 13日付新聞は休刊日のため、14日付の地元紙で詳報を確認した。民家を全焼し、焼け跡から80歳代の夫婦の夫婦と見られる遺体が見つかったと報じられた。近所の女性の談によると「とても柔和な方で、奥さんも皆から慕われていた。言葉が見つからない」とうなだれたという。

 16日付の続報で「遺体が夫婦のものであると確認された」とあり、おくやみ欄にもお二人の名前が正式に掲載された。

 出火原因は未だに特定されていないが、実況見分では寝室付近がよく燃えていたそうだ。多分不慮の事故と思われるが、悲劇を繰り返さないためにも、原因を精査し公表すべきだと思う。
 折しも、昼のNHKニュースでは、<NITE=製品評価技術基盤機構には「こたつ」が原因の火災が5年間で179件寄せられていて、27人が死亡している。こたつ火災に注意!>と呼びかけていた。 

 師走の寒空に被災されたご不幸を哀れむと共に、謹んでお悔やみを申し上げる。
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米粉パン

2010-12-15 09:18:00 | グルメと料理
 朝のパン食がすっかり定着して、もう何年になるだろうか。我が家の22年前のホームベーカリー(HB)は、一時期中断があるものの今でも現役で大活躍している。

 折も折、S洋電機は米から米粉パンが作れる“世界初”のホームベーカリー「GOPAN(ゴパン) 」を発売すると発表があったので注目していた。
 ところが、11月11日に発売を開始した途端、予定していた数量を大幅に上回る引き合いがあり生産が追いつかず、いまや注文の受付けを一時見合わせていほど。

 わが国の米の消費量、自給率共に年々低下している中で、生産農家としては米の消費拡大は願うところ。
 また、米粉パンは、米の甘味の効果により砂糖やバターの使用量を極力控えることが可能になるため、低カロリーのパンとなる。独特のもちもち食感で、噛み応えがあるので満腹効果もありダイエット向きのパンと言える。

 そこでGOPANのことは諦め、何とか今使っているHBで米粉パンが焼けないものかと思いつつネットサーフィンしていて、ずばり「普通の(米粉非対応の)ホームベーカリーでの米粉パンが焼けるか?」に辿り着いた。

 「工夫すれば作る事は可能ですが、手軽に作るなら米粉と小麦粉を混ぜて作るのがオススメ。ホームベーカリーでも米粉100%の米粉パンを作ることができるが、米粉と小麦粉をミックスした方が手軽に美味しく仕上がる。粉の全体の20%を米粉にすれば、米粉パンの特長でもあるもっちり感・しっとり感も出すことができます。」とあり、このレシピに従った。

 果たしてみごとに美味しいパンが焼き上がった。困ったことに、これでまた朝の食がずんと進みそうだ。
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