てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

消え行く川市風景

2009-06-30 10:18:00 | 暮らしと生活
2009年6月30日付山陽新聞21面をご覧下さい。
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同じ場所の今朝の写真(夜来の雨で濁っている水)

半世紀前の隣家の川市(1960年11月8日撮影)

同じ場所の今朝の写真

 今朝の山陽新聞に多田光氏の絵と文で<「川市」のある風景=岡山市中区賞田>と題して見慣れた景色の紹介があったので、早速に現地を訪れた。

 実はこの川市は、小欄「2007/6/15“川市”風景が放映なる」で書いた通り、NHKの取材に際しディレクターに請われてロケハンにご案内したが、最終的に録画放映された川市の一軒お隣のものである。
 夏の風物詩・川市の風景とくれば、祗園用水の支流である当地は定番の撮影スポットである。

 改めて我が家のお隣の川市が写った半世紀前の1枚を取り出し、今朝のワンショットと見比べてみた。3枚目と4枚目の写真で奥に写るのが拙宅だが、36年前の新築の際に川市は撤去したのが見て取れる。

 かつてはどこの家庭にもあった川市だが、時代の変遷とともに姿を消しつつある。今朝の新聞に載った川市は焼杉板の外壁で、古い家並みと良くマッチし、生活に潤いを与えてくれるが、最近ではあまり見掛けなくなった。川市の外観は後世に残したい景観の一つではあるが、川市そのものが無用の長物となりつつあるのか。

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40年ぶりの除草機

2009-06-28 21:34:00 | 農事


 昨日は夕食後のウオーキング中、我が田に差し掛かりのんびりウオーキングをしている場合ではないと思い直し、急遽田の畦の草刈りに切り替え、午後8時まで精を出した。

 今日こそはとウオーキングを始めた途端、大農家のH部さんがエンジン式除草機を使っているのに出くわした。そのまま家へ取って返し、倉庫2階の奥にある「手押し除草機」を引っ張り出してきた。かみさんが「嫁に来て一度も見たことがない」というから、実に40年ぶりに日の目を見たことになる。

 冒頭の写真がそれだが、稲株の間をガラガラころがしながら中耕(作物の育ちをよくするため発育の途中で表土を浅くたがやすこと)と除草をかね合わせている。雑草を取るだけでなく、土を掘ることによって、むだな稲の根を切り、土の中に空気を入れてやることで稲の発育を促す効果もある。

 稲と稲の間に生えた雑草を後の4つのツメがクルクル回転して田んぼの土をかき回し、雑草を土の中に埋めていく。一条、一条を丁寧に力を込めて、ただひたすら押す。

 畑仕事を終えて家路を急ぐ隣のおねえさんが足をとめ、見かねて「もうしまわれぇよ(おしまいなさい)。くたびれが出るよ!」と取れたてのおひたし菜を置いていってくださった。おねえさんによれば、この手押し除草機は「テマンガ」という機械で、昔よく使っていたそうだ。

 もう30分もあれば済みそうだが暗くて足元がおぼつかないので止む無く中断、明日に繰り越すことにした。小生は昼寝を十分にとってあったため余裕であったが、かみさんは心臓パクパクで「死ぬかと思うた」という。
 農業の機械化が進む中、田草取りは農家にとって重労働に違いないが、ものは考えようで、これで十分体が鍛えられるしダイエットにも打って付けだ。当分はわざわざウオーキングをする必要もなさそうだ。
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ふくふく通り

2009-06-27 10:42:00 | グルメと料理
 先般の地域ニュースで報じられていた「ふくふく通り」の名前に誘れて岡山中央卸売市場をのぞいてみた。
 テレビでは「市場内の一部を一般に開放、去年夏から寿司やスイーツなどの出店が相次いで、人気スポットとなっている。リピータが多く、土日など多い時には5千人の買い物客が訪れる」と紹介しているが、週末のランチタイムの割にはそれほどの人出でもなく予想外だった。
 
 長さ250㍍の通りには、漬物屋、肉屋、食堂、すし店、乾物屋、駄菓子屋、雑貨店など63店舗が軒を連ねており、先般全国から公募して「市場ふくふく通り」と命名されたばかり。

 岡山中央卸売市場というからには、鮮魚や野菜が安く求められると期待して来たのだが、お目当ての魚を売る店は1店だけ、用意していた大きなクーラーボックスには「一盛200円の(頭をはねた)イシモチジャコ」と肉屋の「買得カルビ」だけ。
 それでも昼食のちらし寿司と海鮮丼、揚げたての「肉屋さんのコロッケ」そして、去年夏オープンしたジェラート店の「メロンとリッチミルクのダブル」は美味しく足を運んだ甲斐はあった。

 「ふくふく通り」の名前には、「お腹も満たされ、買い物でも幸せに」との願いが込められているそうだが、これに肖り卸売市場がもっと庶民の身近な場所になり、活性化になればと祈ってやまない。

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今時の我家の野菜と果物

2009-06-26 21:47:00 | 農事

初めて実をつけた文旦

天敵カミキリムシ類にも負けずイチジク

生り年のようで鈴生りの伊予柑

観賞用の花ざくろ

プランターのゴーヤの赤ちゃん(親指大)

摘果不十分のため房が不揃いのピオーネ

毎朝食卓を飾るフルーツトマト
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早苗田

2009-06-25 09:29:00 | 農事

水が入り指し苗を終えた早苗田

7月まで取水御預けの田圃

 24日より田に水が入り、満々と水をたたえた早苗田が広がっている。
 風が立つと縮緬波が水面を走り、その様は清々しい。夕日に映える早苗田や、水面に月が映る姿は一幅の絵になる。一つひとつの田にその影を落とすといわれる、棚田の風情のある“田毎(たごと)の月”を観てみたいものだ。

 籾を直播してから都合3回の除草剤散布が奏功して、草は粗方枯れた。ところが直播機の不具合からか所々抜け株があるので、昨日は夕方からかみさんと二人で指し苗(欠損株の手植え)をして回った。序でにしぶとく残る雑草は踏み込んでおいた。

 一方、もう1枚の田は、例年のことながら上流の田圃から順番に取水するため、下流の我が田はまだ水位が低くて水が入らない。やがて上流の取水が済む7月になれば必然的に入るようになる。それまでは御預け。

 指し苗がしっかり根付く頃(5日後)を見計らって仕上げにルーバン粒剤(コブノメイガやイネツトムシの防除剤)とイネエース粒剤(除草剤)を田圃に撒いてやっと当地の田植えが終わる。そして土用干し(7月29日~8月5日)の間に、もう一度だけ除草剤クリンチャーバスMEを散布する。
 今年こそは豊かな実りを祈らずにはいられない。
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