てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

天寿を全う

2007-09-30 11:45:59 | ファミリー
 今日の午前零時、二男の嫁のばあちゃんが息を引取り、87歳の生涯を閉じた。

 階段からの落下が元で床に就いた旦那さんを18年間看取った末、12年前に見送り山口に独居住まいながら元気に過ごしていた。自らも膀胱がんと6年ほど共生しながら。

 4年半前の二男達の結婚式にはばあちゃんも参列し、披露宴で花嫁を朗らかにエスコートしてくれ、ばあちゃんっこを彷彿させるシーンに満場の喝采を浴びた。
 曾孫の初宮詣では山口から西宮まで単身で乗り込み、曾孫の顔を見て相好を崩す様子が目に焼付いている。この時のスナップ写真での柔和な表情は、ばあちゃんを最も象徴しており、遺影を飾ることになろうとは想像だにしなかった。

 お盆前に急に衰弱が進み、夏が越せる保障はなかったが、最期まで意識はしっかりしていた。お父さんを始め家族は、毎週末には西宮から山口へ帰省し、病院へ付き添った。先週に託けた岡山のマスカットもどうにか間に合ったようだが、薬石効なく家族に見取られながら静かに息を引取った。
 告別式は明日の12時からなので、山口まで出向き最期のお別れをして来ようと思う。
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OBとの交流

2007-09-29 10:03:15 | 暮らしと生活
 ここ2、3日は凌ぎやすくなったものの、夏を引きずったまま9月が終わろうとしている。

 珍しく今月は飲み会が多く、今日の4回目で9月を締め括った。いずれも会社のOB達との席で、小生の在職33年半を最低に、皆さんそれ以上勤め上げた方々ばかり。
 メンバーの最高齢は89歳のH川さんだか、いまなお全てが現役でかくしゃくとしておられる。こちとらと違って、年々歳をとって(減らして)おられるように見受けられる。

 今日のメンバー4人の平均年齢は62歳で、一番先輩が67歳なのだか、顔にハリがあり色艶が良くて一番若く見える。それもそのはず、囲碁歴50年で奥義を極め、OB仲間では一番の実力とか。最近は学生時代の同窓仲間と山登りを再開し、手当たり次第にトレッキングに挑戦。山登りこそが健康の秘訣であり、盛んに勧められた。

 お互いにブランクがあったとはいえ、同じ釜の飯を食った仲だけに、こうして久し振りに顔を合わせると、それぞれの思いが胸に去来する。当方など一番年少だけに、入社時からの来し方を振り返ってみるに、折にふれて感化を受けた先輩の言動が一つひとつ思い出され話は尽きない。

 10月にも別のOB会が3つ予定されている。いずれも出席させて頂くつもりだが、OB会を単なる昔の思い出に浸る会ではなく、第二の人生を力強く踏み出すよすがとしたい。

 小欄「2006/6/11定年後の自由時間」でも書いたように、生涯労働時間は9万5,000時間、定年後(80歳まで生きたとして)の自由時間は9万8,550時間となり、これから先の自由時間は、今まで働いてきた38年間の労働時間にも匹敵する。
 人生の第二ステージを実りあるものにしたいと念じている。
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遺跡を照らす十六夜月

2007-09-27 17:03:52 | 暮らしと生活

今まさに沈まんとする十六夜の月

宮南遺跡を照らす十六夜月

 今朝5時45分頃、岡山市今在家地内をウオーキング中、今まさに西の空に沈まんとする十六夜の月を見つけ、あまりの美しさに思わずパチリ。
 しかし、如何せんコンパクトデジカメのため、感動の何分の一も再現叶いませんでした。

 手前に写っているのはただの草原ではありません。かつての集落跡「宮南遺跡」です。同遺跡は県が整備を進めている都市計画道路竹田升田線(外環状線)の工事に伴い、あちらこちらで埋蔵文化財の発掘調査が行われている内のひとつで、調査は2006年11月で終了し、今ではあたり一面雑草で覆われています。
 この遺跡は鎌倉~室町時代の集落跡で、たくさんの穴や掘立柱建物が発見されました。また、土師器の皿を多数埋めた土壙(どこう)<ゴミ捨てなどの穴>が数基見つかったそうです。


宮南遺跡の発掘調査(2006年4月18日)

宮南遺跡の発掘調査(2006年4月18日)

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 香川・まんのう町吉野からは、秋の便りが届きました。まんのう公園の、秋風に揺れるコスモスです。(倅の書いた記事ですが、写真を褒めてやりたいです)

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月は隈なきをのみ見るものかは

2007-09-26 19:40:42 | 暮らしと生活

箏曲の演奏

 昨夜の冴え渡る中秋の名月(十五夜)は、後楽園の観月会で愛でることができた。園内は幻想的にライトアップされ、延養亭から流れてくる邦楽の調べを聴きながら、大勢の人々がようやく訪れた秋の風情を楽しんでいた。

 今朝の山陽新聞では、後楽園での名月鑑賞会の様子が報じられていた。「月は合成」の注釈付でモンタージュ写真が掲載されており、ありのままの名月を鑑賞した身には、いささか艶消しだった。

 兼好法師は徒然草137段で「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは」と述べている。また同第10段では「前栽の草木まで心のままならず作りなせるは、見る目も苦しく、いとわびし」とも嘆いている。
 兼好法師ならずとも、やはりあるがままの自然を受け入れ、そこに風情を求めたい。

 古来日本では、中秋の名月から約1カ月後に巡ってくる十三夜月が「最も美しい」とさえいう人もある。十三夜には栗や枝豆を供えることから「豆名月」「栗名月」とも呼ばれている。十五夜または十三夜のどちらか一方しか観ないことを「片見月」と呼び、縁起が悪いこととされているそうだ。

 十五夜ばかりがお月見ではない。もし天候の都合などで十五夜が拝めなかった方には、十三夜もあれば、さらに十日夜(とおかんや)と続く。どうぞお楽しみに。


幻想的な沢の池の中の島

ライトアップされた岡山城
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楽しき哉ギター人生

2007-09-25 18:18:26 | ホビー
 クラシックギターを手にして、初級者なら誰しも弾きこなしたいと憧れる名曲が「禁じられた遊び」なら、中級者の仕上げはやはり「アルハンブラの思い出」である。
 NHK教育テレビ・趣味悠々の「今日から弾き始めよう 荘村清志のギターで世界の名曲を」(8月15日・22日放送分)の録画を教本にして、遅ればせながら目下「アルハンブラの思い出」の練習に励んでいる。

 全編を通じて絶え間なく続く、流れるような「トレモロ奏法」が誠に綺麗な、ギターの名曲中の名曲である。それもそのはず、『このトレモロは、アラビア建築の粋が凝らされたアルハンブラ宮殿のいたるところにしつらえられた噴水や泉の、絶え間ないせせらぎの音を表現している大切なモチーフです』(「今日から弾き始めよう 荘村清志のギターで世界の名曲を」テキストより)とある。

 右手による細かいトレモロは、初めて取り組む奏法なので、「メロディを、どの音も一定の音量で音の粒を揃えて弾く」ことがなかなか難しい。左手の伴奏も運指に慣れるまで時間がかかりそうだ。「禁じられた遊び」のアルペジオ奏法と違った難しさがある。
 次なる課題曲「鉄道員」が控えているので、一日も早く「アルハンブラの思い出」をマスターしたいと念じている。

 学生時代に、ほんのさわりだけで投げ出してしまったギターだが、リタイアを機に再び挑戦している。これからも「音楽」というからには、存分に楽しみながら悠々とギターを弾いていきたい。
 嗚呼、楽しき哉ギター人生。
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