てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

安らかに スーちゃん

2011-04-30 14:06:00 | 舞台、ライブ
 キャンディーズのスーちゃんこと田中好子さんが壮絶な闘病生活の末、21日に55歳という若さで天に召された。自分の命の終わりを悟りきり、なおかつ大震災の被災者を気遣いながら、素晴らしいラストメッセージを残して。彼女の崇高な人間性と高邁な精神に甚く感動した。心よりご冥福をお祈りいたします。

 訃報に接して真っ先に35年前の岡山コンサートを思い出し、直ぐに記事にしたかったのだが、その時の4分間弱の8ミリフィルムをキャプチャーするのに手間取りすっかり機を逸してしまった。
 YouTube にアップロードするほどの内容ではないし、それには著作権侵害やコミュニティガイドラインに抵触しそうなので、せめて8ミリフィルムからテレシネ(フィルムをDVDに変換)したデータからキャプチャーした。

 小欄「2008/4/6 全キャン連2008」「2008/5/23 黒い雨」で触れたように、キャンディーズ時代のスーちゃんの歌唱力もさることながら、最近の深い演技力にシャッポを脱いだものだ。

 19年前に病に侵されたことがきっかけで、社会貢献的ボランティア活動を続けておられたことがニュースで報じられている。
 私の人生のたったひとコマではあるが、ステキな歌声と笑顔を添えてくださり感謝感激。どうもありがとう、スーちゃん。天国では義妹さんと安らかにお過ごしください。
 
【スーちゃん関連記事】
「2008/5/23 黒い雨」
「2008/4/6 全キャン連2008」

思い出のショット=1976年(昭和51年)7月29日=
(8ミリフィルムよりのキャプチャー映像)

もうお目にかかることのできない仲良しトリオ

このとき二十歳のスーちゃん

実物とは少し違う表情のスーちゃん

かぶりつきの観客

露出アンダーで超ブレ

第26回NHK紅白歌合戦に初出場した「年下の男の子」

ラストの「春一番」ではテープが舞う
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スマートフォン

2011-04-27 10:57:00 | ノンジャンル


 自他共に認める新し物好きにとっては、iPhoneが2007年1月に発売されて以来スマートフォン市場の動向を注視していた。

 物欲を抑えるのに精一杯だったのだが、過日倅が入手したMEDIASを見せられ、その折に家内が制止にかかるかと思いきや図らずも「おとうさんがここまで我慢したのが信じられない!」というので、矢も盾もたまらずドコモショップへ走った。母親の3回忌法要の前日という慌しい日のことである。

 機種選定にあたっては、ドコモから同時期に発売された「Xperia arc」と「MEDIAS」のどちらにするか最後まで逡巡したのだが、最寄のドコモショップでは両機種への人気集中に大震災の影響が加わり、ともに商品在庫がなく今後も入荷の見通しがないため予約も受け付けてないという。2軒目家電量販店でMEDIASが1台だけあったので、迷わずそれに決めた。

 我が家へ輿入れとなって4日目になるが、寝食を忘れていじりたおしている。期待通り中々のスグレモノで、オモチャがひとつ増えた。

【ケータイ関連記事】
「2007/10/24 ワンセグケータイ」
「2009/4/19 こぞってFOMAへ」
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お隣にも大震災の被害者

2011-04-21 19:21:00 | 暮らしと生活
 福島第一原発の20㌔圏内を新たに「警戒区域」とし、住民の立ち入りを制限するとした21日の政府の発表を受け、地元には不安と混乱が広がっている。長時間不自由な生活を強いられ、さぞや我慢も限界に達しているのではとお察し申し上げる。

 ところで、アパートの住人K山さんが、愛知県から岡山の某会社へ単身赴任されて丸2年になる。
 先日のこと、会社の退け時に拙宅へ寄って頂き、心尽くしのちらし寿司を託けた。聞けば出来る限り自炊されているそうなので、あるいは失礼かと思いつつも缶ビールと保有米を少しだけ差し上げた。

 K山さんの「岡山は住みよい所です」と、しみじみ話されるのに絆され、大震災を例に岡山の恵まれた環境に感謝している旨を率直に話すと、「義兄家族が福島原発から直線距離にして4㌔圏内に居住しており、目下避難中」とのこと。
 
 お隣さんの関係者に震災の影響を受けられた方がおられ、改めてお見舞いを申し上げた次第。原発問題については進展どころか、まだまだ先が見えてこない現状である。一刻も早い収束を願わずにはいられない。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

合縁奇縁

2011-04-20 17:15:00 | ビジネスと社会
 先日の寺総代研修の席で、住職から「寺の防災管理を任せていた人が2年前に亡くなって以来、後任者が決まらぬまま御座なりになっており懸念している。誰か適任業者を知らないか」と相談を持ちかけられた。

 そこで私が学生時代に4年間、縁あってアルバイトでお世話になった㈱S防災を紹介することになった。
 昨日、S社長を同行して安養寺を訪ね引き合わせた。序でながらその足で、住職の案内の下、寺院内に設置してある消火器と火災警報機の点検をして回った。こうしてS社長と一緒に仕事をした40数年前にを思い出しながら・・・。早々に見積り書を提出し、5月8日の総代会に諮ることにした。

 一件落着したところで、S社長には拙宅へは随分久しぶりとなるので寄って頂き、昼食を共にし積もる昔話に花を咲かせた。
 私より一回り年上で、年の離れた弟のように可愛がってもらい、家族ぐるみのお付合いをさせて頂いた。仕事がハネてからは、当時お互いの趣味であった「8㍉映画」の編集作業が深夜に及び、そのまま泊めて頂いたことも度々あった。
 アルバイトに出始めてすぐに、仕事で運転中に出会い頭に自転車の母子と接触事故を起こしたことがある。幸い双方にケガもなく大事には至らなかったが、見舞いにお宅(鍼灸院)を訪ねると、奇遇にもうちの遠縁にあたることが判明。それを機に腰痛の持病があったS社長は、その鍼灸院の常連さんとなり、いまでも付き合いが続いている。ただ、当時の院長は、若くして他界し、今は(私と接触事故を起こした相手である)息子が医院を継いでいる。

 私が社会人となってからは、Sさん家族とも滅多に顔を合わすこともなく、せいぜい年賀状の遣り取りをする程度であった。
 それがこの度の寺総代研修がきっかけで二人を引き合わせてくださった。人生それぞれが、どこかでつながっているということ。合縁奇縁とはいうけれど、こんな再会の仕方もあるんだなあ、としみじみと感じ入っている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌舞伎観劇デビュー

2011-04-18 09:22:00 | 舞台、ライブ
 この年になって生まれて初めて歌舞伎なるものを観劇し、家内共々いまなお感激の余韻覚め遣らぬところだ。

 香川県琴平町に残る日本最古の芝居小屋「金丸座」(旧金毘羅大芝居、国重文)で9日~24日まで、「第27回四国こんぴら歌舞伎大芝居」(町など主催)が開幕となっている。

 倅が同エリアへ勤務時代に一度は観劇をと願いつつも、ついぞその機会を逸していたのだが、このほどさるお方から同歌舞伎の上場席(A席)のチケットを2枚頂き、積年の念願が実現したもの。

 第二部のチケットなので午後3時開演だが、待ちきれず電車が早々と10時38分に琴平駅に着いた折には生憎の雨。讃岐へ渡ったからにはということで、倅がイチオシの「うどんの井上」を訪ねるも、残念ながら定休日。仕方がないので参道口へとって返し、昨夏孫達を伴ってこんぴらさん詣でをした際に休憩した食事処でぶっかけうどんと名物の骨付き鳥を頂いた。
 
 開演1時間半前だというのに降りしきる雨の中を既に長蛇の列。やっと午前の部との入替えが始まっても、人がどうにか一人通れるだけの狭い入口を潜り抜けての入場だからやたらと時間がかかる。
 気をもみながらも3時きっかりに幕が開いた。演目と配役、みどころについては割愛するが、“歌舞伎ど素人”の私ながら19年ぶりのお目見えとなる松本幸四郎さん、湧昇水鯉滝「鯉つかみ」の主演を務める市川染五郎さん父子(高麗屋)が、江戸情緒漂う舞台いっぱいに熱演を繰り広げる姿に大きな拍手と歓声をおくった。
 「鯉つかみ」ではホタルが乱舞する幻想的なシーンやダイナミックな宙吊りの演技に息を呑んだ。これなら最新の3D技術を駆使してもはるか及ばない、臨場感溢れる見せ場だった。

 海中(ダイビング)をこよなく愛し、歌舞伎・文楽・着物など日本文化に造詣の深いブログご近所suzieさんにも思いを馳せながら、初めての歌舞伎の世界を心行くまで堪能した。一度この世界に足を踏み込むと抜け出せなくなるというが分かるような気がする。


うどんの井上

町あげて歓迎ムード一色

町あげて歓迎ムード一色

金丸座は参道脇に

日本最古の芝居小屋「金丸座」

館内は超満員

席は花道脇

終演時には雨上がり

土讃線から見る夕日
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする