てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

心で描いた絵手紙展

2008-06-26 16:52:38 | 舞台、ライブ

小池邦夫さんからの温かいエール

 山中夫妻の丁重なお出迎えを受けて、今日から7月1日(火)まで開催の、第二回心で描いた「絵手紙展」に寄せていただいた。※初回心で描いた「絵手紙展」の様子はこちら

 オープニングとあって次々にお客が来訪、お祝いの花束も届く。絵手紙の創始者小池邦夫さんからの『山川草木 山中さんはハガキの裏表に文章をかく。日常が伝わる。絵とともに自然で飾っていない嬉しさ』との温かいエールが会場中央を飾る。

 山中幸枝さんのブログ「コッコの絵手紙」のサポーターであり、良き理解者でもある旦那さんは、奥さんと手分けして客の応対やら、愛機を手にしての取材に余念がない。
 幸枝さんは、個展に先駆けて6月9日付のブログの中で『ここのところ、ささやかな個展の準備に追われています。ご案内状を出すのも一苦労。頼みの綱の夫に絵手紙を取り込んでもらう事からはじまりました。でも、ずーっと感じている事があります。夫は勿論のこと、町内のたくさんの方々、遠く離れている娘たち、そして、交流している絵手紙仲間のみんな、たくさんの人たちに助けられているんだなって。個展とは名ばかりだということ。大勢の方々の温かい気持に包まれているんだということ。みんなの絵手紙展です』と綴っておられる。

 「鬼瓦」の作品の前で「涙が出そうになる」と声をつまらせるご婦人に、かみさんが「(もしやこの話にでてくる)お姉さんですか?」と尋ねると、「いいえ、(山中さんが教える)絵手紙教室の生徒です」という答えが返ってきた。
 家族の思い出が詰まった実家を取壊す前に持帰った鬼瓦を、ダイナミックな筆致で描いた逸品である。娘三人が家を出る時、お父さんは「持たせる財産は何も無い。ただ人として恥ずかしくない生き方が出来るようにその心だけ持って行きなさい」といって送り出されたそうだ。

 いずれも力作揃いで圧倒されたのだが、とりわけ一点は「原爆ドーム」にまつわる話である。学校を卒業して43年ぶりのクラス会で訪れ、原爆ドームと向き合った。お~いと声を掛けただけで崩れそうな煉瓦が化粧直しされ、肌がつるつるの原爆ドームに生まれ変わっている。保存して世界に平和を訴えてゆくためには仕方がないのだろうが納得いかないと心情を吐露しておられる。
 そういえば資料館の中も今では趣が変わり、かつては展示物を拝観して、あまりのリアルさに悪寒や吐き気を催す人があったほどだが、今はその生々しさが消えているという話にも及んだ。

 原爆投下の際、生後間もない幸枝さんの実家は比治山の東側にあり、山の陰が幸いして直接被爆を免れたそうだ。犠牲に遭われた方にはお気の毒だが、間一髪とはこのこと。運命とはいえ何が幸不幸の分かれ道になるか分からないものだと思い知った。
 そしていつまで経っても戦争の悲惨さを忘れてはならない。地球国の中で唯一の被爆日本は、原爆の恐ろしさを風化させないように後世に語り継いていく責務ある。今こそ平和ボケを戒め、足元を見つめ直してしっかりと歩みたいものだ。そんな気持ちを抱かせてくれた「心で描いた絵手紙展」だった。










つるつるとした原爆ドーム

思い出の詰まった実家の鬼瓦





3年かけて描いた法界院境内の
石仏八十八体の一部

嫁いた娘夫婦へあてた母心

旦那さんへの熱き感謝の心
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治療すれば治る

2008-06-25 08:10:53 | 健康と医学
 「晴れの国」が謳い文句の岡山も、さすがに時節の前には形無しで鬱陶しい日が続く。ここらでぱぁ~と憂さ晴らしといきたい所だが、御用繁多のみぎりどれもが中途半端なまま日にちだけが打過ぎる。

 6月7日に弟家族がおふくろを見舞ってくれた際、パンパンに腫れ上がった右足を引き摺りながらの義妹を気遣ったが、持ち前の豪放さで笑い飛ばした。おふくろにまつわる思い出話を交えながら、精一杯元気付けてくれた。その日を境にしておふくろは生き返り、今の所小康状態を保っている。

 片や義妹の足の方だが、腫れが長く続くのは尋常ではないし、あまりにも痛々しい姿に病院を替えての精査を強く勧めた。以来本人や周りもその気になったらしく、この半月あまりの間に県立病院と医大を行ったり来たりして精密検査を受けた。
 その結果、このほど右骨盤の陰影があまり良くないものと判明、来月10日に入院することになった。

 小欄「2008/6/5 寿命」でも触れたように、我が家へ嫁いだ嫁は年代の半ばが鬼門となる。奇しくも義妹は5月30日が誕生日で、厄介な「重ね年」を迎えたばかり。
 しかし、おふくろは見事にこのジンクスを覆した。そして他ならぬ義妹こそは、おふくろを蘇生させてくれた幸運の女神である。その主に幸運が訪れないはずがない。併せて、我が家系はさておき義妹は長寿の家系で、祖母は99歳の天寿を全うしている。勿論両親は未だに健在である。

 がんを生きぬいた筑紫哲也氏の「がんイコール死ではない、治療すれば治る。がんでも元気に生きているサンプルになれれば…」は重い言葉であり福音だと思う。
 岳父のように「がんと共生して14年」、91歳でなお矍鑠とした好例もある。絶対に治ってみせるという強い本人の意思と、周りの温かい励ましがあれば必ずや快方に向かうと信じている。
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ジョイント・バースデー・パーティー

2008-06-18 21:26:33 | グルメと料理

ピアノの生演奏

サンマルクを模したカードと記念品の小皿

 6月19日に三男嫁の誕生日、7月10日にはかみさんの誕生日を控えており、共にベーカリーレストラン・サンマルクカフェ原尾島店から「お誕生日特別コース」の案内状が届いていた。

 三男嫁のバースデーイブに当たる今宵は、かみさんの誕生日会を前倒しで、ジョイント・バースデー・パーティー(合同誕生日会)を祝った。

 情緒たっぷりのキャンドルライトのもと、ピアノの生演奏をバックに、たっぷり2時間をかけてゆったりとしたひと時を過ごした。

 ベーカリーレストランを冠するように、焼きたての20数種類のパンが食事の間中各テーブルを回って来る。定番の人気アイテム、ミニクロワッサン、よもぎロール、レーズンロール、ミルクロール、プチフランス、セザメハース、チーズボール…と続き、美味しさの余りつい食べすぎてパンだけで腹がくちくなった。
 最後に記念品と誕生日カードをプレゼントされ会をお開きとした。
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ミラクル・リカバリー

2008-06-17 09:04:32 | 健康と医学
 2008全米オープンでは、タイガー・ウッズが随所でミラクル・ショットを見せプレーオフの末、ロコ・メディエイトを制しました。これで4大メジャーをそれぞれ3回ずつ制するトリプルグランドスラムの偉業を達成したことになります。

 母の入院に際しては、皆さんから温かいお見舞いを賜りありがとうございました。お陰さまでミラクル・リカバリー(奇跡の回復)を遂げ退院許可が出ました。20日(木)には退院し、再び幸●園の方へお世話になる運びとなりました。どうかご休心ください。

 一時は主治医から引導を渡され、母親の兄弟や親戚からも最期のつもりで見舞っていただき、覚悟もしていました。 
 3週間余の入院中殆ど栄養剤だけだったので見る影もなくやせ細り、一段と小さくなりましたが、右膝蜂窩織炎はすっかり癒え、生え際に黒髪を認めるほどの回復ぶりです。言葉こそありませんが、周りの呼びかけにも反応したり笑みを浮かべるなど、従前より意識が回復改善し、物事が分かっているような気さえします。

 前にも触れましたが我が家系では、祖母の85歳が最高齢でした。今の現に母親が85歳6カ月で記録を更新してくれ、この後に続けです。そして92歳でなおかくしゃくとした岳父に肖りたいと願っています。

 我が夫婦が本格的に百姓を手伝うまでは、主に母親(当時60歳代)が柱になってこなしていました。女手でよくぞこんな力仕事をしていたもんだと感心、半ば呆れながら昨日は除草剤散布に汗を流しました。
 先日は水野晴郎さんが、我が父とほぼ同い年で亡くなられました。「いやあ、母親って本当にいい(凄い)もんですね」
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プレゼント様々

2008-06-15 14:51:43 | ファミリー

長男からのプレゼント「梅酒エクセレント」

次男からのプレゼント「吉祥揃」

三男からのプレゼント「アンクルリストウエイト」

 私事にわたり誠に恐縮だが、小欄「2007/6/17 サプライズ父の日」と同様、今年の「父の日」にも三人の倅家族から心のこもったプレゼントの品が届いた。

 プレゼントの品定めの難儀なことは、昨日も書いたばかりだが、こうして贈られてみてプレゼンターのセンスを改めて見直した。手前味噌になるがその品をご紹介すると、
 長男からは「梅酒エクセレント」、次男からは孫娘の発表会の写真とメッセージを添えて、もめん弥の「吉祥揃」(おかき詰合わせ)、三男からは「アンクルリストウエイト」だった。

 いずれも小生の嗜好や趣意を知り尽くした上での選定と感心させられ、誠にありがたいことと感謝の念にたえない。父として冥利に尽きる。
 先月来、「母の日」だ「父の日」だと続き、やたらコマーシャルベースに毒されてはならじとの声もあるが、当事者にしてみれば嬉しいばかりの日である。
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