goo blog サービス終了のお知らせ 

てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

養生の極意

2007-07-21 14:26:34 | 健康と医学
 老子は、「人の命は我にあり、天にあらず」といっている。人の命はもとより天から受けた生まれつきのものであるが、養生をよくすれば長命となり、不摂生であれば短命となるという意味。
 貝原益軒は『養生訓』の中で、「生まれつき健康な人でも不健康な生活をすれば、早死にする。逆に体が弱い人でも、健康に気をつけながら生活をしていれば長生きできる。」としている。更に白楽天の言葉を引用して、「福と禍とは、慎むと慎まざるにあり」とある。

 90歳になる義父は、13年間に持病の膀胱がんが何度も再発を繰り返し、先日は9回目の手術を受けて大小4個を切除した。何度切ってもがんとの腐れ縁が切れず、まさしく“がんと共生”している。
 しかし、それ以外には全く異常はみられず、健康そのものの毎日である。

 かみさんの幼友達Tちゃんは、先日の健診で消化管に4㎜の腫瘍が見つかり、目下精密検査中である。これまで病気とは無縁で、還暦を迎えた途端に晴天の霹靂であろう。ひたすらにご無事を祈るのみである。

 1年9カ月間投薬治療を続けてきた小生の不整脈は、薬効のお陰で薬の一部を一時中断するまでに改善した。一日に約10万回働いている心臓だが、健常者でも気付かぬままに「期外収縮」があることを教えられた。500回未満の期外収縮は許容範囲であり、小生のホルダー心電図結果では<42回>だった。

 一難去ってまた一難。小生の頭部-頂門を僅かに5㎝程はずれた位置-に親指の頭大のしこりがある。かれこれ10年以上も前からで、自覚症状がないためこれまで放置していたが、部位(「頂門の一針」という位の急所)が部位だけにホームドクターに診てもらった。
 これまで異常がなかったので“良性腫瘍”だと思われる。どうしても加齢とともに、体のあちこちにできるとのこと。後日、総合病院の外科を紹介して頂くことにした。

 生きとし生けるものはみんな、「生老病死」を避けて通れない。年齢を重ねるごとに、誰しも多病息災で生きていくしかない。
 病気にならないように予防することは大切なことだが、それでも万一病気になったら、病気を受け入れて、病気の進行を緩くすること。そのために、養生があり、医療がある。ホームドクターを持ち、体に変調を感じたらいち早く受診することが肝要だ。
 健康の有難さを、しみじみ痛感するこの頃である。