てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

魚離れ?!

2007-05-23 11:49:34 | グルメと料理
 魚好きにとっては俄かに信じ難い、耳を疑うようなニュースが報じられた。
 2006年度の水産白書によると、『日本の食卓では料理に手間がかかるため魚離れが進む半面、欧米や中国などでは健康志向から魚の需要が拡大。国内外での価格上昇もあって、家庭の魚の購入量が近く肉類と逆転する情勢にある。』という。

 白書では、『国内での魚離れに歯止めはかかっていないものの、生活習慣病の防止などの観点から、潜在需要はある。』と指摘。『消費者との直接取引など流通網の整備や、価格安定に向けた漁獲量拡大への取り組みの必要性』を訴えている。

 わが国は四方が海に囲まれ、魚獲に関しては恵まれており、古くから魚は重要なタンパク源となっていた。摂取量の2割を占め、動物性タンパク質に限ると4割だそうだ。国民一人当たりで見ると、世界でも有数の水産物の大消費国である。

 では何故に魚離れが進むのか?
 戦後における食生活の変化-つまり米、魚を中心とした伝統的な形態から、パン食と肉類を中心とした洋風化形態への変化が考えられる。特に最近の若い世代の肉類への偏った嗜好がみられることである。

 更に白書は、供給増・購買減について、スーパーマーケットや鮮魚専門店が頭や骨を取り、切り身や刺し身で売っていることを要因の一つに挙げる。
 農林漁業金融公庫の調査では、30代主婦の7割が魚をおろさず、1割が焼き魚を作らない状況にあるという。

 消費者が店頭で選ぶ際のポイントは、肉は「産地と銘柄」、魚は「鮮度」という調査結果がある。
 魚離れに歯止めをかけ、漁業の明日の繁栄と一層の振興を図るキーポイントは、消費者にもっと「魚の美味しさとメリット」を知ってもらうことが一番だと思う。
 その点、《三原則(新鮮・安全・適正価格)+楽しさ》を標榜して励んでおられる、玉島魚市場は安泰だ。

 遅ればせながら、27日には孫の宮参りを控えている。孫を始めみんなに「美味しい魚」を食べさせてやりたく、26日に玉島魚市場を訪れる予定だ。タイミングよくマグロの解体ショーにもお目にかかれるようだ。

コメント (6)
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