由仁町は空知管内の最南端に位置します。
その南は安平町で、胆振管内。
市街地のはずれにある「ゆめっく館」は図書館と資料館が併設された施設。
資料館は施設のメインを占める図書館の隅にありました。
大きなスペースを割いているのは、自然資料。
由仁町は絶滅したマンモスの臼歯とオオツノシカ角の化石が発見されたところだそうで、
その関係の解説が詳細になされています。
それもあって「ゆめっく館」を入るとそこにはマンモスとオオツノシカのレプリカが展示されています。
マンモスは由仁町のメインキャラターだ。
さて、郷土資料。
どこにでもある開拓時代の説明や農機具の展示・説明はここでは省略。
ここでは由仁町の歴史年表(これもどこの資料館にもあるが)に注目。
それによると、明治26年に角田村(現・栗山町)、登川村(現・夕張市)、長沼村、
それをあわせた戸長役場を由仁村に設けたとあります。
ということは、当時の南空知の中心はこの由仁町だったことになる。
少なくても政治の中心は由仁町だった。
現在、この地方の中心は夕張市破綻後は紛れもなく栗山町でしょう。
行政組織もそうですし、産業や商業の集積状況を見ても明らかです。
でも明治時代は由仁町が中心だった。
そのDNAが今につながっている。
これは実に示唆の富む歴史なのではないか。
部外者の私が論評することではないですが。
私の立場からは、これ以上は申し上げません。
何気ない展示資料に重大な価値を見出すことができる。
小さな資料館でも、その中に重大な発見があるのです。
*ゆめっく館
住 所:夕張郡由仁町中央202
開館時間:水~金・10:00~18:00、土日・10:00~17:00
入 館 料:無料
休 館 日:月・火曜日・祝日、月末(月・火の時は水曜日)