各党首の全国選挙遊説の成果は、どの党に軍配が挙がるのか油断を許
さない。民主党を猛追する自民党、陥落寸前の同党の復活は成るのか日本国
民の厳粛な審判が下る。夢よ!もう一度、と保守勢力の結集を目論むが古い
体質の再来では国民がソッポを向く。安倍元総理の保守勢力への復帰と保守
日本の再来を党是とする 「たちあがれ日本」の平沼党首との連合は、最早、強
力な勢力とは成りえない。時代の趨勢に逆行する哀れな復古の夢幻でしかな
い。又、過去のレーガニズムやサッチャリズムは時代に迎合しなくなった。大き
な政府、小さな政府の二律背反も機能しない。そういう範疇を超えて新しいパラ
ダイムを構築する時期に来ている。新しい理念の模索と構築が要請されてい
る。冷徹で且つ厳粛、緻密な理念に裏打ちされた政治哲学の構築が必須にな
った。その基にマニフェストも政策も策定されるべきである。長期展望の無い卑
近なマニフェストや政策の羅列では、貧弱な政策集にしかならない。各党首の
情熱と意欲は高く評価するが、長期展望に立ったこの国の未来像を明確に描
いて(どの方向に進むべきかの明確な国家像)国民に提示すべきである。短兵
急なその場しのぎのマニフェストや政策の羅列では納得がいかない。明日の投
票には各党のマニフェストを基に投票するが、不満は募るばかりである。