与野党を問わず党内抗争の露呈は最高責任者の指導力の欠如にある。
対外的には大義名分が成り立つが党内では、主流派、反主流派の抗争が熾
烈を極めている。自民党では離党組の誕生が第三極として政界再編を目論ん
でいる。政権与党の民主党は菅総理を取り巻く主流派と小沢派の抗争が参院
選後を睨んで画策している。野党もそういう与党の内部抗争を手玉に執って攻
勢を仕掛けている。政策論議以前の政局が参院選の争点になっている。消費
税増税に端を発し、あらぬ方向に政策抜きに政局が動いている。各党のマニフ
ェストの解釈論議が参院選の勝敗を決定する要因になっている。国民・有権者
は可能な政策が政権公約となっているか、吟味して投票行為を行うべきであ
る。短兵急の拙速な行為は慎むべきである。今回の参院選は日本の将来を方
向づける決定的要因になる。テレビでの与野党の論議を視聴するにつけ他党
批判に大半の時間を裂き不毛の論議に終始している。建設的な論議になって
いない。参院選まで、余すところ6日。国民に、この国の将来像を提示して確た
る信念で持って投票行為を行いたいものである。