同級生のIS君の「瑞宝小綬章」(ずいほうしょうじゅしょう)の受賞会の
祝宴用の写真を送ってもらった。沖縄最北端の夢郷の地、“伊平屋島の灯台”
の写真である。IS君の出身の後方に聳え立つ灯台だ。幼少の頃を彷彿と
映し出す原風景がクバ山(クバの密生した原生林で天然記念物になっている)
である。その頂上に四海を見下ろす様に悠然と聳え立っている。航海安全のナ
ビゲーターでもあり見守っているのが、「伊平屋灯台」である。懐かしい。小中
学校の頃は、決まって遠足の目的地だった。途中には“クマヤーガマ”(伝説の
天の岩戸)があり、そこを左手に眺めながら1千メートル前方に<伊平屋灯台
>が聳え立つ。夢幻郷とも桃源郷とも形容しがたい景観は、壮観そのものであ
る。ケの対極ハレの非日常の世界に、しばし 夢遊し、無我の境地に浸るのも、
オツなものである。きっと、IS君も喜んでくれることだろう。 同級生から「瑞宝
小綬章」の受賞者が出たことは名誉なことである。又、私の教え子も50代にな
り然るべき地位についているが、喜んで“伊平屋灯台”の写真を寄贈してくれた
事を二重に喜びたい。同級生のIS君よ! そして教え子のMS君よ! ともに
“ありがとう”・・・そのやさしい心を、何時までも持ち続けたいね。