普天間米軍基地の移設先を日本政府が模索している矢先に、渉外知事
会会長の松沢神奈川県知事が“県外移設は不可能”と断定した。氏の文言を
引用しよう。「県外、国外の移設は不可能だと思うし、(中略)辺野古沿岸部移
設しか解決策は見いだせない」・・・どういう論理で、こうも断定的に放たれるの
か、沖縄県民の総意を逆撫でする暴挙としか言いようがない。同調するかの様
に仲井真沖縄県知事も「ベストは県外だが、10年以上かけてやってきた経緯
を考えれば県内もやむを得ない」と。県民の先頭に立って、7割県民の総意を
代表して日米両政府に沖縄の民意(心)を伝える事に全力で取り組むべき知事
が、こうも弱音を吐く様では、実現は、とうてい困難だ。爾来の自公民・与党の
“玉虫色の決着”にしかならない。全国紙も、こういう論調に対して沖縄県民の
総意として“県内もやむを得ない”と報道している。一部首長の見解と沖縄県民
の総意との乖離では、解決は難しい。松沢知事は、今回の米軍再編協議で、
米側が日本政府に対し【北海道移設】を打診している、―― “県外も可能”だっ
た事を示唆している ―― が、氏の“県外不可能”の根拠は、どこにあるのか、
明示すべきである。 以前、当時の北海道選出の外相だった町村信孝氏は、
北海道知事が移設に反対しているから、と真剣な検討もせずに一蹴している。
松沢知事も町村氏と同様、地元の世論を恐れて“県外移設不可能”を強調して
いるとしか思えない。渉外知事会なら全国民が同様の痛みを分かち合う事に
腐心すべき立場にある。それを蔑(ないがしろ)にして沖縄県民だけに“県内移
設”を容認させる様では、代表に値しない。猛省を促す。
※付記:沖縄県知事は7割の県民の総意・民意(意思)を貫くべき立場にある。
従って、如何なる困難を伴おうが、“県内移設反対”を貫き、“県外移設”を主
張すべきである。“県内移設容認”の<玉虫色>の決着では、県民が承知しな
い。その事を心得るべきである。来年11月の知事選が気になる。
●http://plaza.rakuten.co.jp/nahatm/diary/(新・若夏ニライの風来坊!)
◆http://plaza.rakuten.co.jp/okinawanaha/(健康長寿の若夏日記)
▲http://d.hatena.ne.jp/naha(沖縄史跡マップ)