行政刷新会議は、2010年度の予算編成作業で各省庁が事業を見直す
ための8指針をまとめた。独立行政法人が、過剰に積立てた「埋蔵金」を国へ
返納する。事業仕分けの対象となっていない類似の事業にも判定結果を反映
させる。それは、無駄根絶の徹底を狙いとしている。
――鳩山首相が予算編成に反映させるよう各閣僚に指示する――
●基金の国への返納
●複数の省庁間で目的が同種の事業は整理・集約する
●外郭団体などを経由する補助金支出は見直す
●モデル事業は効果を検証する
●広報、啓発事業は省庁間で同種のものを集約する
●独立行政法人、公益法人向け支出はスリム化する
●特別会計は重点的に事業を見直す
●情報技術(IT)調達は省庁横断で統一して行う
※行政刷新会議は、5日間の事業仕分けの判定結果の報告を受けて、首相が
藤井財務相に<事業仕分けの判断結果に沿って、予算査定に入るよう>指
示する。それを受けて財務省は、10年度予算案に反映させる作業に入る予
定である。鳩山首相は、事業仕分けの結果について「本当に削って良いもの
ばかりなのかどうか見定めないと無責任だ。そのままうのみにすることでは
いけない。一つ一つチェックして、正しければ結構、もう一度政治レベルで判
断した方がいいものは、そのように判断することは、政治家の責任として必
要だ」と述べて慎重に査定する様、重ねて指示した。