時代の変わり目には傑出した人物が登場した。明治期にも昭和初期にも
戦後にもそういう人物が出て改革を断行した。ところが今はどうか、この100
年に一度という金融危機、経済危機の時代に舵取りをする確かな人物が不在
である。リーダーなき国家は滅びる。歴史の証明である。麻生首相にしても然
り、漢字が読めない基礎学力が不足している。重大な転換期にリーダーシップ
を発揮して確かな方向に導ききれない。この危機突破にリーダー不在は国家
を滅亡に導く。赤字国債発行の連続でツケを後世に先送りする。将来の国家
像なき当面のバラマキが政権維持に効果を発揮するとは到底 思えない。国民
もその事を見抜いている。眼が肥えてきているからだ。政府・与党は定額給付
金と追加経済対策とで支持率を伸ばし衆院選に勝利しようとの方程式を描いて
いるが、そう簡単には問屋が卸さない。国民の眼力、慧眼は肥えてきている。
政府の思惑通りには行かない。当面の一時的効果はあるにせよ、将来像を見
せての政策なら納得の仕様もあるが、そのグランドザザインがない。だから一
時的バラマキと言われる所以である。時間を十分掛けて審議し確かな「国家ビ
ジョン」を示して国民を納得させるべきである。その為には一日も早く衆院解散
総選挙を行うべきである。民意に支持された政党が国家像を描きそれに基づく
政策を提示して国民納得の政治を行うべきである。その事が今のこの時代に
要請されている。