世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

「平成の大合併」で懸念される事

2005年05月25日 | Weblog
データによると全国1,967市町村が<557市町村>に再編されるという。(「平成の大合併」による)。・・・「1,999年4月から2,006年3月」までが合併期間。「旧合併特例法」による。・・・大義は財政の効率化が根拠だろう。もともと地名、人名には拠ってたつ由来が、あるものである。原初その土地の拠ってたつ目印、目当てから共同認識の仕方として地名は生まれた。幾千年の風雪に耐え、生き、村落共同体の意志疎通の有力な手段の一つだったのである。祖先の生きがい、気概、血の温もりが感じられた息吹を<地名>には体感してきた。合理主義、能率主義、科学万能の現代社会においては全てが「効率化」の名のもとで安易に処理されてしまう。誰も疑いなく、ごく自然に受け入れている。人間らしい「感情」の入り込む余地を残さずに「理性」優先で進展していく。無機質の機械的処理?が<人間らしい営み>を遠ざけている様な気がしてならない。<非効率化>も「人間の営み」には必要なのではなかろうか。寸分の狂いもなく合理の論理で構築された事物・事象は理性に優先する感情のしっぺ返しを食らう事も、あながち的外れではなかろう。卑近な事例としては四日市がある。室町から現代まで延々と命脈を保って歴史の生き証人として君臨してきている。そういう処は日本人の心の故郷、原風景が感じられる日本の誇りとすべき処であろう。財政的効率化に代えがたい貴重な日本人の気概、心意気、ひいてはアイデンティティーの問題に行き着く。合併の現状は企業合併にみる様な元々の旧名から一字を抜き出し合併して合成していく。企業は、それで、いいかもしれない。根源的な由来や意味・意義のある「地名」が合併の名のもとに「合成名」にされ、その意味づけに知恵をしぼるスタンスは、どうみても腑に落ちない。一考を要したい問題である。・・・