きょうは５月８日「ゴーヤーの日」であり”母の日”でもある。幼少の頃、母の口癖は沖縄の夏は暑くて風邪も引きやすいよ！！それゴーヤーをうんと食べて夏バテを防ぎなさい。風邪も遠くへ逃げていくから。さあ、うんと食べなさい。・・・母のあの声が今でも耳奥に残っている。・・・県物産公社の全国２２店舗の「わしたショップ」ではゴーヤー販売促進キャンペーンを展開している。１本１５８円で限定販売。飛ぶ様に売れているという。広島から来た観光客は当地のゴーヤーがコクがあって美味しい、と広島のものより味も全然違うと、お世辞抜きに言った。ゴーヤーの健康食品としての薬効は証明済みであり全国的にも認知され普及している。テレビでも取り上げられNHKの「ちゅらさん」の放映で一躍、有名になった。ゴーヤーの類似品も多くバリエーションに豊み全国の食卓を潤している。戦前・戦後の沖縄の食の定番で日常生活の知恵から生まれた効能は、お墨付きである。母も体験済みで実感として知っていたのだろう。例の＜ゴーヤーちゃんぷる＞はビタミンCが豊富で味も淡白でよく口に合う。母の十八番だった。母の想い出は数多あるが事、食に関しては口うるさい方だった。その仕草は昨日の様に鮮明に覚えている。一挙手一投足から顔の表情まで鮮やかに脳裏に刻まれている。冠婚葬祭からの手土産等は、いとも大事そうに袋に入れ子どもに分け与えていた。今日は「母の日」。その母も今年で満８８歳になる。初期症状の痴呆で、それ以外は、さして病気らしい病気も無く、いたって元気で老人保健施設で暮らしている。一週間に１回は見舞いに通っているが、かつてのカクシャクとした元気さは無く表情穏やかな好々ばあちゃんになっている。あの気丈な母が・・・絶句。これからも健康で長生きして満足な人生を送ってほしい、と願わずにはいられない。・・・
