秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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長崎新幹線はミニ規格でもいい

2021-04-12 04:36:32 | 日記
 長崎新幹線(九州新幹線長崎ルート)は博多-長崎が整備区間であり、いわゆる整備新幹線として、整備される予定である。ただし、新鳥栖-武雄温泉の整備方式は決まっておらず、着工もしていない。同区間に対し、佐賀県が着工に同意していないからである。

 武雄温泉-長崎は2022年秋に完成予定であり、同区間はフル規格である。博多-長崎では2回の乗り換えが生じ、1時間30分程度で結ばれる。現在の所要時間が20分ほど短縮されるものの、乗り換えが2回生じる。

 佐賀県は同新幹線の佐賀県部分の整備に不満を抱いていて、着工に同意していない。フル規格で整備されれば、佐賀県にとっては、時間短縮に比べ、費用負担が重くのしかかるからである。

 現在、新鳥栖-武雄温泉の整備方式は決まっていない。この区間をミニ新幹線として、整備することも1つの方法である。この方法だと同区間は最高速度130㌔となるものの、並行在来線はJR九州から経営分離されず、現在のまま、残ることとなる。ミニ新幹線は正確にいうと、在来線扱いとはなるものの、並行在来線は残ることとなる。これだと日常の在来線利用者を守りつつ、長崎への新幹線を整備することができる。

 ミニ新幹線はフル規格新幹線と比べ、整備費用が10分の1程度である。在来線区間を改良工事するため、1年程度、運休することとなるが、その後は両方の路線が活用され、利用者は恩恵を受けることとなる。

 長崎新幹線は長崎が終点であり、行き止まりである。輸送効率や費用対効果を考えた場合、ミニ新幹線での整備も決して悪くはない。今後、人口減少や少子高齢化が進むことは確実であり、鉄道需要は大きく上昇する可能性も低い。長崎-大阪や東京では航空との競合があり、早い期日で購入する特割を使うことで、運賃は鉄道を下回るケースが少なくはない。

 新鳥栖-武雄温泉をミニ規格で整備し、博多-長崎を乗り換えなしの、フル規格-ミニ規格-フル規格で結ぶことも決して悪い選択ではない。

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