秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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室蘭-札幌間の特急すずらん号、利用低迷

2024-06-13 04:27:16 | 日記

 厳しい経営が続くJR北海道は3月中旬に全国のJRグループを合わせ、ダイヤ改正を行った。JR北海道は主要な特急列車の指定席化を実施し、自由席の設定を止めた。札幌から函館、室蘭、帯広、釧路へ向かう特急である。

 

 特急「すずらん」号は室蘭・東室蘭-札幌間を結ぶ特急であり、室蘭-札幌間を1時間30分で結んでいる。ダイヤ改正前までは自由席の往復割引切符が発売されていたが、廃止され、通常運賃での利用となり、2倍近くに実質的に値上げされた。

 

 すずらんを利用するには、インターネット予約サービス「えきねっと」を利用することで、従来とあまり変わらない運賃で利用できる。ただし、14日前までの予約が必要で、自動券売機で紙のキップを発行する必要が生じる。

 

 この影響により、特急料金が不要である快速・普通列車や高速バスに利用者が流れる傾向にあるという。JR北海道はダイヤ改正前と比べ、すずらんの指定席化後、8割程度の利用状況となっていて、新たな対策を講じる意向を示している。

 

 利用者側にとっては、いろいろな交通機関があることで、選択肢の増え、利用が分散化されることで、混雑度が下がり、快適な利用をしやすくなる。利用者の流動性を高めつつ、いろいろな交通機関が切磋琢磨することで、高いサービス提供を受けやすくなる。競争原理が働けば、価格やサービス競争が誘発され、それ分、利用者は恩恵を受けやすくなる。

 

 一方、事業者側は複数の交通機関があることで、競争にさらされることとなる。価格やサービスの競争が生じることで、企業努力や創意工夫が生まれ、時代の変化や消費者ニーズを的確に把握することで、事業者が発展することとなる。ただし、北海道では人口減少や少子高齢化が進んでいることで、新たな需要創出は決して簡単ではない。札幌圏以外は人口減少が進み、札幌への一極集中が加速している。

 

 利用者が使いやすい交通機関を選択することで、時間や早さなどを考慮し、選択することが求められる。

 


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