秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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路面電車は悪くはない

2020-01-02 04:12:05 | 日記
 かつて全国のいろいろな都市で運行されていた路面電車はクルマの普及や地下鉄の開業などにより、営業運転されている路線数は激減した。路面電車は道路上の線路軌道を走るので、道路の混雑状況にも運行が左右される。

 路面電車が最近、見直され始めている。電停から乗車するまでに、垂直の移動がほぼなく、駅舎の移動がないので、乗るまでの時間が鉄道よりも圧倒的に短いというメリットがある。しかも電停間の距離が短めであるので、目的地に近い場所まで乗車することができる。また、環境面では負荷が小さく、二酸化炭素(CO₂)排出量が少ない。

 路面電車は通勤には不向きではあるものの、買物や通院などでは威力を発揮しやすい。特に高齢者が利用するには、駅舎内での移動がなく、短時間で路面電車の乗降することができる。通常、バスよりも運転本数が多く、ほとんど時刻表を見ることなく、利用できることも強みである。

 路面電車を運転するには、道路2車線分を確保する必要があり、初期投資が大きい。しかも人口が集積している場所が多く、用地の確保が簡単ではない。自動車業界が路面電車の新設、延伸に協力的であるかどうかも影響する。

 国内では少子高齢化や人口減少が進んでいる。今後、高齢者の運転免許書の返納者の増加が見込まれる。高齢者であっても、外出しやすい環境を整備することで、人の活動を活発にさせ、街にカネが落ちるようにすることが大切である。人が出掛けることで、公共交通機関の利用促進にもつながり、ひいては過度なクルマ利用に歯止めをかけることができる。環境負荷への軽減や交通渋滞の緩和にもつながり、路面電車の新設、延伸は決して悪い政策ではなく、むしろ推進しても、決して不適当ではない。

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