秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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大館市は衰退が続く

2016-04-11 04:49:52 | 日記
 大館市は秋田県の北部に位置し、北側を青森県と隣接している。人口は7万4千人であり、農業が主な産業といっていいだろう。

 大館市には市北部に花岡銅山という炭鉱があり、これに関連する産業でかなり潤っていた。大館駅と花岡銅山を結ぶ鉄道が敷設されていた。鉱山には診療所もあり、いかに鉱山が地元に貢献していたかがうかがえる。

 戦後、エネルギー革命により、石油へのエネルギーシフトが進み、国内の炭鉱は外国産と競合し、価格面で勝負にならないため、閉山が相次いだ。花岡銅山も例外ではなく、現在では採掘されてはいない。

 大館市は時代に即した産業転換がなされていない典型的な例である。炭鉱が斜陽傾向であるならば、他の産業を振興し、産業構造を変えればよいのであるが、大館市の場合、うまく転換がなされず、今日の状態となっている。一部企業誘致は進められてはいるものの、抜本的な産業振興にまでは至ってはいない。

 大館市には新幹線や空港はない。隣の北秋田市には大館能代空港があるものの、東京便が2往復運航されているくらいである。高速道路はあるものの、県都・秋田市までは完全にはつながっていない。このように高速交通体系の整備ではかなり遅れを取っている状況である。

 中心商店街は元気がなく、郊外店への利用者シフトが進んでいる。中心商店街にあった百貨店が廃業したこともあり、人通りは減少傾向である。

 外から人を呼び込むことに関し、これといった観光スポットはなく、高い集客力を有する観光スポットはないといっていいだろう。一時的なイベントを開催すれば、一定の観光客は集まるが、恒常的ではないため、単発で終わっているのが現状である。

 大館市はこのままの状態が続けば、ますます衰退が続く。企業誘致を進め、雇用促進、人口定住につながるような施策を打ち出していかないと人口減少、少子高齢化に歯止めはかけられない。2015年5月に市長が替わったこともあり、どのような策が打ち出されるのであろうか。

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