秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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鉄道の防犯カメラは治安維持にはいいが…

2022-01-12 04:12:45 | 日記
 最近、鉄道車両で走行中に奇妙な事件が起きたことがあった。電車の走行中であるので、逃げ場がなく、被害に遭われた人も出ている。

 首都圏や京阪神の電車では防犯カメラを設置している鉄道車両が多い。本数が多く、利用者が多いため、安全性を確保することが大切である。事件を未然に防ぐとともに、スリやチカン、盗撮行為を防止する狙いもある。

 防犯カメラの設置に対し、利用者が多い路線ではあまり問題はなく設置できる。売上が高いので、十分費用を賄うことができる。一方、地方のローカル線、特にへき地を結ぶ路線では売上が低く、利用者が少ないので、費用対効果が極めて悪い。大半が赤字経営であるので、防犯カメラの設置費用をねん出することは難しい。黒字路線から補てんを受けるか、行政の補助金に頼るくらいしかない。

 治安のことを考慮すると、鉄道車両全部に防犯カメラが設置されることが望ましい。しかし、費用対効果も考慮する必要があり、線引きをどこでするのか、難しい問題である。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、鉄道会社の大半は赤字経営に転落した。JR東日本、東海、西日本の3社でさえ、2020年度には赤字を計上している。このことを考慮すると、簡単には防犯カメラを積極的に設置することへ舵を切るのは難しい。

 今後、JR各社は運転手だけのワンマン運転を進める路線が増加することは確実である。このことを考慮すると、防犯カメラの設置は決して無駄ではなく、コスト削減をしつつ、安全性を維持するには防犯カメラは必要である。

 さらに時代が進むと、運転者のいない無人運転も導入される可能性もある。現在、モノレールなどでは導入されているので、技術的には決して無理ではない。このようなことから、防犯カメラを設置することで、安全な電車走行を維持することができる。