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冷た過ぎると痛い理由解明 京大、活性酸素が原因

2016年09月17日 17時28分44秒 | 医療情報
冷た過ぎると痛い理由解明 京大、活性酸素が原因
2016年9月16日 (金)配信共同通信社

 氷水に触れた際に痛いと感じるのはなぜ―。京都大の中川貴之(なかがわ・たかゆき)准教授(薬理学)らのチームが冷たい刺激物をきっかけに細胞の中から分泌される活性酸素が痛みを引き起こすことを、人由来の細胞やマウスの実験で特定した。15日、英科学誌電子版に発表した。
 大腸がんに使われる抗がん剤を服用した患者が、冷えを痛いと感じることにヒントを得た。研究結果で抗がん剤による痛みのメカニズムが分かり、中川准教授は「抗がん剤の副作用の軽減や、軽度の冷え症の緩和にも役立つ可能性がある」としている。
 チームが人の細胞に抗がん剤に似た薬を加え、温度を下げたところ、約15度で痛みに関与するタンパク質「TRPA1(トリップエーワン)」が過敏化した。一方、活性酸素をなくす薬を加えた細胞は温度を下げても過敏にならなかった。
 また、マウスが痛みを感じると足をなめる習性を利用。約5度に冷やした鉄板の上に抗がん剤を与えたマウスをのせると足をなめたが、さらに活性酸素をなくす薬を投与するとほぼ全てのマウスが、足をなめる時間が減った。
 2種類の実験から、冷たいものに触れると細胞内から出た活性酸素でTRPA1が刺激され、痛みが生じるのではないかと考えたという。
 注)英科学誌はネイチャーコミュニケーションズ

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