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ノーベル平和賞にNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」

2017年10月07日 21時19分58秒 | 行政
ノーベル平和賞にNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」
オスロ=下司佳代子
2017年10月6日18時22分

 ノルウェーのノーベル委員会は6日、2017年のノーベル平和賞を、核兵器の非合法化と廃絶を目指す国際NGOで、今年の核兵器禁止条約成立に貢献した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に授与すると発表した。授賞式は12月10日にオスロで開かれる。
特集:核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)
特集:ノーベル賞
 委員会は、授賞理由を「核兵器がもたらす破滅的な結果を人々に気づかせ、条約で禁止しようと草分け的な努力をしてきた」と説明。「北朝鮮のように核兵器を開発する国が増えている」とも指摘した。足踏みが続いている世界の核廃絶に向けた取り組みを加速させる狙いがありそうだ。
 スイスのジュネーブに本部を置くICANは、1985年にノーベル平和賞を受賞した「核戦争防止国際医師会議」(IPPNW)のオーストラリアの運動から派生し、2007年に正式に発足した。核兵器使用の非人道性に焦点を当て、有志国とNGOが連携して成立させた対人地雷禁止条約やクラスター爆弾禁止条約をモデルに、核保有国が核軍縮を進めないことに不満を膨らませる非核保有国とタッグを組み、核兵器を非合法化する包括的な条約をつくることをめざしてきた。
 メディアやネットを使ったキャンペーンを展開。国際会議へのNGOの参加を促したり、核兵器禁止条約を求める国際世論を高めたりしてきた。広島での被爆体験の証言を続けるカナダ在住のサーロー節子さん(85)や、長崎の被爆者で「日本原水爆被害者団体協議会」(日本被団協)の代表委員も務め今年8月に88歳で亡くなった谷口稜曄(すみてる)さんら、核兵器の被害の実態を訴える日本の被爆者の声を、広く世界に伝える役割も果たしてきた。
 ICANの賛同団体は10月1日時点で101カ国の468団体に広がる。日本からはNGO「ピースボート」の川崎哲(あきら)共同代表(48)が国際運営委員に名を連ねる。
 核軍縮への道のりは依然として険しい。一時は7万発程度まで増えた世界の核兵器数は冷戦の終結などを経て減少しているが、今でも1万5千発程度が残る。70年に発効した核不拡散条約(NPT)は核保有国を米ソ英仏中の5カ国に限定したが核拡散は止められず、インドやパキスタン、イスラエルが事実上の核兵器国となり、北朝鮮も核・ミサイル開発を加速させている。
 核兵器禁止条約に反対する核保有国や、米国の「核の傘」の下にある日本などの国々は、条約は国家間の分断を深めると批判してきた。条約の署名が始まった9月20日、ICANのフィン事務局長は米ニューヨークで「条約は道徳的に正しく、批判に強く耐えうるものだ。今は条約に参加しないことを選んだ国々も、いつでも歓迎する」と語った。
 今年の平和賞は、昨年に続き過去2番目に多い計318候補(215人、103団体)から選ばれた。賞金は900万スウェーデンクローナ(約1億2500万円)。(オスロ=下司佳代子)
     ◇
 〈核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)〉 International Campaign to Abolish Nuclear Weaponsの略。核戦争防止国際医師会議(IPPNW、1985年ノーベル平和賞受賞)を母体とし、2007年にウィーンで発足。日本のピースボートなど101カ国に468のパートナー団体を持つ。スイスのジュネーブと豪州のメルボルンに事務所を置く。有志国政府と連携して国際会議へのNGOの参加を促したり、核兵器禁止条約を求める国際世論を高めたりするために、メディアやネットを使ったキャンペーンを展開してきた。
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日本人、腎臓組織少ない 病気と関連か

2017年10月07日 21時13分02秒 | 医療情報
日本人、腎臓組織少ない 病気と関連か
2017年10月6日 (金)配信共同通信社

 日本人の腎臓は、尿を作るために重要な「ネフロン」という組織の数が少ない傾向がみられると、東京慈恵医大などのチームが5日付米医学誌に発表した。ネフロンが少ないと高血圧や慢性腎臓病になるリスクが高まるといい、日本人に慢性腎臓病患者が多いことと関連しているとみられる。
 腎臓は血液に含まれる老廃物を集めて尿を作っており、ネフロンはその中心的な機能を担う。チームは50~80代で死亡した日本人男性27人から提供された腎臓を解剖し、ネフロンの数を調べた。
 その結果、一つの腎臓に含まれる数は、血圧が正常な9人で平均64万個と判明。90万個とされる欧米人の3分の2程度だった。高血圧の9人は39万個、慢性腎臓病の9人は27万個とさらに少なかった。数が少ないため、腎臓の処理能力が低いとみられる。
 神崎剛(かんざき・ごう)・同大助教は「リアルタイムで数える方法を開発したい。生まれつきネフロンが少ないとみられる低体重児への対策も必要だ」と話している。
 注)医学誌はジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション・インサイト
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産後回復早く、人気増 死亡、障害のリスクも

2017年10月07日 21時06分21秒 | 医療情報
産後回復早く、人気増 死亡、障害のリスクも
2017年10月6日 (金)配信共同通信社

 お産の激痛を麻酔で軽減する無痛分娩(ぶんべん)は、産後の回復が早く、仕事や育児へ復帰しやすいメリットがあり、妊婦の間で人気や関心が高まっている。ただ誤った処置や副作用で死亡したり、障害を負ったりするリスクもあり、専門家は「実施する際は容体の急変に対応できる体制づくりが必要だ」と指摘する。
 日本産婦人科医会が、6月に全国約2400の医療施設で実施した実態調査によると、分娩全体のうち無痛分娩の割合は2014年度の4・6%から16年度は6・1%と年々増えている。
 ただ16年度の無痛分娩の半数は小規模な診療所で実施。診療所は大きな病院と比べ、設備が不十分で処置に当たれる医師が少ない場合があり、トラブル時の対処に差が出る可能性もある。
 同医会が10年以降で把握する271人の妊婦死亡例のうち、14人が無痛分娩だった。厚生労働省は、麻酔の誤注入による呼吸不全や意識障害など事故が相次いでいることを受け、本年度中に安全策を取りまとめる方針。
 三重大大学院医学系研究科の池田智明(いけだ・ともあき)教授(産科婦人科学)は「経験豊富な麻酔科医や設備が整っていれば危険は少ない。無痛分娩を選ぶ際は病院側の体制がしっかりしているか確認してほしい」と話している。
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「手術室の研修医は医師?」患者の理解度判明

2017年10月07日 21時01分44秒 | 医療情報
「手術室の研修医は医師?」患者の理解度判明
専門誌ピックアップ2017年10月6日 (金)配信 一般外科疾患産婦人科疾患

 婦人科外科の患者108例を対象に、手術室における研修医の役割についての理解度を無記名質問票データの記述統計で検討。患者の40%は研修医が医師であるかどうかを知らず、43%は研修医は監督(supervision)される必要があることを知らなかった。患者の92%は医師の習熟度を知ることは重要と考えていたが、その情報を得ていたのは63%にとどまった。監督下での研修医の手術に満足していた患者は50%で、56%は研修医の役割をもっと知りたいと望んでいた。
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心臓手術:1歳児の高難度手術成功 「修正大血管転位症」山陰で初 島根大病院 /島根

2017年10月07日 20時59分59秒 | 医療情報
心臓手術:1歳児の高難度手術成功 「修正大血管転位症」山陰で初 島根大病院 /島根
2017年10月6日 (金)配信毎日新聞社

 島根大医学部付属病院(出雲市塩冶町)は5日、心疾患「修正大血管転位症」の雲南市の1歳6カ月の男児に、難度の高い「ヘミダブルスイッチ手術」を山陰で初めて実施、成功したと発表した。経過は順調で、近日中に退院を予定している。
 修正大血管転位症は、心房、心室、血管のつながり方が異常になっている心疾患。通常は右心房から右心室へ流れる血液が、右心房から左心室へと流れ、左心房から左心室への血液の流れも、左心房から右心室へと流れているという。
 島大病院によると、男児は石川永和(とわ)君。手術は9月6日に実施した。左心室から大動脈へ正常に血が流れるように、心室内隔壁をつくり、右心室から肺動脈に血が流れるように、人工血管(直径1・4センチ)を使った。
 男児は内臓の位置が左右逆になる「内臓逆位」でもあり、心臓が右に位置していたため、難度が高かったという。手術時間は約10時間40分。
 ヘミダブルスイッチ手術は、これまで小児心臓手術の専門施設でしかできなかったため、山陰の患者は遠方での手術を余儀なくされていた。島大病院の小児心臓チームによって、県内での手術、治療が可能になり、受け入れ態勢が整った。
 母親の愛弓さん(35)は「近くで手術を受けられることで、経済的にも精神的にもメリットがある。私たち家族を支えてくださった医療関係者ら皆さんに感謝したい」と話している。【山田英之】
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【人】迫井正深さん「医療に“生活の視点”を導入したい」

2017年10月07日 12時25分03秒 | 行政
【人】迫井正深さん「医療に“生活の視点”を導入したい」
迫井正深 (厚生労働省保険局医療課長)
登録日: 2016-11-07
最終更新日: 2016-11-07

厚生労働省保険局医療課長
1962年広島県生まれ。89年東大卒業後、東大病院等で外科臨床医として勤務。92年旧厚生省入省、95年米国ハーバード大公衆衛生大学院。広島県福祉保健部長、厚生労働省老健局老人保健課長、医政局地域医療計画課長を経て、2016年7月より現職
「 医療に“生活の視点”を導入したい 」
7月に診療報酬改定を担当する医療課長に就任した。これまで3回の改定に携わり、DPC(診断群分類)導入に向けた日本版DRG/PPSの試行などに尽力。このほか介護報酬改定や最近では地域医療構想、熊本地震対応にも携わり、「医系技官のエース」との呼び声も高い。
迫井さんが次期2018年度改定のポイントに挙げるのは、「医療に“生活の視点”をいかに導入するか」。高齢化が進む日本では、人生の最終段階の過ごし方や医療保険制度の持続可能性という課題に直面している。こうした状況では、「けがや病気などの危機的状況だけでなく、安心して人生を過ごすという角度から医療にできることがまだまだあるはず」とし、「医療は社会とともに歩むもの。人々の生き方も変わっている中、元々医療が持っている“社会や人に寄り添う”視点を強く意識する必要がある」と意識変化の重要性を強調する。

株式会社日本医事新報社
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看護の道進む決意新た 松江・総合医専生実習前に宣誓式

2017年10月07日 11時47分41秒 | 地域
看護の道進む決意新た 松江・総合医専生実習前に宣誓式
2017年10月6日 (金)配信山陰中央新報

 松江総合医療専門学校(松江市上大野町)の看護学科で学ぶ1年生64人が4日、松江市朝日町の松江テルサで、看護実習を前にした宣誓式に臨み、看護の道へ進む決意を新たにした。
 学生はナイチンゲール像にともされたろうそくから、自分が持つろうそくに灯を移してもらい、壇上で整列した。続いて「自覚と責任を持った行動をとる」などと全員で誓った。
 錦織優校長(74)は「高齢化によって疾病が慢性化し、看護の形態も多様化している。職業を全うする自覚を持ち、患者の病んだ心や体を癒やす心を養ってほしい」と式辞を述べた。
 学生を代表して古川史織さん(19)と柏尾史佳さん(18)が「支えてくれる先生や友人、家族に感謝し、思いやりがあり信頼される看護師になりたい」とあいさつした。
 実習は松江市内外の病院で11月から行う。
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希望の党、「花粉症ゼロ」も公約 小池代表らが発表

2017年10月07日 07時44分15秒 | 行政
希望の党、「花粉症ゼロ」も公約 小池代表らが発表
2017年10月6日 (金)配信朝日新聞

 新党「希望の党」の小池百合子代表(東京都知事)は6日午前、衆院選の公約を発表した。都内のホテルで記者会見した小池氏は「希望の党として希求するのは党の利益ではない。国民のため、税の恩恵をすべての国民に届ける仕組みを強化する。国政を透明化し、日本に、未来に、希望を生む」とあいさつした。
 公約は「消費税増税凍結」「議員定数・議員報酬の削減」「ポスト・アベノミクスの経済政策」「ダイバーシティー社会の実現」など九つの柱で構成。さらに「『希望への道』しるべ」として、「原発ゼロ」や「待機児童ゼロ」「花粉症ゼロ」など「12のゼロ」を目指すとした。
 憲法改正については、「憲法9条をふくめ憲法改正論議をすすめます。国民の知る権利、地方自治の分権を明記します」とした。
 小池氏は記者会見で消費税の増税について、「好景気の実感がないまま、個人消費はまだまだ改善していない。消費税だけでなく社会保障にも不安がある。そういう中で予定通りに引き上げるのはいかがか」と述べ、2019年10月に予定される消費税の10%への引き上げを凍結する考えを強調した。

■希望の党の公約
(1)消費税増税凍結
(2)議員定数・議員報酬の削減
(3)ポスト・アベノミクスの経済政策
(4)原発ゼロへ
(5)雇用・教育・福祉の充実
(6)ダイバーシティー社会の実現
(7)地域の活力と競争力の強化
(8)憲法改正
(9)危機管理の徹底
■「希望への道」しるべ 12のゼロ
(1)原発ゼロ
(2)隠ぺいゼロ
(3)企業団体献金ゼロ
(4)待機児童ゼロ
(5)受動喫煙ゼロ
(6)満員電車ゼロ
(7)ペット殺処分ゼロ
(8)フードロスゼロ
(9)ブラック企業ゼロ
(10)花粉症ゼロ
(11)移動困難者ゼロ
(12)電柱ゼロ
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ハチ襲撃で車いす女性死亡 50分間救出できず、愛媛

2017年10月07日 07時42分43秒 | 事故事件訴訟
ハチ襲撃で車いす女性死亡 50分間救出できず、愛媛
2017年10月6日 (金)配信共同通信社

 愛媛県大洲市長浜町で9月、電動車いすの菊地(きくち)チヱ子さん(87)がデイサービスの男性職員に付き添われ帰宅途中、スズメバチに約50分間にわたり刺され、死亡していたことが6日、大洲地区広域消防事務組合消防本部などへの取材で分かった。ハチが多く、約150カ所刺されていたという。付き添いの職員は救助できず、駆け付けた救急車も防護服を用意していなかった。
 消防本部によると、9月11日午後4時ごろ、菊地さんがデイサービス施設の送迎車を降り、30代の職員に付き添われて自宅に戻る途中スズメバチに襲われた。職員は菊地さんから離れた場所で施設に連絡。助けようとしたが、大量のスズメバチがおり、近づけなかったという。ハチの巣は付近の住宅の軒下にあり、既に駆除された。職員も刺されたという。
 施設から連絡を受け、同15分ごろ、救急車が到着したが、防護服を用意しておらず近づけなかった。同45分ごろ、ハチが減ったため、市内の病院へ搬送したが、12日午後11時ごろ、転送先の病院で多臓器不全のため死亡した。
 消防本部は防護服を用意していなかった理由について「通報時は既に安全な場所にいると判断した。しっかり情報収集ができていなかった」としている。
 施設の担当者は「無事に送迎できなかったことは痛恨の極み。ご家族には申し訳ない」と謝罪。今後、当時の対応を検証する。
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へき地医療貢献者表彰:中村さんが受賞 益田 /島根

2017年10月07日 01時36分09秒 | 地域
へき地医療貢献者表彰:中村さんが受賞 益田 /島根
2017年10月6日 (金)配信毎日新聞社

 益田市の旧匹見町で31年間、市国民健康保険匹見道川診療所と、同澄川診療所で地域住民の診療に携わってきた地元の開業医、中村文春さん(67)が、全国自治体病院開設者協議会などによる今年度の「へき地医療貢献者表彰」を受賞した。
 中村さんは杏林大医学部を卒業後、首都圏などの病院勤務を経て1986年4月にUターン。匹見で唯一の医院「中村医院」の院長と、2診療所の管理者として住民の健康維持に努めてきた。
 午前中は医院で、午後は主にどちらかの診療所で診察する。2007年に医師だった亡父、泰士さんが80代で引退するまでは親子で地域医療を支えた。市役所であった伝達式で山本浩章市長から表彰状を受け取った中村さんは「あっという間だった。普通に仕事をしてきただけで恐縮です」などと話した。【横井信洋】
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