フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月25日(土) 晴れ

2015-07-27 10:30:50 | Weblog

7時、起床。

トースト、サラダ(ハム、トマト、レタス)、紅茶の朝食。

自転車で外出。母の入院していた病院へ行き依頼しておいた書類を受け取り、病院のそばのパン屋で朝食用のパンを買い、花屋で仏花を買い、郵便局で振込みをしようとして金額の関係で機械が受け付けてくれず(10万円以上はダメなのか?)、帰宅する。

11時20分に蒲田駅で卒業生(ゼミ3期生)のBさんと待ち合わせ。出かけに洗濯物を取り込んでいて(昨日のような突然の雨があるかもしれないので)10分の遅刻。涼しげな青いワンピースを着たBさんが改札を出たところに立っていた。

再会の挨拶も早々に11時半開店の「まやんち」へ向かう。すでに店内にはたくさんの客がいた。

 

今日のお目当てはピーチメルバだが、その前に少しお腹に何か入れておこうと(ピーチメルバは一応デザートであるから)、野菜のサンドウィッチを一人前注文してシャアして食べる。カップの野菜スープはサービスで二人分付けていただいた。

Bさんは「まやんち」は初めて。人参の甘さと柔らかな食感に感嘆していた。

ピーチメルバ登場!

うん、先週食べたときよりも桃の風味が増している。これです、これです。

Bさんはピーチメルバそのものが初めてだそうなので、多少の講釈をする。ピーチメルバはシロップで煮た桃、ラズベリーソース、アイスクリームを構成要素とするが、その形状にはバリエーションがあり、桃を花びら状にスライスしているところが「まやんち」の特徴かもしれない(9月の青森旅行の際に今年も立ち寄る予定の大鰐駅そばのデザートレストラン「シュバルツバルト」のピーチメルバは、平皿ではなく、アイスクリームを底に敷いたたシャンパングラスに半割の桃をのせ上からまんべんなくラズベリーソースを掛けてルビーのようです)。

食べ方としては、桃→アイスクリーム→紅茶の三拍子で食べるのがベストだと思う。ラズベリーの実を食べるタイミングはお好みで(私は、ラーメンにおけるチャーシュー同様、中盤で口に入れます)。

桃が大好きなBさん、「美味しいです!」を連発。妹さんも桃が大好きなので、「今度、妹を連れて来ようと思います!」とのこと。8月末までのメニューですからね、お忘れなく。

ピーチメルバを食べながら、Bさんは「大学時代、もっと勉強すればよかったです」と言った。最初、卒業生がよく口にする後悔の念かと思って聞いていたら、「ゼミ論をもっと頑張ればよかった」とだんだん懺悔のようになってきた。そして「私のような学生を先生はどう思っていらっしゃるんですか?」と聞いてきた。どうやら卒業後に研究室を尋ねるというのは学生時代にゼミを一生懸命頑張った学生だけに許されることのように思っているふしがある。私はちょっとびっくりした。

学生生活の中でゼミをどのように位置づけるか、そこにどのくらいの時間とエネルギーを配分するかというのは、人それぞれである。ゼミが中心でなくてはならない、ということはない。それは他の授業、サークル活動、就職や受験勉強、友人関係、アルバイトかもしれない。Bさんの場合は大好きなイタリア語の勉強だったのだろう。それはそれでちっとも構わない。ゼミ担当教員としては、ゼミに活動の中心をおいてくれる学生は歓迎だけれど、それを強いるつもりはまったっくない。情熱を傾ける対象があるというのは、それが何であれ、素晴らしいことだ。

研究室を訪れる卒業生は、在学時代から私と親しく話をしていた学生ばかりではない。あまり話をしたことのない人も珍しくない。それが何かのきっかけで卒業後に会うようになるというのは人生の面白いところだと思う。「去る者は日々に疎し」という言い方を人はよくするけれども、それが人生の法則のすべてではない。時間の流れの中で風化しない親しさもあれば、かつてそれほど親しくなかった人と時を置いて親しくなることもある。

・・・ということを少しばかり真面目な口調でBさんに話した。

さて、ランチはどこで食べようか。Bさんのリクエストは神楽坂の「SKIPA」だった。乗り物を使うから、カフェ散歩ではなく、カフェツアーである。日曜日の「SKIPA」は混んでいて入れないことがあるので、「まやんち」を出る前に電話をして(宙太さんが出た)一時間後に伺いますので、席をキープしておいてくださいとお願いする。

今日の神楽坂は夕方からはにぎわいそうである。

Bさんと「SKIPA」に来るのは昨年の12月以来である(そのときはゼミ同期のTさんも一緒だった)。 

二人とも定食を注文。今日の主菜は鶏肉団子のカレースープ煮。

食後のチャイは私はアイス、Bさんはホット。

宙太さん、のんちゃんとスリーショット。

Bさんは夕方から日吉の祖父母の家を訪ねるそうだが、それまでまだ時間があるので、工事の終わったキャンパスを見に大学へ。

スロープを真ん中で仕切っていた鉄板もなくなり、メタセコイヤの並木の横のプレハブ校舎も撤去され、「こんなに広々としたキャンパスだったんですね」とBさんは感激していた。

 紅茶を淹れて、Bさんからお土産にいただいたお菓子をいただく。カフェツアーの終点は「カフェ・オオクボ」である。 

陶器のコレクション(といっても飾っているわけでなく、どれも日常的に使っているものだが)を見てもらう。

 

Bさんは写真が趣味なので、注文を出しやすい。

いつも笑顔なので、あえて笑顔ではないポートレートを撮らせてもらう。

天井の蛍光灯は消して、窓から入ってくる光だけで撮ると、空間に奥行きが出て静謐な雰囲気になる。

廊下の洗い場で。強い西日が生む陰影が面白い。フィルメール風「食器を洗う女」。

好きな果物:桃、好きな街:鎌倉、好きなカフェ:おしゃべりカフェ、趣味:散歩・写真、われわれには共通点がたくさんあることがわかった有意義な一日だった。

Bさんを見送って、しばらく研究室で雑用。

大学を出る。

蒲田に到着。 

帰宅。

3階のベランダから。今日は暑いい日だった。明日も暑い一日になるだろう。

夕食はジンギスカン。


7月24日(金) 晴れ、一時雷雨

2015-07-25 22:53:35 | Weblog

8時、起床。

サラダ(ハム、トマト、レタス)、牛乳の朝食。

10時半に家を出て、大学へ。

11時半に卒業生(一文、2000年卒)のみきさんが研究室に来る。息子さん(5歳)は実家のお母様に預けて来たのだが、昨日の夜は承服していた息子さんが今朝になって僕も連れて行けと言い出して、説得にちょっと時間がかかりましたとのこと。息子さんは昨年の私の還暦祝いの会にみきさんと一緒に来ていて、「大久保先生なら知っている」と言い張ったそうである。要はお母さんに置いていかれるという状況がいやだったのだろう。

昼食は「KHANA」で。

食後のコーヒーは「カフェゴト―」で。

突然の雷雨が凄かった。

 

研究室に戻って、みきさんに頂いたレーズンパイで紅茶。

みきさんは息子さんのことが大好きなのだが、一般に、母親は男の子のことがかわいいみたいである。これはより一般化して言えば、親は異性の子どもの方がかわいいということになるだろうか。確かに、わが身を振り返るに、父親は女の子(娘)の方がよりかわいいと感じるようである。ただ、父親が女の子をかわいがる程度は母親が男の子をかわいがる程度には及ばないように思われる。実際、みきさんは息子さんのことを抱きしめたりキスしたりを日常的にしているようだが、少なくとも私は自分の娘にそのようなことはしてこなかった。あるいはこれは程度の問題というよりも、愛情表現の身体性ー精神性(直接性ー間接性)の問題なのかもしれない。

こう書くとみきさんが息子さんのことを盲目的に溺愛しているように受け取られそうだが、決してそんなことはなくて、母子はいずれ離れていくもの(いくべきもの)という考えを彼女はもっている。だから息子さんには女の子にもてる男の子になってほしいと願っていて、事実、息子さんはそういうところがあるようなのだが、彼女はそのことを大いに喜んでいるのである。いずれ離れていく(離れていくべき)関係であるから、しばしの蜜月を存分に味わっていたいのであろう。

みきさんの発達課題は、子離れ後のエネルギーの投下先で、そろそろそのことを考え始めているようである。

最後にセルフタイマーでツーショット(これも「自撮り」というのだろうか)。

5限・6限はゼミ。3年生の(将来のゼミ論を見据えた)関心のあるテーマに関する発表を聴く。

本日のスイーツは4年生のMさんが準備してくれた。

 

6限は4年生は別室に異動して、ゼミ論中間報告の自主ゼミ。

私はそのまま3年生の発表を聴く。

ゼミの後、高田馬場の居酒屋で2学年合同のゼミの打ち上げ。

 

 

 

お疲れ様。4年生は引き続き就活を頑張って。

12時過ぎに帰宅。


7月23日(木) 晴れ

2015-07-24 04:44:21 | Weblog

7時、起床。

トースト、鶏肉とアスパラとズッキーニとパプリカの炒め物、サラダ(トマト、レタス)、オレンジゼリー、紅茶の朝食。

10時過ぎに家を出て、大学へ。

いつもより早く着いたので、「カフェゴト―」で一服する。

昨日のカードの肖像画の原画がこれ(ちょっとピンぼけ)。30年前に店を始めるとき知り合いの画家に描いてもらったものだそうだ。えっ、30年前? 「カフェゴト―」は来年の8月8日で開店25周年のはずでは? 実は、当初は、この場所ではなく、代々木上原で開店したのだそうだ。開店25周年は早稲田店の話。そうだったんですか。知らなかったな。

3限は院生の研究指導。

今日が春学期の最終回なのでみんなで(といっても3人だが)「西北の風」に昼食を食べに行く。26号館(大隈記念タワー)15階。

味はファミレス・レベルだが、何しろ眺めがよくて、テーブルが広いところがよい。

私はハンバーグ、Cさんはキーマカレー、Sさんはナポリタンを注文。

今日知ったのだが、「西北の風」は7月末で閉店だそうだ。あらま。教員懇親会とかの会場としてけっこう利用させてもらっていのだが・・・。今日来れてよかった。

夏休みは大いに各自の研究に励んでください。

26号館前の広場で。

4限は空き時間。基礎講義(オンデマンド)のレポートの採点。

5限は講義「日常生活の社会学」の理解度の確認のためのテスト。問題用紙と解答紙の配布、答案の回収・整理は事務所から派遣された大学院生6名にお任せする。テキパキとした仕事ぶりで時間内にきっちり終わらせてくれた。ご苦労様でした。

6時過ぎに大学を出る。

記念会堂のゆるやかなアーチの屋根の上の夕方の空。この景色もこの夏で見納めだ。

馬場下町の交差点、穴八幡神社の上の夕方の空。この景色は当分変わらないだろう。 

夕食の主菜は焼き魚(鯵)。


7月22日(水) 晴れ

2015-07-23 15:58:51 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ(ハム、トマト、レタス)、牛乳の朝食。

9時半に家を出て、大学へ。

今日も暑い。スロープは夏休み日和だ。

10時半から大学院の社会学コース会議。

会議を終えて、研究室で昼食。コンビ二で購入した助六寿司。毎度毎度おにぎりでは飽きるので、ときどき変化をもたせている。稲荷寿司と巻き寿司の詰め合わせを「助六」と呼ぶのは、歌舞伎十八番の1つ「助六所縁江戸桜」(すけろくゆかりのえどざくら)の主人公助六の愛人が吉原の花魁(おいらん)揚巻(あげまき)であったことに由来する。つまり揚げ(稲荷寿司)+巻き(巻き寿司)である。

1時からK君の卒業研究指導。

2時から教授会。今日はいろいろあって長かった。終わったのは6時半を回っていた。

8時前に帰宅。夕食は鶏肉とアスパラとズッキーニとパプリカの炒め物。

あと10日で待望の夏休み。この10日間は採点天国である。借金のない身軽な身体で8月を迎えたいものである。


7月21日(火) 晴れ

2015-07-22 14:11:08 | Weblog

8蒔、起床。

トースト、サラダ(ハム、トマト、レタス)、牛乳の朝食。

9時半に家を出て大学へ。

梅雨が明けたことだし、研究室の額の中の俳句を夏のものに替える。

 カキ氷女は赤き舌を出す  たかじ

2限は演習「個人化の社会学」。レポートを提出し、みんなの前で、タイトルと内容について簡単に説明してもらう。今日からコースナビで全員のレポートが読めるので、一人が三篇のレポートについてコメント(返信)をすることを最後の課題とする。7月末まで。

昼食は研究室でおにぎり。

3限は講義「現代人のライフスタイル」。理解度の確認のための教場テスト。大学院生が7名ついてくれて、てきぱきやってくれたので、楽だった。

カフェゴトーに行っておやつ用のケーキを買ってくる。付いてきたカードの絵は若かりし頃のマスターの肖像だろう。

5限の時間、授業(演習「現代人と家族」)を終えられた久保田先生(日本大学)がやってこられる。あらかじめ今日研究室でお茶をしましょうと約束していたのである。

私は洋ナシのフラン、久保田先生はバナナタルト。

早稲田での授業の感想などをうかがう。

実は、久保田先生も「銀の餡」でクロワッサンたい焼を買って来られたのであるが、さすがにケーキ+たい焼は食べすぎになるので、たい焼は私がお土産にいただくことにした。ありがとうございます。

6時から面談を一件。現代人間論系の2年生で、秋学期から留学するのでゼミの話を出発前に聞いておきたいとのこと。そういう学生は他にもいて来週面談をすることになっている。

7時に卒業生のMさん(論系ゼミ5期生)と神楽坂の駅で待ち合わせて、「SKIPA」へ行く。「仕事終わり」に会うというところに社会人になったことを実感しますと彼女は言う。なるほど、そうかもしれない。Mさんの勤務先は中野にあるので、定時(6時15分)に出れば、7時に来られるのだ。 

二人とも定食を注文したが、「鶏肉団子の大根煮」は一人前しか残っていなかったので、私は「鶏肉団子のカレースープ煮」になった。チキンカレーにしようか定食にしようか迷ったので、ちょうどいい。

 Mさんは「SKIPA」は初めてで、しかし、私のブログで様子は以前から知っていて、今日、リアルな宙太さん(「そらた」さんだと思っていたようだが「ちゅうた」さんです)やのんちゃん(東南アジアの方だと思っていたようだが新潟生まれの日本人です)と会えて、話ができて感激しきりであった。 

中年の女性の一人客がいて、日中、甲子園大会の東東京予選を観戦してきて(息子さんのいるチームの応援)、コールド負けを喫したといってのんちゃんに嘆いていた。脇から私が「相手はどこだったんですか?」と尋ねたら、「都立小山台高校です。いや~、強かったです」と行ったので、「すみません。それ、私の母校です」と答えたら、びっくりしていた。しばらく高校野球談義。その女性が店を出て行ってから、Mさんが「お知り合いの方ですか?」と聞くので、「いいえ、今日はじめて会った方です」と答える。この店は私にとっては「phono kafe」同様、「おしゃべりカフェ」(お店の人や他の客とおしゃべりをする)なんです。

「SKIPA」は8時までの営業なので、その後はお隣の「トンボロ」へ移動する。

私は珈琲(Aブレンド)、Mさんは珈琲ゼリーを注文。

途中から客は私たちだけになったので、カウンターで店長の波鈴(ハーレー)さんを交えておしゃべりをする。不在のダルビッシュ君のことが話題になる。彼、どこかでくしゃみをしていたのではなかろうか。

Mさんは全体的にトーンの高かった5期生の中にあって大人の落ち着きのある人だったが、社会人になって、あれこれの変化を経験しても、しっかりと自分を見つめて、自分を見失ったりしないところがさすがである。気分的に沈み込むことはあっても、ほどなくすれば水面に浮上してくる。荒波の中でも生き残っていける人であると思う。しかもエレガントに。

新しい客が入ってきたのを潮時に店を出る。9時になろうとしていた。高田馬場に出て山手線に乗る彼女とは神楽坂の駅で別れた。

10時、帰宅。

風呂から上がり、久保田先生にいただいたクロワッサンたい焼を妻と2個食べる(1個は明日だ)。