フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月7日(火) 晴れ

2023-11-08 14:17:55 | Weblog

7時半、起床。

朝方まで雨が降っていたが、今日はこの3日間で一番の晴天になりそうである。

朝風呂に入る。

「田園ベーカリー」で購入したシナモンアップルロールとソーセージエピパン、珈琲の朝食。

昨日のブログを途中まで書いて、10時過ぎにホテルをチェックアウトする。お世話になりました。

荷物(キャリーケース)はフロントに預けて、駅前の大通りを歩く。

「栞日」に顔を出す。

店主の菊池さんがいらした。少しお痩せになったんじゃありませんか? 「はい、少し痩せましたが、元気にやってますよ。議員の仕事もだんだん勝手がわかってきたところです。やりたいことはまだ実現できているわけではありませんが、実現に向けて動きやすくなりましたね」。おそらくみんなが菊池さんに期待していることは、松本の文化的水準のさらなるアップと、街と人のコミュニケーションのさらなる活発化だろうと思います。頑張ってください。私も陰ながら応援しています。

二階のフロアーが混んでいたので、一階の通りに面したカウンター席でブログの続きを書くことにする。

ドーナツとホットミルクを注文。

ブログを書きながらときどき目の前の空を見上げる。だんだん雲が減って、青空が広がっていく。

ブログをアップして「栞日」を出る。あがたの森公園に向かう途中で松本市立美術館がある。館内には入らず、敷地内の草間彌生の作品を観る。

巨大な作品が置かれている。

何度見ても、最初の印象は「気持ち悪い」である。それが普通の感覚ではなかろうか。

草間の作品といえば「水玉」だが、「水玉」=かわいいと受け取る向きもあるようだが、草間にとっては「水玉」は不安を呼び起こすものに違いない。

たとえばこの作品には「水玉強迫」というタイトルがついている。「強迫観念」の「強迫」である。振り払っても意識されてしまう不安な表象である。草間はあえてそれを直視する(作品化する)という戦略をとったのである。われわれでも、胸の中の不安を文章化する(客体化する)と不安が緩和されるという経験はあるだろう。たぶんそういうことではないのかと思う。

敷地内に水が流れている。そこに枯葉がたまっている。

「枯葉強迫」というわけではないが(笑)、何枚も写真を撮る。

もうすぐ「あがたの森公園」に着く。もう雲はほとんでない。

「あがたの森公園」には旧制松本高校の校舎が保存されている。

北杜夫の『どくとるマンボウ青春期』の読者にとっては一種の聖地である。

この黄葉の下のベンチにはいつも惹かれる。座って読書(キンドル)にでもふけりたい気分だが、この時間帯は日陰で、晩秋の読書の場所としてはふさわしくない(陽があたるのは午前中かな)。誰かと肩を寄せ合って語り合うにはいい場所かもしれないが、あいにくと一人旅である(笑)。

園内には日本庭園が造られている。

紅葉・黄葉の中を散策する。

公園を出て、朝日通りを歩く。そろそろ昼食の時間だ。

「キッチン南海」がある。早稲田のキッチン南海は閉店して、どなたかが跡を継いで、いまでは「キッチン南国」になっている。今日はここはスルーだ。

朝日通りは途中から中通りになる。「竹風堂」で昼食をとることにする。松本滞在中に必ず来る店の一つだ。

中庭の紅葉は白壁と青空のトリコロール。

昼食の候補店としては「うらしま」も考えたが(昨夜行くはずだった)、あそこは定食屋さん。ゆっくりと食事をするならここである。

いつもここでは山家定食を注文する。食前のドリンクにリンゴジュースが付いている。

名物の栗ごはん。個人的には塩(それも胡麻塩)がほしいところだが、それはお店の方に失礼な気がして言い出せない。

虹鱒の甘露煮は淡白な味わいの栗ごはんとベストマッチ。

頭と尻尾が最後に残るのだが、もちろん、食べますよ。

食後に林檎のシャーベットを注文する。お店にはカフェ気分で1時間滞在した。

ホテルに戻り、預けているキャリーケースを受け取る。ついでにロビーで今日これまでに撮った写真をPCに読み込む。

もう一度、松本城を観ておこう。昨日は曇り空だったが、今日は青空、印象が違うだろう。

たしかに印象は違う。でも、昨日の曇り日の松本城も悪くはなかった。晴天だと絵葉書みたいな写真になってしまう。

遠くに山がみえるところがいい。

園内では菊の展示がされていた。見事な大輪である。

でも、大きな花って、ちょっと怖くないですか?

クラゲを連想する。いや、花火かな。

旧松本市立博物館。新館に移転して、建物は閉鎖されている。

その横の、お堀のところに見事な銀杏が植わっている。

松本城公園に来る楽しみの一つだ。

木の下に行って見上げる。

ググっと見上げる。

背高のっぽの銀杏である。

四柱神社に挨拶に行こう。四柱神社の横のナワテ通りの入り口にあるカエルのオブジェ。みんなここで写真を撮る。若い女性が二人写真の撮りっこをしていて、一人が何かに躓いてこけた。「ひっくり返る」で、縁起がいいかもと思ったが、言わずにおいた。

初日に来たときは曇り日だったが、今日は晴れているので、境内の紅葉が光を浴びてきれいだ。

今日、東京に帰ります。次は来年の春に来る予定です。

世の中が安定しておりますように。

いよいよ旅行の終わりが近づいてきた。

中通りの「グレイン・ノート」に顔を出す。火曜日は奥様が店番をされている日だ。

田中光一さんの新作のマグカップを購入する。面白い形だ。

奥様とおしゃべりして、店を出るとき、ツーショットを撮らせていただく。奥様は私より6歳ほど年上だが、旦那さんと毎日の晩酌は欠かさないそうだ。どうぞお元気で。

松本旅行の最後は「チーアン」で。

看板メニューのカステラと紅茶はチーアンブレンドで。

奥様の代わりにボーダーを着ている旦那さんと写真を撮る(奥様に撮っていただく)。面と向かっては言えなかったが、チリチリ頭でボーダーを切ると、梅津かずおにちょっと似てませんか(笑)。

旅の土産に「チーアン」特製の「松本の蜂蜜と瀬戸内のレモンが恋をしたジンジャーシロップ」(短い瓶の方)を購入する。上高地の「五千尺ロッジ」においてもらっていて、よく出たそうだ。東京銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」で今月中は買えます。お湯割りで飲むのがおすすめ。

奥様の「さよなら」の手のひらに見送られて、店を出る。「少し早いけど、よいお年を」

松本駅。

あずが50号は5時20分の発車。あと10分だ。

コンコースの窓から撮った松本最後の一枚。

列車に乗り込む。これが「松本最後の一枚」というべきかな。

シートに着いて、今日撮った写真の整理を始める。

予定通り、8時に新宿に着いた。

蒲田に戻ってきたのは9時ちょっと前。

ただいま、チャイ。玄関を上がる前にちょっと抱っこして外を歩く。

松本駅で買った駅弁は車内では食べずに、帰宅してから食べた。

山賊焼きとは大きな鶏のから揚げである。塩で食べる。

荷物をキャリーケースから出して、しかるべき場所に置く。

風呂から出て、今日の日記をつけようかと思ったが、疲れているので、寝ることにする。

 松本旅行の初日は11568歩、二日目は10454歩、そして三日目は16462歩、歩いた。三日連続一万越えはなかなかである。

1時、就寝。

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