フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月18日(木) 晴れ

2024-07-19 17:33:28 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

朝刊の一面に、一瞬、ドキッとした。なんだ、シミュレーションの話か。スポーツ新聞化してるな。

こちらは女性誌の広告。「愛子」「雅子」「圭子」、皇室の女性たちの名前が小さな活字の「さま」を付けて並んでいる。この大きな活字の「名前」と小さな活字の「さま」の組み合わせ、いつのころからか始まった慣習だが、当初は、こんなに大きさにギャップはなかった。「慇懃無礼」の見本である。

昨日のブログを書いてアップする。

演習のフォーラムの投稿に目を通す。

贈答品をいただいた方へお礼のハガキを書く。

昼前に家を出る。東京の梅雨が明けた。

今日は3限、4限、5限と授業がある。

昼食は蒲田駅で買ってきた「まい泉」のカツサンド。オンデマンド授業のレビューシートに目を通しながら。

3限は大学院の演習。「戦争と転機の物語」について。

春学期は今日が最後の授業なので、本をいつもより多めに持って帰ってもらう。なかなかよいチョイスである。目利きですね(笑)。

4限は研究指導。

5限の授業が始まる前に学生が来て、けっこうたくさんの本をキャリーケースに詰め込んで(!)持って行った。いいですよ、この調子。

5限は演習「現代人と社交」。グループ発表が2件。

「ボードゲームカフェの異質性とサードプレイスとしての可能性について」

 私は古いタイプのボードゲームカフェである「将棋道場」や「雀荘」には若い頃よく行っていた。とくに「将棋道場」は一人でふらりと行き、たまたま居合わせた客と将棋を指した(席主さんが同じような棋力の者同士を組ませてくれるのだ)。対局中は基本的に黙って(真剣に)将棋を指し、終わってから「感想戦」で大いにおしゃべりをした。しかし、現代のボードカフェのようにグループで(しかもばらばらに店に来た者同士が)遊ぶタイムのボードゲームは経験がない。その意味で、社交下手と言われるいまの若者(だけではないが)たちがボードゲームに興じる姿は意外であり、興味深かった。やはり「素手」で行う社交よりも「ボードゲーム」という媒体がある方が社交はスムーズに行われやすいのであろう。

「公園はサードプレイスになりうるか」

代々木公園、日比谷公園、井の頭公園、戸山公園、都内にある4つの公園をフィールドワークして、そこで社交を試みた。公園は公園の外に較べると非日常的な空間である。そこでは人々はゆっくりと歩き、ときにはベンチに腰を下ろす。だから路上や電車の中で人に話かるよりもハードルは低いかもしれない。ただし、屋外であり、人と人との物理的距離は離れているから、話かけるためにはその距離を詰めていかなくてはならい。接近していかなければならない。そのときに、「えっ、何?」と警戒心が生まれやすくもあるだろう(とくに池の上でボートに乗っている場合などは無理であろう)。一番いいのは、同じ公園に同じ時間帯に何度か通って「顔見知り」になることだが、手軽な方法としては、「カメラ」を活用することである。自分たちの写真を撮ってくれるようにカメラを相手に渡してお願いする。そしてお礼がてら「お撮りしましょうか?」と声をかけるのである。このとき「カメラ」は社交の媒体として機能する。スマホの自撮りが普及した現代ではオールドファッションの技法ではあるが、われわれは個人化の進んだ(進み過ぎた)現代においてそういう技法に懐かしさを感じているのではないだろうか。

反省点としては、二つのグループとも発表内容はほぼレポートに書かれた内容だったので、もう少しポイントの確認というところに絞って、ディスカッションの時間を多くとった方がよかった。

これで演習は終了。押し込められた「孤独」はつらいし、四六時中の「社交」は疲れます。「孤独」の部屋と「社交」の部屋、どちらに多くの時間を当てるかは個人の好みですが、気の向いたときにドアを開けて、別の部屋に移れるスキルを身に着けてほしいと思います。

授業を終えて、研究室に戻ると、卒業生のユミさん(論系ゼミ1期生)がやってきた。彼女は飯田橋の近くにある日本サッカー協会で働いていて、仕事終わりに顔を出してくれたのである。彼女と会うのは去年の11月以来だから、8カ月ぶりである。

コレクションの珈琲カップから1つ選んでもらってさしあげる。彼女の選んだのは涼しげな淡いブルーのカップ。松本の多分「チーアン」で購入したものだ。

鶴巻町の方へ移転したカフェ「フロハン」へ行く。

食事クレープに特化したカフェになった。

私はタンドリーチキンとポテト、チキンとキノコのホワイトソース添えのクレープと、ビーフシチューを選んだ。ユミさんはタンドリーチキンとポテト、カプレーゼのクレープと、ビーフシチューを選んだ。

デザートはプリンと紅茶。

彼女はドラマ好きで、私もそうだから、食事をしながら始まったばかりの夏ドラマの話をした。『海のはじまり』の話になったとき、「鳩サブレー」の豊島屋のサイトがアクセスが集中してサーバーがダウンしてしまったというニュースを彼女から聞いた(ありそうな話である)。彼女も私同様、昔からの鳩サブレ―のファンだが、なにせローカルなお菓子であるから、あのドラマを観て初めて「鳩サブレ―」なるものを知った全国の視聴者は多いであろう。私は「鳩サブレ―」の携帯用の缶(中に一枚入れてある)をバッグから取り出して彼女に見せた。見せびらかしたというべきかもしれない。彼女は感激し(実物を見たのは初めてのようである)、ほしそうな顔をしたが(笑)、所有権は妻にあるので、珈琲カップのようには差し上げることはできない。

柚子茶を追加で注文し、閉店時間の9時までおしゃべりを続けた。次は秋ドラマの終わりが近づいた頃に会いましょう。同じ方向の東西線に乗り、彼女は九段下で降りた。

10時過ぎに帰宅し、ユミさんからいただいたお菓子を食べた。

チャイはお菓子はもらえないものだと最初からわかっているようである。

妻から言われて初めて「王位戦」7番勝負第2局が昨日今日の二日間指されていたことに気が付いた。結果は渡辺(先手)の勝ちで、これで一勝一敗のタイとなった。うかつであったが、今日は授業で忙しかったから、知っていてもネット観戦の余裕はなかったであろう。知らなくてかえってよかったように思う一方で、藤井が負けたのは私がネットTVで観戦して応援しなかったからではないかという気もする。第3局は30日・31日。う~ん、31日は夕方から会議なんですけど・・・。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。