フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月1日(月) 曇り、一時小雨

2024-07-02 10:52:40 | Weblog

7時半、起床。

今日から7月。水平線の向こうに「夏休み」が見えてきた。でも、7月はけっこう忙しい。あれこれの案件が目白押しだ。1つ1つクリアーしていくしかない。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

今朝の朝ドラ。新しい人物が登場した。最高裁長官、星朋彦(平田満)の息子で裁判官の星航一(岡田将生)だ。ものすごく感じ悪い奴。しかし、ファースト・インプレションが最悪な相手と親密な仲になるというのはドラマにおける定番である。「再婚フラグ」立ってます。

9時からオンラインでの会合。目白押し案件の1つである。私が大学院の学生の頃、学部の学生だった人たちと40年ぶりくらいに顔合わせ。懐かしい。彼らにとって私は「先生」ではなく「先輩」だった。

初回の会合は1時間半ほどで終了。次回の会合は2週間後。

昨日のブログを途中まで書いて(卒業生とのカフェ巡りのあった日のブログは長めになる)、予約している近所の歯科医院へ行く。閉店した「マーボ屋」の前を通る。

今日は定期健診で歯の汚れを落とすだけのつもりだったが、一部、欠けているところが見つかり、治療に少々時間がかかる。

帰宅してブログを続きを書いていると、妻から「今日、棋聖戦(第3局)やってるよ」とのLINEが届く。すっかり忘れていた。パソコンでネットTVの中継に接続。盤面は中盤戦で、形勢はほぼ互角だ。

ブログを書き上げてアップしてから、銀行に観劇のチケット代の振り込みに行く。私はペイペイも、ネットバンキングも使っていないので、ATMのある場所まで行かないとならないのだ。ついでに「喜多方ラーメン」で昼食をとることにした。棋聖戦も気になるが、この時間帯は両者まだ持ち時間があるから、そうバタバタとは進むまい。

葱ラーメン。ここではたいていこれだ。昨日の西新井の「かどや」もそうだが、私は澄んだスープのラーメンが好きである。

帰宅して、ネットTVの中継を音声(解説)なしで観ながら、オンデマンド授業の原稿を書く。解説の棋士たちは間を持たせるためにしゃべりすぎる。盤面とAIの形勢判断と次の手の予測が出ているだけで十分である。いくらか後手の藤井の方が指しやすそうだが、実戦心理としてはそれほど差のない盤面が続いている。

チャイを抱っこして玄関前をブラブラして戻ってくると(わずかな時間であったが)、形勢が大きく藤井に傾いている。何が起こったのだろう。そうか、上の盤面から、6八玉、4四角、6六銀、2五飛、同飛、同桂と飛車交換になったのか。お互い王手で飛車を打てる盤面になっている。

飛車打ちに供えて、先手は4八金と引いて、8七角の効きで2九の桂馬に紐を付ける。ここで藤井に7七歩という焦点の歩の一手が出る。先手は同玉と取りたいが、取れば8三飛車の王手角取りだ。

なので、7一飛と打って王手を効かせてから、7七玉と歩を取った(今度は8三飛の王手角取りはない)。しかし、代わりに8二銀の飛車とり角取りがある。

8一飛成、8三銀までは必然。そして8三竜と銀を取るのではなく、4五歩と目障りな角取りに突いたのが山崎の勝負手。ここでAIの後手の最善手は7五飛と打つ手。派手な手である。同銀とは取れないから、玉が8八か6八に引くしかないが、そこで4五の歩を飛車で払って、4七歩と打たせてから、6五歩と打とうという手である。しかし、藤井は7五飛ではなく、2六角を選んだ(AIが次善手として予測した手)。

以下も藤井は手堅い差し回しを続けた。盤面は藤井が7三金と打ったところ。ただのようだが、同龍は5五角の王手龍取りがある。

先手は4三とと捨てて、同金、4四銀、同金、7三竜と王手で金を取ったが、藤井は2四玉と上部に脱出した。これでもう後手の玉は捕まらない。

後は形づくり。7六歩の王手に山崎は投了した。

ちょうど100手で後手藤井の勝ち。シリーズ3連勝で棋聖位を防衛するとともに、最年少で永世棋聖の称号を得た。

今日の藤井には「あっ」と驚くような手はなかった。指しやすい局目から優勢な局面へ、そして必勝の局面へと堅実な手を指し続けて勝ったという印象だ。「確実に勝つこと」それを念頭においた指し方で、大山康晴十五世名人を思わせるような差し回しであった。一冠を失ったことで、「鮮やかに勝つこと」よりも「確実に勝つこと」に考えが変わったのかもしれない。それほどのことではなく、今日はそういう気分だったのかもしれない。

夕食は焼き肉生姜焼き、玉子豆腐、ジャガイモとワカメの味噌汁、ごはん。

食事をしながら『晩酌の流儀』シーズン3の初回(録画)を観る。私は下戸なので冷たいビールを美味しそうに飲むシーンにはそれほど感情移入できないが、酒の肴を作って食べるシーンは美味しそうだ。栗山千明は杉崎花と並んで「料理を美味しそうに食べる女優」の双璧だろう。

オンデマンド授業「日常生活の社会学」の第12回のパート2の収録。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。