フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月9日(水) 雨

2024-10-10 22:26:51 | Weblog

9時、起床。

急に寒くなったせいもあり、布団から出るのに1時間ほどかかった(今日は急いで出かける用事のない日なので)。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

今日の朝ドラ。「不在の姉」の呪縛から自由になれない主人公(父親も)。「不在」の人物に振り回される物語というと、『桐島、部活やめるってよ』が思い浮かぶが、昨夜観た『四姉妹』でも主人公(次女)は行方不明の三女のことが頭から離れない(まぁ、きょうだいが行方不明というのは誰でも気になることだと思うが)。

「AIの父」と呼ばれるジェフリー・ヒントンがノーベル物理学賞を受賞した。彼は記者の取材に対して「様々な悪影響が制御不能に陥るという脅威も心配しなくてはならない。人間より賢いシステムが生まれ、(私たちを)支配するのではないか」と懸念を示した。「原爆の父」ロバート・オッペンハイマーと同じような苦悩をヒントンも感じているのかもしれない。

私が書斎で昨日のブログを書いている傍らで、チャイがチェアーの上にいる。猫は気温の変化に敏感で、暑ければ涼しい場所を求めて、寒ければ暖かな場所を求めて、居場所を替える。

2時頃、昼食を食べに出る。

今日はしばらくぶりで「パン日和あをや」に顔を出そうと思う。

「パン日和あをや」は矢向と鹿島田の中間地点にあるのだが、川崎から二つ目の矢向で下車。「ノチハレ珈琲店」が駅の近くなのに対して、「パン日和あをや」は10分ほど歩かなくてはならない。猛暑の夏の間はそれでなかなか足が向かわなかったのだ。

線路沿いの道を歩く。緑のトンネルのような一画がある。これがずっと続いていたら夏も日陰になってよかっただろう。

前回の訪問は、7月25日(卒業生のアズサさんと)だったから、2カ月半ぶりである。

一階はテーブル席が2つ。先客はいなかった。マダムと「ごぶさたしておりました」のご挨拶。

とりあえずビールではなく、とりあえずアップルタイザーというのがここでの私のパターンである。

「先日、近所にお住いの卒業せいのMさんがいらっしゃいました。ご主人の仕事の関係で12月からタイに数年間いらっしゃるそうです」とマダムが言った。Mさんとは論系ゼミ2期生のエミさんのことである。ほんとですか。とりあえず「いま、パン日和あをやに来ています。タイに行くんだってね?」とLINEを送ってみる。お仕事中の時間だからすぐに返事は来ないだろう。

本日のスープ(じゃがいものポタージュ)。

久しぶりに「おじいちゃんの蜂蜜トースト」を注文する。北海道のマダムの実家から送ってくる蜂蜜なのだ(おじいさんが養蜂家だったのかな?)「バターとオリーブオイル、どちらを塗りましょう?」と聞かれ、オリーブオイルをお願いする(最近は、朝食でチーズトーストばかり食べているが、蜂蜜トーストのときはオリーブオイルにしていた)。

もう一つ何かパンをいただこう、今度は甘いやつではなくて、ピザパンにした。珈琲も一緒に。

昨今の物価の上昇にもかかわらず、「パン日和あをや」は値上げをしていない。質も下げていない。そういうことをすると客足が遠のいてしまうことを懸念しているのである。それは自分自身が客として他の店で飲食をしている経験からのものである。

ママ友らしき二人連れが入って来た。入ってくるなりメニューとにらめっこをして、ジャガイモのポタージュ、厚切りトースト、あんバターコッペ、ドリンクなどを次々に注文した。お昼にしては遅すぎるし、お八つにしては多すぎる。「あの~、失礼ですが、いまのはお昼ですか、お八つですか?」と尋ねてみた(聞けちゃうのだ)。私の質問の意図がすぐにわかったらしく、「お昼です(笑)。朝から何も食べていないんです。いえ、何かは食べたはずねんですが、覚えていないくらい、ちゃんと食べてはいないんです」と答えられた。事情はわからないが、お忙しい日々のようである。マダムも交えて、近所のスーパーやコンビニのどこか何が安いなんて話を始めた。私が利用することはないが、その話に耳を傾けた。

1時間ほど滞在して、店を出る。

ホームで電車を待っていると、風が冷たかった。

川崎から品川まで行き、駅ナカで鳩サブレ―を買う。

ときどき食べたくなるのだ。

夕食までレビューシートのチェック。

夕食は鯛のアクアパッツァ、玉子と玉ねぎの味噌汁、ごはん。

デザートはシャインマスカット。

食事をしながら『嘘解きレトリック』初回(録画)を観る。時代は昭和初年。人が嘘をついていることが分かってしまう(ある意味つらい)能力をもつ女の子が、貧しいが優しくて頭の切れる探偵の助手になって事件を解決していくという話。大正ロマンの退廃的で成熟したムードが漂っている。

レビューシートのチェックをしている私の足元の段ボール箱の中でチャイが丸くなって寝ている。やっぱり寒いんだね。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時45分、就寝。