フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月8日(火) 雨

2024-10-09 12:47:38 | Weblog

8時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、目玉焼き、牛乳、珈琲の朝食。

新聞の人生相談に40代女性の大学教員が「学生をお客様扱いする」風潮へのストレスを投稿していた。いつのころからだろう、教職員が「学生」のことを「学生さん」と呼ぶようになったのは。そして偶然の一致かもしれないが、同じ頃から、自分のことを「学生」ではなく「生徒」と呼ぶ学生が増えて来た。後者についは「みなさんは学生です。生徒というのは小中高生に使う言葉です」と注意する。前者については、違和感があり(「お客さん」みたいで)自分では使わない。ところでこの相談者は「金八先生やスクールウォーズなど、昭和の学園ドラマを見て、熱血教員に憧れ、大学教員になりました」と書いていた。大学教員と熱血教員って水と油とまではいわないが、あまりしっくりこない組み合わせですね。

昨日のブログを書く。

一階の和室の一つは傘の日陰干し場に使われている。

同時に、チャイの隠れ家になっている。「あれっ、チャイの姿が見えないな」というときは、たいていここにいる。

チャイが一番いるのは出窓のところだが、体が大きくなって、片足がはみ出している。

オンデマンド授業の原稿を書く。

2時を回った頃、昼食を近所の「吉岡家」に食べに行く。

すでにピークの時間は過ぎて、客は私だけ。テレビのワイドショーではお笑い芸人が起こした事件について報じている。ほかに客はいないから消してもらいたいのだが、お店の人が見ているのかもしれないので、そのままにして、キンドルで『村上ラヂオ』三冊目を読む。

 僕はもう三十年以上、小説を書いて生活しているけど、作家同士のつきあいはあまりない。(中略)僕が同業者とあまりつきあいがないいちばんの理由は、自分が小説家であるという事実にもうひとつうまく馴染めていないからじゃないかという気がする。(中略)小説を書くこと自体はとても好きだし、どう見ても天職だと思うんだけど、小説家という肩書や社会的ポジションについては、いまだに何かしらしっくりしないものがある。(「とりあえず小説を書いているけど」より)

村上春樹が「小説家」という肩書に覚える違和感は、私が「学者」という肩書に覚える違和感と似ているかもしれない。「大学教員」は違和感ないんですけどね。

 ところで常々不思議に思っていること。いつから小説家を「作家さん」と呼ぶようになったんでしょうね。昔はそんな言葉、誰も使わなかった。「八百屋さん」とか「魚屋さん」みたいで、まあサウンド的には気楽ではあるんだけど、そう呼ばれるとときどき、「はいはい、どうも」ともみ手をして出ていきそうになります。(同)

 「学生さん」も同じじゃないかしら。

今日は寒いので鍋焼きうどんを注文した。例年より早い。焼いた餅と生卵を入れてもらった。

珈琲豆を買いがてら「きりん珈琲」で一服することにした。考えてみると、お腹が空いたときに、お気に入りの店で、食べたいものを食べるという「孤独のグルメ」的なランチスタイルは、自由になる時間と、ある程度の収入と、そこそこの健康という3つの条件(もっとあるかもしれない。飲食店の多い街に住んでいるとか、妻がとやかく言わないとか)がそろっていないと成立しないものであり、ありがたいことである。いつなんどき、病気になって入院し、毎日病院食ということになっても不思議ではない年齢であるから、この当たり前の日常に感謝しなくてはなるまい。・・・と殊勝な気持ちになるのは、秋の雨のせいかもしれない。

この10月10日で開店5周年を迎える。おめでとうございます! 開店して、年明けからコロナが広まって、大変でしたよね。よく頑張られました。

5周年の企画もいろいろあるみたいだ。

ほうじ茶あんみつ。

珈琲はルワンダ(ムササWS)のブルボンハニー。

家を出るときに珈琲豆(きりんブレンド)の焙煎を頼んでおいたのだが、注文の仕方を間違えて(「ペーパーフィルターを使います」と余計なことを言った)、粉にしてくれていた。豆のままでよかったのだが、まぁ、いいか。

帰宅して、授業の原稿書き。

レビューシートのチェック。

夕食は松茸ごはん(!)ごはんと天ぷら。昨日の秋刀魚に続いて秋の味覚の連続である。

海老と野菜のかきあげは米粉を使っみてそうだが、少しバラバラになってしまった。でも、天汁につけて食べる分には問題なし。

一年ぶりの松茸ごはんは、去年同様、カナダ産の松茸を使っている。色味は白いが、香と味は松茸である。

食事をしながら『若草物語』初回(録画)を観る。四姉妹とはいっても、一人は失踪中で回想場面でした登場しない。ずっと主人公が長女だと思い込んで観ていたが、いま、ブログを書くにあたって参照した番組のサイトの「相関図」で次女であるころがわかり、びっくりした。同じ役者(四女役)が出ているせいもあるが、『9ボーダー』の四姉妹版みたいだ。ただし、主役のキャラクターはだいぶ違いますけどね。

オンデマンド授業『ライフストーリーの社会学』第2回の収録。

収録したコンテンツの再生がなかなかうまくいかない。何度かトライしてやっとできた。Moodleのオンデマンド動画の不具合はいつになったら直るのだろう。応急処置でずっとやっていくのだろうか。

レビューシートのチェック。明日が締め切りだが、今日までに提出されたのは200枚ほど。あと150枚くらいは来るだろう。最終日にドっと来るのはいつものことである。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。