goo blog サービス終了のお知らせ 

フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月22日(水) 晴れ

2019-05-24 20:33:26 | Weblog

7時45分、起床。

トースト、サラダ、紅茶の朝食。牛乳は切らしてしまった。コンビニで買ってくることも考えたが、今日の昼に生協の配達があるので、今朝は牛乳なしで我慢することにした。

昼から大学へ。昨日とは打って変わっての晴天である。 

電車に乗る前に「スリック」に顔を出していこう。JRのガードをくぐって東口へ。昔観た野村芳太郎監督の映画『砂の器』で丹波哲郎と森田健作の二人の刑事が、蒲田の操車場でおこった殺人事件の捜査で、夏の強い日差しの下、この付近を歩くシーンが出て来る。ここを歩くといつもそのことが思い出される。 

「カフェ・スリック」は「HTGGE(ヒュッゲ)カンダハイム」というデザイナーズマンションの一階にある(マダムはこのマンションのオーナーでもある)。こちらの扉はマンションの入り口の扉である。これがカフェの入り口だったらちょっと入りにくであろう(笑)。 

カフェの入り口にはその右隣。オープンな入り口です。 

カフェでの時間はコップ一杯のお冷から始まる。とくに今日のような日差しの強い日は。 

夏のドリンクの注文はほぼこれに決めている。グレープフルーツのセパレートティ。比重の関係で、上層に紅茶、下層にグレープフルールジュースと分離しているが、 私はこれをかき混ぜないで飲む。第一に、その方が見た目が美しい。第二に、ストローを上げ下げすることで、紅茶を味わい、グレープフルーツジュースを味わい、両者が交じり合うあたりを味わえる。混ぜてしまっては画一的な味になる。

シフォンケーキは紅茶を注文。「予想通り」といってマダムが笑った。私は一人で来るときは紅茶のシフォンケーキを注文する確率が高いそうである。そうでしょうね、好きですから。卒業生らを連れて来るときは、相手の注文との兼ね合いを考えて、注文しているのである。たとえば、相手が2つの選択肢で迷ったとすると、相手が選ばなかった方を私が注文し、「どうぞ味見してみてください」と勧めるとか。いきつけのカフェでの社交においては、私はホスト役なのである。 ちなみに「カフェゴトー」のタルトでするようなハーフ&ハーフというのは、シフォンケーキの場は(少なくとも「スリック」のシフォンケーキの場合は)不可である。縦に2つにカットすると薄くなってしまい、横に2つにカットするとそれはシフォンケーキでは上層と下層ということになり、味わいが微妙に違うのである。

一時の体調不良からは回復されたようだが、どうぞお体大切になさってください。 

蒲田駅のホームに駅員のための階段がある。以前は「業務以外の立ち入りを禁止する」という表示はなかったが、階段を上がろうとする客がいるのだろう(実は、私も途中まで階段を上がったことがあります)、はっきり表示されるようになった。暗黙の規範から明示された規範へ。「いわなくてもわかる」時代から「いわないとわからない」時代へ。平成とはそういう移行の時代だったのかもしれない。 

昼食は、早稲田に着いてから、「メルシー」で。 

入口近くのテーブルに座る。ドアは開け放たれたままである。 

まだクーラーは入っていない。まだまだ大丈夫、とクーラーが苦手な私は思う。 

チャーハンを注文。 

 3時から始まった会議は1時間ほどで終わった。

ミルクホールであんドーナツをコーヒーを買ってきて、研究室で夕方まで作業。

帰りがけに「あゆみブックス」で文庫本と雑誌を購入。

 谷川俊太郎編『茨木のり子詩集』(岩波文庫)

 『吉田秀和:孤高不滅の音楽評論家』(KAWADEムック 文芸別冊)

7時、帰宅

夕食はシラスオムレツ、(前回作ったときは厚みが乏しく形がくずれてしまったが、今日は大丈夫)

サラダ、キュウリのお新香、明太子、味噌汁、ご飯。 

2時、就寝。


5月21日(火) 雨

2019-05-24 14:35:30 | Weblog

7時45分、起床。

トースト、ベーコン&エッグ、牛乳、紅茶の朝食。

今日の朝ドラ。山口智子が居酒屋「赤い風車」(ムーランルージュ)の女将の役で登場して話題になっているが、私としては、『ひよっこ』で向島M電機乙女寮の料理人を演じていた陰山泰が「川村屋」の料理長として登場したことの方が「おぉ!」と思いましたね。職種が同じですからね。「狙った」としか思えません。

宮崎公立大学の阪本博志先生から、女中サークル誌「あさつゆ」について書かれた記事(『東京人』2019年5月号掲載)のコピーが送られてきた。「あさつゆ」というのは1954年に発足した女中さんたちのサークル「希交会」の機関誌で、18年間刊行された。それが阪本さんの編集により金沢文圃閣から全10巻として刊行されたのである。いまでは死語となったが、私の子供の頃、つまり高度成長期の頃に「女中」と呼ばれる職業があった。「女中さん」は「お手伝いさん」「家政婦さん」と呼ばれることもあった。中流以上の家庭が家事を担当してもらうために雇う女性のことで、通いと住み込みとがあった。世間的には下の方に見らていた職業で、その彼女たちがそうした世間の目に負けずに頑張っていこうと結成されたサークルの機関誌で、女中たちの生活や意識について知るための貴重な資料である。

昼食は雨の中、「マーボ屋」に食べに行く。 

5月のランチメニューの中からウィンナーとアスパラのチャーハンを注文。 

具は家庭的なチャーハンだが、味わいは中華料理店ならではのものである。 

大学に出かけるタイミングを見計らっていたが、雨は一向に弱まる気配を見せないので、見切り発車で家を出る。今日のような本格的な雨は久しぶりである。 

演習「現代人と社交」は今日からグループ発表が始まった。最初のグループは「通りすがりの人との社交」をテーマとするグループの1つで、東京から京都までヒッチハイクを試みて、その体験(実験)にもとづいた発表であった。発表の仕方(パワポやレジュメの作り方)には改善の余地が多くみられたが、発表に向けての意気込みは伝わってきた。これは大切なことで、発表の技術ならいくらでも教えられるが、意気込みがない人には技術を教えても甲斐がない。いい発表でした。来週以降のグループのよい刺激となったことでしょう。

帰りがけに「あゆみブックス」で、吉田秀和『グレン・グールド』(河出文庫)を購入。吉田が書いたグールド関連の文章を集めて一冊にしたもの。『吉田秀和全集』は所有しているが、こうした特定のテーマでハンディにまとめてくれた本は便利である。 

蒲田に着く頃には雨はほとんど止んでいた。 

夕食は豚肉、ジャガイモ、人参、ピーマンの炒めもの、 

シューマイ、サラダ、オクラの味噌汁。 

デザートはメロン。 

2時、就寝。