7時45分、起床。
トースト、サラダ、紅茶の朝食。牛乳は切らしてしまった。コンビニで買ってくることも考えたが、今日の昼に生協の配達があるので、今朝は牛乳なしで我慢することにした。
昼から大学へ。昨日とは打って変わっての晴天である。
電車に乗る前に「スリック」に顔を出していこう。JRのガードをくぐって東口へ。昔観た野村芳太郎監督の映画『砂の器』で丹波哲郎と森田健作の二人の刑事が、蒲田の操車場でおこった殺人事件の捜査で、夏の強い日差しの下、この付近を歩くシーンが出て来る。ここを歩くといつもそのことが思い出される。
「カフェ・スリック」は「HTGGE(ヒュッゲ)カンダハイム」というデザイナーズマンションの一階にある(マダムはこのマンションのオーナーでもある)。こちらの扉はマンションの入り口の扉である。これがカフェの入り口だったらちょっと入りにくであろう(笑)。
カフェの入り口にはその右隣。オープンな入り口です。
カフェでの時間はコップ一杯のお冷から始まる。とくに今日のような日差しの強い日は。
夏のドリンクの注文はほぼこれに決めている。グレープフルーツのセパレートティ。比重の関係で、上層に紅茶、下層にグレープフルールジュースと分離しているが、 私はこれをかき混ぜないで飲む。第一に、その方が見た目が美しい。第二に、ストローを上げ下げすることで、紅茶を味わい、グレープフルーツジュースを味わい、両者が交じり合うあたりを味わえる。混ぜてしまっては画一的な味になる。
シフォンケーキは紅茶を注文。「予想通り」といってマダムが笑った。私は一人で来るときは紅茶のシフォンケーキを注文する確率が高いそうである。そうでしょうね、好きですから。卒業生らを連れて来るときは、相手の注文との兼ね合いを考えて、注文しているのである。たとえば、相手が2つの選択肢で迷ったとすると、相手が選ばなかった方を私が注文し、「どうぞ味見してみてください」と勧めるとか。いきつけのカフェでの社交においては、私はホスト役なのである。 ちなみに「カフェゴトー」のタルトでするようなハーフ&ハーフというのは、シフォンケーキの場は(少なくとも「スリック」のシフォンケーキの場合は)不可である。縦に2つにカットすると薄くなってしまい、横に2つにカットするとそれはシフォンケーキでは上層と下層ということになり、味わいが微妙に違うのである。
一時の体調不良からは回復されたようだが、どうぞお体大切になさってください。
蒲田駅のホームに駅員のための階段がある。以前は「業務以外の立ち入りを禁止する」という表示はなかったが、階段を上がろうとする客がいるのだろう(実は、私も途中まで階段を上がったことがあります)、はっきり表示されるようになった。暗黙の規範から明示された規範へ。「いわなくてもわかる」時代から「いわないとわからない」時代へ。平成とはそういう移行の時代だったのかもしれない。
昼食は、早稲田に着いてから、「メルシー」で。
入口近くのテーブルに座る。ドアは開け放たれたままである。
まだクーラーは入っていない。まだまだ大丈夫、とクーラーが苦手な私は思う。
チャーハンを注文。
3時から始まった会議は1時間ほどで終わった。
ミルクホールであんドーナツをコーヒーを買ってきて、研究室で夕方まで作業。
帰りがけに「あゆみブックス」で文庫本と雑誌を購入。
谷川俊太郎編『茨木のり子詩集』(岩波文庫)
『吉田秀和:孤高不滅の音楽評論家』(KAWADEムック 文芸別冊)
7時、帰宅
夕食はシラスオムレツ、(前回作ったときは厚みが乏しく形がくずれてしまったが、今日は大丈夫)
サラダ、キュウリのお新香、明太子、味噌汁、ご飯。
2時、就寝。