フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月6日(月) 晴れたり曇ったり

2019-05-08 12:46:57 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日は立夏。暦の上では春から夏に移行する。夏の早い時期を初夏という。夏の兆しが感じられる時期ということだが、「新緑」はその代表だろう。自分が夏が好きなせいもあって、私は立夏よりも前、5月の声を聞くと、あるいはGWに入ると、「初夏だな」と思う。これから初夏→梅雨→盛夏と続く。梅雨は客観的には夏の一部なのだが、気分的には夏から「隔離」しておきたい。

昼食はパン、豚肉の生姜焼き、目玉焼き、キャベツ、牛乳、紅茶。 

午後3時ごろ、外出。 

 恵比寿ガーデンプレイス。

 その一角にある東京都写真美術館。

企画展「写真の起源 英国」は今日が最終日。 

観ているうちにだんだん気分が沈んできた。その理由は、第一に、展示資料の保存のために室温が低めに設定され照明も暗かったこと。なんだか霊安室にいるようであった。実際、何点かの写真には布が掛けられており、写真を見るためにその布を上げなくてはならないのだが、それはまるで死者の顔にかけらた布のようであった。第二に、写真(作品)そのものは平凡で、「初期の写真」というコンテクストがなければ、立ち止まって眺めていたいという気分にはならないものが多かったこと。「18世紀の人たちはこんなものをこんな風に撮っていたのか。いまとはずいぶん違うな」という感じがまったくしなかった。家族や有名な建築物や街の風景の写真がほとんどで、写真の技術というか、機械的・化学的側面に関心のある人には大いに興味をそそられるものに違いないが、あいにく私はその方面にはあまり関心がない。当時の写真技師やカメラを所有していた裕福な人たちによって、「写真とはこういう対象をこんなふうに撮るものである」という枠組みが早い段階でできあがって、それが大衆化して、現在に至っているという感想を持った。すなわち「写真の起源」は「写真の呪縛の起源」でもあるということだ。

帰りに恵比寿タワービルに上る。 

最上階(39階)ではなく、その1つ下の階(38階)でエレベーターを降りる。ここの方が窓が広いのだ。 

西日のある方角の眺めを撮る。 

大井町で途中下車して、ヤマダ電機によって、カメラの修理を依頼する。普段使いのカメラの液晶画面が外れてしまったのだ。以前のカメラならそういうことはまず起こりようがなかったのだが、最近のコンパクトデジカメは液晶画面がくるりと反転して自撮りがしやすいような作りになっているのだ。構造が複雑になるほど壊れやすいということである。どうかあまり修理費用が高くありませんように。

夕食はカマス、人参のきんぴら、ポテトサラダ、アサリの味噌汁、ご飯。

ふっくらして美味しい干物である。 

今日は大学は「授業のある祝日」でGWは昨日で終わっているのだが、私は月曜日は授業がないので、今日までがGWであった。もしかしたら写真美術館での気分の落ち込みは、一種のサザエさん症候群で、展示会そのものが原因ではなかったのかもしれない。

3時、就寝。