フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月1日(水) 曇り

2019-05-02 19:00:31 | Weblog

8時、起床。

今日から5月だ。

そして、今日から令和だ。

 トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。子どもたちは寝坊なので、 今朝はいつもの席で食事をしている。

社会学者の山田昌弘さんが「令和どんな時代に?」という記者の質問に答えている。。

 「ライフスタイルも大きく変化しそうだ。中央大学の山田昌弘教授 (家族社会学)は、「令和は、インターネットやゲームなどの仮想世界で希望を感じたり、楽しんだりする人が増える『バーチャル化』の時代になるだろう」と推測する。/昭和が総中流社会だったのに対し、平成は非正規雇用社員や結婚できない人が増え、格差社会になった。令和になると、格差は固定化し、現実で縮小していくのは難しくなる。趣味や仮想空間での疑似恋愛で、幸せや希望を見いだしていく傾向が平成末期に表れ始めた。山田教授は、「バーチャル文化は、令和の時代により成熟していく」と予想。階層が固定化され、平和で平凡な日常生活の中で歌舞伎や浮世絵、旅行など趣味の世界で遊ぶことに幸せを見いだした江戸時代との共通点を指摘する」(読売新聞2019年5月1日14版31頁)。

現実というものがいわゆる「現実」だけでなく、ネット空間や作品空間や空想空間など「現実離れ」をしたものに多層化していくのは確かだろう。同時に、反作用として、それをいわゆる「現実」に強制的に引き戻そうとする力も働くだろうから、一種の対抗文化的状況を呈するようになるだろう。1960年代後半から1970年代前半に出現した対抗文化的状況は「大人対若者」というシンプルな構図だったが、令和の時代の対抗文化的状況はそうシンプルではないだろう。なぜなら「大人」も「若者」もそれぞれに多様化(格差は多様化の一形態である)しているからだ。

今日は妻は仕事で出ている。昼食は娘と息子を連れて「HITONAMI」に食べに行く。

それぞれ別々の主菜と、副菜を2、3品ずつチョイスする。 

 私はブリの香味ソース。

ひじき入りのひろうす。ひろうすとはガンモドキのことで、「飛竜子・飛竜頭」と書く。

切り干し大根のソムタク(タイ風サラダ)。

じゃがいものジェノベーゼ(パクチー)。ジェノバ風のソースのことで、バジルがベースだが、ここではパクチーを使っているようだ。

デザートは「池田屋」で葛餅。

胡麻入りのきな粉がかかった葛餅。 

帰宅すると本が届いていた。アウグスト・モンテロッソ『黒い羊 』(書肆山田)。『20世紀ラテンアメリカ文学短篇選』(岩波文庫)で彼の作品「日蝕」を読んで、彼の他の作品も読みたいと思って調べたら、訳書は2冊出ていたので、両方とも注文した。これはその1冊。短篇の寓話集である。帯にガルシア・マルケスの推薦文が載っている。「この本は、覚悟して読むように。作品の裏にひそむまことの知識、凶器のように美しいユーモア、なんと危険に満ちた作品であろう。」

モンテロッソは世界で一番短い小説「恐竜」の著者であるが、本書の中で一番短い作品は「夢みるゴキブリ」である。「恐竜」よりもずっと長いが、それでも世間一般の基準からすれば相当に短いので、紹介しよう(もちろん全文を)。

「グレゴール・ザムザという名のゴキブリが、自分がゴキブリになる夢を見たグレゴール・ザムザという名前の一人の下男を主人公にした本を書いた夢を見たフランツ・カフカという名前のゴキブリになる夢を見た。」

短い作品だが、私は何度か読んでようやく意味を理解した。たぶんこういう構文は英語で読んだ方が早く理解できたのではないかと思う(原文はスペイン語)。

夕食は餃子。

我が家はみんな餃子が大好き。このお皿4皿分を4人で食べた。

2時、就寝。