8時、起床。
一階の雨戸を開けに行く。お泊りをしたナツを外に出す。
よく眠ったようだ。
新しい年が始まった。
幸せの待ち居る如く初暦 稲畑汀子
元旦の食卓。今年もみんな元気で。
お節料理。栗きんとん、ごまめ、カズノコ、黒豆。
筑前煮。
小鯛の笹漬け、蒲鉾、伊達巻、
なます、松前漬。
ひとわたりいただく。
お刺身。
スパイシーポーク。
お雑煮。
朝からこんなに食べていいのだろうか。
デッキからナツがこっちを見ている。
サッシを開けてやると入ってきたが、長居はしなかった。少し餌を食べて、また出て行った。
年賀状の返信書きを始める前に近所をちょっと散歩する。そうしないと一歩も外にでないうちに夕方になってしまうからだ。
快晴の元日だ。あちこちで見事な初日の出が見られたらしい。
青空を背景にした冬木立は美しい。
歩道に落ちる冬木立の影も美しい。
昨夜、女塚神社に初詣に行った道をまた歩く。
何の変哲もない道だ。
けれど元日の街の風景として写真にとりたいのは、こういう風景だ。
駅周辺の着飾った人たちのいる場所の風景ではなく。
日常的世界の非日常的な一日の風景。
自分が住んでいるのはこういう街なのだということを確認する。
海抜4メートルの街。
あの赤い扉の中には何があるのだろうと、チラッと考えながら。
女塚神社の前まで来た。
お参りはせずに(お参りのし過ぎはよろしくないだろう)、引き返す。
救急車が目の前を走り過ぎた。大したことはりませんように。
建築中の家がある。
ここにもある。ここで新しい暮らしを始める人たちがいる。
ドラッグストアーはお休みだ。元日は休む。健全な思想だ。
町内会の掲示板。歳末たすけあい運動の募金は30万8200円か。まずまずだ。
帰宅して、年賀状の返信書きを始める。(『逃げ恥』の一挙再放送の後半を観ながら)
昼食はトーストと牛乳。朝食を食べ過ぎたから、昼食はこれだけで十分だ。返信書きをしながら食べる。
返信書きを終えて、近所のポストに投函に行く。
ちょうど本日最後の集配車が、ポストの中の郵便物を持ち去るところだった。運転席のガラスをコンコンとノックして、年賀状の束を手渡す。滑り込みセーフ。
夕食も、一部入れ替えがあったが、基本的に朝食と同じものだ。
新しく加わったのお節は、昆布巻きとチキンロール。
ご飯は海鮮丼風にしていただく。
ちょっとお替りして、イクラ丼風で。
書斎にいると窓の外でナツが鳴いている。二階まで上ってきたのだ。
窓を開けると飛び込んできた。今夜もお泊りだ。
2時、就寝。