フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月1日(月) 晴れ

2018-01-02 23:22:38 | Weblog

8時、起床。

一階の雨戸を開けに行く。お泊りをしたナツを外に出す。

よく眠ったようだ。

新しい年が始まった。

 幸せの待ち居る如く初暦 稲畑汀子

 

元旦の食卓。今年もみんな元気で。

お節料理。栗きんとん、ごまめ、カズノコ、黒豆。

筑前煮。

小鯛の笹漬け、蒲鉾、伊達巻、

なます、松前漬。

ひとわたりいただく。

お刺身。

 スパイシーポーク。

お雑煮。

朝からこんなに食べていいのだろうか。

デッキからナツがこっちを見ている。

サッシを開けてやると入ってきたが、長居はしなかった。少し餌を食べて、また出て行った。

 年賀状の返信書きを始める前に近所をちょっと散歩する。そうしないと一歩も外にでないうちに夕方になってしまうからだ。

快晴の元日だ。あちこちで見事な初日の出が見られたらしい。

青空を背景にした冬木立は美しい。

歩道に落ちる冬木立の影も美しい。

昨夜、女塚神社に初詣に行った道をまた歩く。

何の変哲もない道だ。

けれど元日の街の風景として写真にとりたいのは、こういう風景だ。

駅周辺の着飾った人たちのいる場所の風景ではなく。

 日常的世界の非日常的な一日の風景。

 自分が住んでいるのはこういう街なのだということを確認する。

海抜4メートルの街。 

あの赤い扉の中には何があるのだろうと、チラッと考えながら。

女塚神社の前まで来た。

お参りはせずに(お参りのし過ぎはよろしくないだろう)、引き返す。

救急車が目の前を走り過ぎた。大したことはりませんように。

建築中の家がある。

ここにもある。ここで新しい暮らしを始める人たちがいる。

ドラッグストアーはお休みだ。元日は休む。健全な思想だ。

町内会の掲示板。歳末たすけあい運動の募金は30万8200円か。まずまずだ。

帰宅して、年賀状の返信書きを始める。(『逃げ恥』の一挙再放送の後半を観ながら)

昼食はトーストと牛乳。朝食を食べ過ぎたから、昼食はこれだけで十分だ。返信書きをしながら食べる。

返信書きを終えて、近所のポストに投函に行く。

ちょうど本日最後の集配車が、ポストの中の郵便物を持ち去るところだった。運転席のガラスをコンコンとノックして、年賀状の束を手渡す。滑り込みセーフ。

夕食も、一部入れ替えがあったが、基本的に朝食と同じものだ。

新しく加わったのお節は、昆布巻きとチキンロール。

ご飯は海鮮丼風にしていただく。

ちょっとお替りして、イクラ丼風で。

 書斎にいると窓の外でナツが鳴いている。二階まで上ってきたのだ。

窓を開けると飛び込んできた。今夜もお泊りだ。

2時、就寝。


12月31日(日) 曇り、一時小雪、のち晴れ

2018-01-02 01:49:49 | Weblog

8時、起床。

トースト(蜂蜜&バター)、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

大掃除の最後の一仕事は仏間の掃除。仏壇の中や、掘り炬燵の掃除をして、最後の畳の雑巾がけは子どもたちにバトンタッチ。

今日は寒いのか、昼間からナツが掃除の済んだばかりの座敷に上がってきて、私の膝の上に乗ってきた。「今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします」といっているようである。来年は戌年だが、冷たくはしませんよ。

昼食はすき焼き(パート2)。昨夜は息子は大学時代の友人たちと食事をしたので、すき焼きは食べていない。肉はキープしておいたので、彼は今日の昼食がすき焼きである。一人すき焼きは味気ないのではと私もそれに付き合う。

午後は『逃げる恥だが役に立つ』の再放送を見ながら、雑用を片付ける。

一年ぶりに観る『逃げ恥』だが、やはり「ガッキーかわいい」と思う。ところで、これはガッキー(新垣結衣)がかわいいのだろうか、彼女が演じている「森山みくり」という女性がかわいいのだろうか。あるいは両方なのだろうか。「みくり」という女性のかわいさが基本にあって、それをガッキーが見事に演じている(はまり役)ということだろうと思うが、では、「みくり」のかわいらしさはどこから来るものなのか。それは彼女の「心の声」をわれわれが聞いてしまうという演出上の仕掛けに由来するものだろう。これは現実にはありえないことである。普段の生活においてわれわれは相手の気持ちがわからずに、あるいはわかっているように思っても確信が持てなくて、苦労するのであるが、「森山みくり」は心の透明人間である。彼女の考えも感情もみんなわかってしまう。しかも、その内容は、常に反省的であり、相手からの承認を求めているものである。このことを逆に言えば、自己反省的な考えや、相手の承認を求める気持ちを素直に言葉に出せば、相手から「かわいい」と思ってもらえるのかというと、たぶんそうなのだろう。ただ、羞恥心やプライドが邪魔をしてそうした自己開示を困難にしているのである。

夕食は天ぷら蕎麦。30日のすき焼きはわがや独自のものかもしれないが、31日の蕎麦は多くの家庭に見られるものだろう。

蕎麦はかけ蕎麦。天ぷらは海老、茄子、人参、玉ねぎ、春菊である。

書斎で紅白歌合戦を観ながら、昨日のブログを書いたりなど(子どもたちは居間で『ガキの使い』を観ている)。

紅白は面白い。紅白の面白さは、出演者たちが紅白に出られることを誇りに思っている点に由来する。それはオリンピックやサッカーのワールドカップが面白い理由と同じである。

紅白を観終えてから家族で近所の女塚神社に初詣に行く。

いま「西蒲田」と呼ばれている地域は昔は「女塚」と呼ばれていた。この地域の住人が女塚神社の氏子たちである。 

お参りをすませた後はいただいた甘酒を飲みながら、焚火にあたる。

いつもこうして新年を迎える。

今年はどんな年になるだろう。

どうかよい年でありますように。

2時、就寝。