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フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月16日(土) 曇り

2006-12-17 01:20:03 | Weblog
  午前、研究室のドアを開けると、中央のテーブルの上に、昨日提出された卒論が運ばれてきていた。とりあえず冊数を数える。20冊。無事、全員提出したわけだ。タイトルは以下の通り。

  ペルソナが構築する自己
  脱・性別役割分業-男女役割共業へ-
  女性をめぐる規範-他者の選択を尊重し合う社会へ-
  ケータイの社会学的考察-若者の友人関係と「つながり」の行方-
  里親子関係にみる「家族」の成立過程
  スラムダンクの社会学
  クラブ文化に見る若者の今-リスクの中のコミュニケーション-
  「おひとりさま」に憧れる女性たち-ひとりで行動する女性に向けられる社会のまなざし-
  サーファーの社会学的研究
  ブログとSNSにおけるコミュニケーション-現代における「自分探し」と「つながり」の証明-
  若者とロックミュージック-ロックの実践がアイデンティティ形成に与える影響-
  上京する大学生-「東京」へのまなざしの変化について-
  シングル女性の住宅問題-非血縁型住宅にみる今後の住まい-
  東京ディズニーリゾート内における役割と演技
  恋愛ステレオタイプの変遷
  現代日本人の結婚後の人生
  社会的イメージとしての<体育会系>言説の分析
  男のダイエット-ジェンダーから美意識まで-
  日本の家族主義と介護の社会化
  女性総合職の社会学-彼女たちが働き続けるために必要なこと-

          
                  お楽しみはこれからだ

  2限(社会学基礎講義B)、3限(社会学研究10)、ともに実質的に最終回。そのあと早稲田社会学会の理事会に出て、『社会学年誌』の編集について報告をする。社会学情報処理室で来週の合宿へ向けて作業をしている社会学演習ⅡBの学生たちの様子を見にいく。夏の合宿前の状況と同じく、切羽詰まっている雰囲気が漂っている。諸君の高度成長的頑張りを期待する。
  あゆみブックスで神野直彦・宮本太郎編『脱「格差社会」への戦略』(岩波書店)を購入し、シャノアールで読む。どんな戦略かといえば、「本書が脱『格差社会』を構想するということは、市場による所得配分は政府によって是正される必要があるという価値観が前提になる」とあるから、要するに福祉国家論である。
  午後6時から早稲田通りの東寿司で小さな会合。今シーズン初めての蟹を食べる。会合の後、文学部に戻り、研究室で雑用をすませ、それから帰途につく。あゆみブックスで、伊藤誠『資本論を読む』(講談社学術文庫)と天野正子『老いへのまなざし』(平凡社ライブラリー)を購入。