ついていない一日だった。
午前、鶯谷の菩提寺に家族で墓参りに言ったのだが、上野駅で京浜東北線の快速から山手線に乗り換えるときに、網棚に荷物を忘れてしまった。無印良品と赤字で印刷された袋の中身は、研究室で使うつもりで購入した一枚もののカレンダーと、今日の現代人間論系基礎講義の収録(論系の紹介)で使うために昨夜作ったフリップ13枚である。蒲田発10時28分発南浦和行きの快速ということはわかっているので、鶯谷駅から南浦和駅に連絡を入れてもらったのだが、それらしいものはないという。しかたがないので、研究室に行ってから、作り直す。作業が終わった頃、鶯谷の駅員から電話があり、忘れ物は磯子駅で保管されているとのこと。やはりあの電車の網棚に荷物はあったのだ。それがそのまま反対方向の電車となり、終点の磯子まで行ったというわけだ。フリップはもう必要ないし、カレンダーの値段は300円で、それを片道(蒲田-磯子)380円かけて引き取りにいくのは馬鹿げている。東京駅の遺失物センターに電話をして、所有権を放棄しますので、カレンダーはどうぞ駅で使って下さいとお願いする。
午後4時半、スタジオ入り。収録の段取りを決めているときに、フリップに一箇所間違いがあるのを発見。現代人間論系は4つのプログラムから構成されているのだが、そのうちの1つ、「関係構成論プログラム」を「社会構成論プログラム」と表記してしまっている。修正しなければ。ところが、スタジオにはパソコンもプリンターもない。研究室に戻って打ち直して来ようかとも考えたが、本部から文学部に戻るのは時間がかかりすぎる。結局、その間違ったフリップは使わないで、講義を行うことにした。それはそれほど難しいことではない。しかし、そのとき私は思い出してしまったのである。先週の収録でその間違ったフリップを使っていたことを。ガーン、と頭の中で音がした。私の頭の中の消しゴムならぬ、私の頭の中の釣り鐘。今日の収録を終えてから、先週のビデオを確認したところ、やっぱりそうであった。ガーン。撮り直しである。ガーン。問題の箇所だけ撮り直して編集するという手もないわけではないが、それだと、どうしてもつぎはぎ感が出てしまう。たかだか30分の番組であるから、単純に頭から撮り直すことにして、急遽、27日(水)の昼の空いている時間に収録の予約を入れる。あ~、やれやれだ。
文学部に戻る途中、高田牧舎で夕食(ハヤシライス)をとる。本来であれば収録を終えた解放感の中で食べるはずであったが、落胆した気分で食べた。そのせいか、ライスとルーの配合を誤り、最後はルーだけ残ってしまい、ルーだけをスプーンで口に運んだ。ライスだけ残るのも悲しいが、ルーだけ残るのもやはり悲しい。
7限(社会人間系基礎演習4)の「貧困」をテーマにしてグループ発表は、けっこう頑張った内容で、私の悲しい気持はこれによっていくらか慰められた。
午前、鶯谷の菩提寺に家族で墓参りに言ったのだが、上野駅で京浜東北線の快速から山手線に乗り換えるときに、網棚に荷物を忘れてしまった。無印良品と赤字で印刷された袋の中身は、研究室で使うつもりで購入した一枚もののカレンダーと、今日の現代人間論系基礎講義の収録(論系の紹介)で使うために昨夜作ったフリップ13枚である。蒲田発10時28分発南浦和行きの快速ということはわかっているので、鶯谷駅から南浦和駅に連絡を入れてもらったのだが、それらしいものはないという。しかたがないので、研究室に行ってから、作り直す。作業が終わった頃、鶯谷の駅員から電話があり、忘れ物は磯子駅で保管されているとのこと。やはりあの電車の網棚に荷物はあったのだ。それがそのまま反対方向の電車となり、終点の磯子まで行ったというわけだ。フリップはもう必要ないし、カレンダーの値段は300円で、それを片道(蒲田-磯子)380円かけて引き取りにいくのは馬鹿げている。東京駅の遺失物センターに電話をして、所有権を放棄しますので、カレンダーはどうぞ駅で使って下さいとお願いする。
午後4時半、スタジオ入り。収録の段取りを決めているときに、フリップに一箇所間違いがあるのを発見。現代人間論系は4つのプログラムから構成されているのだが、そのうちの1つ、「関係構成論プログラム」を「社会構成論プログラム」と表記してしまっている。修正しなければ。ところが、スタジオにはパソコンもプリンターもない。研究室に戻って打ち直して来ようかとも考えたが、本部から文学部に戻るのは時間がかかりすぎる。結局、その間違ったフリップは使わないで、講義を行うことにした。それはそれほど難しいことではない。しかし、そのとき私は思い出してしまったのである。先週の収録でその間違ったフリップを使っていたことを。ガーン、と頭の中で音がした。私の頭の中の消しゴムならぬ、私の頭の中の釣り鐘。今日の収録を終えてから、先週のビデオを確認したところ、やっぱりそうであった。ガーン。撮り直しである。ガーン。問題の箇所だけ撮り直して編集するという手もないわけではないが、それだと、どうしてもつぎはぎ感が出てしまう。たかだか30分の番組であるから、単純に頭から撮り直すことにして、急遽、27日(水)の昼の空いている時間に収録の予約を入れる。あ~、やれやれだ。
文学部に戻る途中、高田牧舎で夕食(ハヤシライス)をとる。本来であれば収録を終えた解放感の中で食べるはずであったが、落胆した気分で食べた。そのせいか、ライスとルーの配合を誤り、最後はルーだけ残ってしまい、ルーだけをスプーンで口に運んだ。ライスだけ残るのも悲しいが、ルーだけ残るのもやはり悲しい。
7限(社会人間系基礎演習4)の「貧困」をテーマにしてグループ発表は、けっこう頑張った内容で、私の悲しい気持はこれによっていくらか慰められた。






