OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

らしい言葉遣い、らしい筆遣い

2020-12-07 13:34:20 | Weblog
TVドラマを見ていて、ふと違和感を感じたんですよね・・・登場人物の使う言葉に「この子が、こんな熟語を使うものかな」って。そう感じること、ここんとこ増えてきました。キャラと一致しない言葉遣いが平気でまかり通っているなぁって。自分が年を取って妙なところに拘りだしたせいか、テレビドラマの脚本の傾向なのか。

現実の生活の中では、人の言葉遣いってそんなに単純じゃなくて、おバカキャラだと思われている人が難しい熟語を適切に使っていることもあるし、高学歴の人が悲しいほど貧相な語彙で喋っていたりもするし、人のバッククラウンドやイメージと言葉遣いの関連性って、意外に複雑だったりするんですが・・・テレビドラマのような場合は、そこに伏線的な仕掛けや、キャラクターの奥行きを表すための意図的な演出でもない限り、単純化した方が観客には親切だと思うんですけどね・・・作っている人たちは、どんな風に考えてらっしゃるんだろうな。

そうそう、以前、テレビドラマや映画の小道具として使われている手紙や日記などの文字に関して、「これは誰が書いているんだろう」って思ったことがありました。若者の恋愛を描いた現代劇なら、小道具さんとかADさんとか、読みやすい字を書ける人がチャチャっと書けばいいのかもしれませんが、時代劇なんかだと、その人物の地位によって字の感じが大いに違ってくるだろうから、素人では書けないんじゃないかと思って。

それを藍那に話したら、知り合いの俳優さんに聞いてくれたんですが、その人はご存じなかったみたいで・・・わたしには、とても気になることなんだけど、現場で働く人でも、そんなに気にかけることではないんだと、ちょっとガッカリしたものでした・・・

字の場合も、現実の生活の中では意外に満ちています。お上品な奥様が酷い悪筆だったり、強面のオジサンが丸文字だったり、話し言葉以上に、イメージとかけ離れた筆遣いの人は多いです。でも、ドラマや映画の中では、そのこと(イメージと乖離していること)に特別な意味付けがあるのでなければ、"らしい"字が使われていると、違和感なく見ることができますよね。

"らしい"・・・ふむ・・・この"らしい"というのも、いわゆるラベリングなんでしょうか。だとしたら、それに囚われている私は・・・ふむ。