ヌマンタの書斎

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ブッフバルト監督の退任

2006-12-05 09:29:09 | スポーツ
先週の浦和レッズの優勝を受けて、週末のTVのスポーツ・ニュースはレッズの選手を招いての番組が数多く放送された。

実はちょっぴり危惧している。

監督のブッフバルトは、今期限りでの退団でドイツに帰国するようだ。後任はまだ未定だが、よほどの大物でないと難しいと思う。

選手の談話などから推察するに、ブッフバルトは細かい戦術指示をするタイプの監督ではないようだ。むしろ断固たる姿勢で、選手に戦うことを求め、先発する選手も公平に、かつ毅然として決める監督のようだ。

だからこそ、レッズはまとまって戦えたのだろう。なにしろレッズは選手層が厚い。控えには小野、相馬、長谷部、田中達、永井と他のチームならレギュラー確実な選手が揃っている。ポジションを巡る争いは、相当にチーム内で熾烈だと伺われる。噂では紅白戦が凄いらしい。

おまけに個性の強い選手が多い。サントスなどは、鋭い攻撃と、情けない守備の諸刃の剣のような選手で、他の選手との軋轢も多そうだ。キャプテンの山田と小野のポジション争いも、相当に激しいようだ。両者ともテクニシャンで自信家だから、雰囲気からして怪しい。

この危うい選手たちを見事に取り仕切ったのが、監督のブッフバルトだ。プレーは比較的自由にさせていたようだが、チーム造りには口を挟ませなかったようだ。現役時代の実績は超一流で、リーダーシップも強かったブッフバルトだから、あの長身で断固たる姿勢を示されたら、選手たちも従わざる得なかったようだ。単に上から押さえつけるでなしに、選手との対話を大事にして、選手に不満を貯めこませないように努めていたという。だからこそ、チームをまとめることが出来たのだろう。

私個人としては、レッズに来年はACLで頑張って欲しいと願っている。だからこそ、監督選びは慎重にやって欲しいものだ。あの選手達をまとめ上げるのは容易ではないと思うが故だ。
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