王様は雄々しくあるべきだ。
おそらくは、古の昔より王様というものは外見が大切だったのだろう。外見が貧相でも、実力ある勇者はいたし、賢明なリーダーもいただろう。その実力を知る仲間に支えられて、権力の座を勝ち得た初代の王様ならば、外見が貧相であろうと構わない。
だが、一度権力の頂点をつかみ、その権力の座をかため、仲間ともどもその繁栄が長く続くことを願えば、そこには必然的に子供への権力の承継が起こる。実力で権力の座を就かんでも、その血を分けた子供がその実力を引き継いでいるとは限らない。
初代の王様の子供は、必ずしも実力を備えていなくても構わない。初代が勝ち得た権力構造を守ってくれれさえあればいい。極論を言えば無能でも構わない。宰相が補佐の名の下に王国を安定させればいいだけ。初代の力となり、権力の分け前を得た貴族たちが、王を守ってくれれば、それで十分王国は機能する。
ただし、二代目以降は外見が貧相では困る。やはり外国から、それなりに敬服されるだけの立派な外見であって欲しい。だからこそだと思うが、王侯貴族には見た目が麗しい者が多い。もちろん肖像画などを美化して描き残したものもあるだろう。
だが、想像するに見た目が綺麗な女性を王妃に迎えるか、あるいは王妃は有力貴族から得るにしても、後宮に美女を入れて外見が立派な王族を育成する努力があったであろう。もちろん、有力貴族たちも自らの娘を王妃にさせるため、似たような努力を重ねてきたはずだ。
私のみるところ、欧州の王族、貴族などにこの傾向はみられるが、インドの王侯貴族などはまさにこの頂点に思えてならない。男性は風格豊かで貫禄があり、女性は優美で華麗。まさに長年の美女美男子のDNA配合の成果だと思う。実際、庶民階級のインド人と、王侯階級のインド人では同じ民族でも外見が違い過ぎる。
外見は大事、それは確かだが本当に凄いのは長年にわたり培われた生活習慣や行動、態度であったりする。貴族的な優美さとは、単に外見だけを指すわけでない。それは文化の蓄積に他ならない。
話は飛ぶが、世界三大料理といわれるフレンチ、中華、トルコは、いずれも王朝文化の下で花開いた料理ばかりだ。断言してもいいが、美味しい料理文化は、王や貴族の庇護の下でしか花開かないと思う。
私は日本人だから和食が好きだが、その日本が誇る懐石料理がいささか地味なのは、日本の貴族文化が世界基準でみると貧乏クサいことが原因だと思っている。やはり美味しい食事、すなわち贅沢な食事には金がかかるのだと言わざる得ない。
色気よりも食い気の私なので、ついつい食い物に話が脱線するが、お姫様が美しいのは単なる王様の美形好きが理由ではない。外見麗しい王族を育むことが必要だからこそ、美しい女性を妻に迎える必要があったのだろう。
余談だが、某国の王子様が美しい奥様よりも、幼馴染の人妻との不倫に走ったのは、王族の義務よりも自身の本心を優先してしまった結果だろうと邪推している。既に子供も出来ていたので、一応の義務は果たしたというところなのかもしれない。
ところで表題の映画だが、白雪姫の物語を期待していると、大いに裏切られると思う。いや、物語の大筋は白雪姫そのものなのだが、換骨奪胎されて現代風の強くて綺麗で逞しいお姫様の物語に代わっている。
これも時代の流れだとは思うが、従来の白雪姫のほうがイメージ良くないかなァ。まァ二時間楽しめる内容ではありましたがね。
「スノーホワイト」見にいかれたんですね。
面白かったですか?
予告編見るとまずまず楽しそうかな・・って思ってました。
女王のシャリーズ・セロンの演技が楽しみ。
スノーホワイトは「トワイライト」シリーズでブレーク中のクリステン・スチュワートですいね。私、彼女は「ランナウェイズ」でのジョーン・ジェットの演技を見てからは注目してます。
ああ、リンゴかじっちゃたのね~~。(:_;)
確かに王侯貴族は美形が良いですが、実際はかなりツラいですよね。
ハプスブルク家の例の下顎の異相は、領地欲しさに醜貌と怪力で有名な女相続人と結婚したのが元らしいです。
(美化するはずの肖像画ですらかなりツラい出来で、とんでもないあだ名がつけられてました。)
その点、庶流は美貌が始まりなので美形が多いです。
まァ、リンゴを齧らなければ、物語は進みませんからねぇ。原作とはかなり違うので、この場面楽しめると思いますよ。
美醜はともかくとして、確か35年位前のイギリスでの調査結果で。。「王族貴族階級の男性の平均身長は180センチを上回り。が、平民男性の平均身長は165センチ位」という、圧涛Iな体格の違いに驚いた覚えがあります。
まあ、イギリスの王族貴族は昔っから野蛮な戦士だったわけで体格が大きくなきゃ生き残れなかったでしょうねぇ。
ところで「スノーホワイト」ですが、私は観ていません。でも、実は去年位からアメリカでは「白雪姫」ブームなんです。この作品とは別にジュリア・ロバーツ主演の「ミラー・ミラー」もあるし。。
何と言ってもABC系TVドラマシリーズ「Once Upon a Time」ってのが大ヒット。このドラマ「白雪姫」の物語を中心に誰もが知っている御伽噺とその登場人物が、現代を舞台に複雑に絡み合って。。というクレージーで面白いドラマです。
登場するのは「シンデレラ」「赤頭巾ちゃん」「ヘンゼルとグレーテル」「ピノキオ」「魔法のランプ」「狼男」「美女と野獣」「不思議の国のアリス」等々。こいつらの登場人物が全員小さな街に住んでいてヘンチクリンなストーリーが展開されます。
ABC系ではひさびさの大ヒットドラマ。日本で「スノーホワイト」がヒットしたら多分日本でも放送されるんじゃぁないかなぁ。もしそうなったら是非観てね。
「Once Upon a Time」のことは知りませんでしたが、最近グリム童話系のお話の映画化が多いとは感じていました。機会があったら観てみたいですね。
巷間の評価はそれほど高くないようですが、私はシャーリーズ・セロン目当てで見に行ったので、彼女の圧涛Iな美貌と存在感と演技力を堪能できて満足です(笑)。彼女は前作の「ヤングアダルト」でも、美人だけれど思いっきりイヤミな女を楽しそうに演じて、魅力的でした。米アカデミー賞を受賞後の活躍が今ひとつの女優が多い中で、着実にキャリアを重ねている彼女は、私の今一番お気に入りのアカデミー賞女優かもしれません。
表向き主演のクリスティン・スチュワートは昨年、マネーメイキングスターで女性部門堂々1位でしたね。彼女はメ[カーフェイスが売りの若手女優だから、今回の「戦うお姫様」にはピッタリだったのかもしれませんが、シャーリーズ・セロンが実質主演の映画だったような気がします。
今年はグリム童話が生まれて200年と言うことで、グリム童話が注目されているようですね。ジュリア・ロバーツ版の予告編を何度か見ていますが、彼女が(敢えてなのかもしれませんが)あまり魅力的なキャラクターに見えないので、見るかどうかはビミョーなところです。
料理に限らず、件pの開花にもパトロンの存在は重要ですね。料理もゲルマン系の国々は今ひとつですが…
チャールズが幼なじみのカミラとヨリを戻したのは、ダイアナとの会話に楽しさを見出せなかったからでは、と言う説があります。ダイアナは確かに美しいですが、大学教育も受けていないし、若くして王室に嫁いで、年の差もあったチャールズには、会話の相手としては物足りなかったのではないでしょうか?悲劇的な最期も、アラブ系の子どもを身ごもったから諜報機関によって暗殺された、と言う説が消えませんね…何れにしても英国王室史にその名を深く刻んだ女性ですね。
それにしてもゲルマン系の国々の料理は、なぜに美味しくないのか不思議です。でも、食材は美味しいです。その食材を調理させると、見事に無様な味になる・・・不思議です。ドイツ、オランダ、イギリス、いずれもダメですねえ。